【カブトムシ】幼虫。初心者でも簡単。マット交換と育て方を紹介!

こんにちは。ケンスケです。

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カブトムシの幼虫を飼った経験のある方はよくご存じだと思うのですが、2カ月も放っておくといつの間にか、

フンだらけ!

カブトムシのフン

ってことになったことありますよね。

ということで、こんなときは!

マット交換(つちかえ)が必要です。

今回は初心者の方に

1.マット交換の時期
2.マット交換の方法
3.カブトムシの管理方法
4.マット交換の注意事項(まとめ)

をご紹介していきます!

【カブトムシ】幼虫。初心者でも簡単。マット交換と育て方を紹介!

です。

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マット交換の時期

産まれたばかりのカブトムシ幼虫

基本的には2~3か月ごとといわれていますが、カブトムシはマット(土)を食べて大きくなる時期、あまり食べない時期があります。

なので、

飼育しているケースの大きさやマットの状態を見て判断できるのがいちばんいいと思います。

一応、だいたいの時期を紹介しておきますので、これを参考に最適な時期を見つけておきましょう!

1回目:10月ごろ

カブトムシは8月後半~9月半ばごろに卵からかえって幼虫になります。
卵からかえった幼虫は、マットをバクバク食べてどんどん大きくなっていきます。

最初のマットは産卵に使われたこともあって、密度も濃い状態ですし、親の成虫の昆虫ゼリーや排泄物などもあって不潔な状態のことが多いですよね。

そうなると、コバエやダニ、カビの過剰発生の原因となりますので、卵から全部かえったと思われるこのタイミングが替え時です。

思い切って全交換してしまいましょう。
このときに、ケースを増設するなどして、幼虫の密度も多少減らしておくと安心ですね。

2回目:11月後半から12月

カブトムシの幼虫は気温が下がってくるとあまり動かなくなってきます。だいたい気温が10度を切ると動きが鈍ってエサもあまり食べなくなります。

エサをあまり食べなくても、完全に冬眠しているわけではないので生命活動を保ちます。

なので、

本格的に寒くなる前のこの時期にエサをたくさん食べて、冬に備えて体重を増加させるんですね。エサを食べるってことはフンもします。

ここもマットの状態をみて、フンが多ければ全交換、少なければフンを取り除いて、新しいマットを足してあげましょう。

3回目:2月後半から3月

冬の時期にも暖かい日は活動していた幼虫たち。
マットには結構な量のフンが浮いてきているはず。
温かくなると、冬季に減った体重を取り戻し、さらに一段と大きくなるためにまたマットを食べ始めます。

この時期にエサ不足にならないように、気温が10度を超える日が増えてきたらマット交換しておきましょう。

せっかくカブトムシを育てるなら、栄養不足のカブトムシより大きくて元気なカブトムシを目指しましょう。

4回目:4月後半から5月初め

ここも結構重要な時期ですね。幼虫時代最後のマット交換です。

春の暖かい時期にマットをたくさん食べた幼虫たちは、かなりの大きさになっているはず。

身体が黄色くなってきて、動きも少なくなってくるといよいよ

前蛹段階

カブトムシの前蛹

です。

幼虫たちがしっかりと蛹室を作れるように、深めのマットを用意してあげましょう。

カブトムシは縦(垂直)に蛹室を作ります。
オスになると10センチ近くなるカブトムシ。蛹室はもう少し大きめに作られます。
なので深さは、

15㎝以上必要!

密度も1匹に対して1リットルぐらいあった方が安心です。
幼虫どうしはうまく避けて、それぞれ蛹室をつくるので、単独で飼育する必要はありません。

5月に入ると前蛹になってきて、あまり動かなくなるので5月中旬以降のマット交換はお勧めしません。
羽化不全や蛹室を作れずに亡くなってしまう可能性もあるからですね。

そして、大事なのが

置き場所

蛹は初めのうち(黄色っぽい色のとき)は中身はドロドロの液体です。衝撃や振動で外殻が損傷すると致命的です。羽化不全どころか☆になることも。

  • なるべく動かさなくていい場所
  • 静かな場所(振動もない)
  • 暗い場所

を選びましょう!

蛹についての記事も合わせてお読みください。

【カブトムシの蛹(サナギ)】5月・6月の飼育管理とトラブルの対処法!

そして、この4月のマット交換で大事になるのが、

マットを硬めに詰める! & 大きい木クズは取り除く!

蛹室をつくりやすく&壊れにくいようにしてあげる工夫です。

「過保護」すぎやしないか?と思われる方もいるかもしれませんが、カブトムシたちは飼育ケースという極めて限定的な環境で羽化しなければいけないんです。自然であれば、蛹室をつくりやすい場所に移動できるわけですが、飼育ケース内ではなかなか難しいですよね。

少しの愛情がカブトムシを救うことに繋がるんですよ!

カブトムシの「水やり」詳しくはこちらの記事で!

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マット交換の方法。

①ガス抜き

まず、仕込みが必要です。仕込みとは下準備のこと。

マットのガス抜き

大きめのタライやコンテナなどを用意します。
なければ、ビニールシートを代用してもいいでしょう。

新しいマットをそこに開けます。
水を適当にかけて(軽く握って固まる程度)、かき混ぜます。

雨の当たらない場所で2日から7日ほど放置します。
私はだいたい2日ぐらいで終わらせてしまうのですが・・・。

屋外にそのまま放置すると、コバエが発生する温床になりがちですので新聞紙や農業用の不織布(農作物に霜が降りないようにするやつ)などで、防御しておくといいですよ。
・・・無駄な抵抗かもしれませんが。

不織布

マットは腐葉土を発酵させて土に近い状態にしたものなので、そのまま加水して幼虫を入れてしまうと、再発酵してしまう可能性があります。

再発酵すると

発熱する。
ガスが発生する。

冬場の畑で脇に置かれた腐葉土置き場から、湯気が上がっているのを見たことありませんか?

土に含まれる有機物が発酵すると熱が出るんですね。
熱とともにガスも発生します。
ニオイはいろいろだと思うんですが、私がよく感じるのは化学的なにおい。
明らかに土のニオイではありません。

で、

幼虫を入れたマットでこの熱とガスが発生してしまうと、悪い影響を与えることになります。

しっかりこのガス抜き作業はしておきましょう!

使い終わったマット。屋外に放置していませんか?

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②幼虫を取り出す。

ガス抜きをやっておけば、あとは簡単。

ケースをひっくり返して、幼虫を全部出してあげましょう。

カブトムシの幼虫(大量)

このとき、やっておきたいこと!

☆幼虫を観察する。

幼虫の健康状態を見るいい機会です。
とくに4月後半から5月頭ぐらいにマット交換するときは、よく見ておきましょう。

黄色くなって、足が縮こまっていたり、皮膚がしわしわになっていたりするときは、もう前蛹状態です。
人口蛹室を作った方がいいでしょう。

人口蛹室はトイレットペーペーの芯で簡単に作れます。

醤油さし

細長いグラスに蛹

カブトムシの幼虫に黒い斑点があるようなときは、
「黒点病」

皮膚が他のものより透き通っているときは、
「ブヨブヨ病」

どちらも見つけたら、他へ移してしまう可能性があるので、別の容器に移しておいた方が無難です。真菌類(カビ)が原因のようです。
病気になってしまった幼虫は、あまり回復しないことの方が多いようです。

病気にならないようにするにはできるだけ古いマットは使わず、新鮮なものを使うことです。
お財布が許す限り、マット交換はできるだけ全交換をお勧めします。

③新しいマットをケースにセット&幼虫投入。

充分にガス抜きをしたマットをケースに入れましょう。
このときにもう一度加水して適切な湿り具合にしておきます。
できるだけダマにならないようにほぐしておきましょう。

「握って水がしみでないで、まとまる」ぐらいです。

カブトムシのマットは握って固まる程度に加湿する。

ポイント!
4月終わりにマット交換するときには、7分目ぐらいまでいれたら、一度軽く押し付けておくといいです。
あまりにもフワフワやサラサラのマットだと幼虫がうまく蛹室を作れない恐れがあります。
上の方はあまり押し付けずに幼虫が潜りやすい状態にしておきます。

できたら、マットの上に幼虫をやさしく投入しましょう。
間違っても文字通り投げ入れないでくださいね(笑)

マットの上にのせてあげれば、自分で潜っていきます。
全員が潜っていくのを見届けたら、マット交換の完了です。

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カブトムシ幼虫の管理方法

カブトムシの管理は

「ほぼ放置」

が基本です。

とはいうものの、完全放置ではありません。

マットの状態を確認すること!

カビが大量発生していないか。
化学的なニオイがしていないか。
幼虫が地上に出っぱなしではないか。
マットの水分量。

1週間に一度でいいので様子をみてあげましょう!

温度管理についてですが、国産のカブトムシの場合は屋内飼育であれば、基本的に必要ありません。
ただ、寒冷地で冬季、屋外に置いておくとマットごと凍結してしまう場合は屋内に入れておきましょう。屋外で日光が当たるような場所も避けてください。温度の急上昇で幼虫が傷むばかりか、ケースも傷みます。
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カブトムシ幼虫飼育の注意事項まとめ

〇幼虫がたくさんエサを食べる時期になる前に新鮮なマットを与える!
〇4月から5月初めにマット交換するときは、15㎝以上の深さが必要。
〇ガス抜きは省かない!
〇マットと幼虫の状態を確認する。
〇温度管理は必要ないが、凍結には注意する!

う~ん、まとめるとこんなに短くなるのか~。

カブトムシ飼育の記事も詳しく書いていますので読んでみてくださいね。

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鳴くカブトムシ


最後まで読んでいただきありがとうございました!

カブトムシ幼虫
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