カブトムシ成虫のエサ。昆虫ゼリーだけで大丈夫?果物や野菜も必要?

こんにちは。ケンスケです。

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自然に生きるカブトムシの成虫は、みなさんご存知の通り樹液を食べて生きています。

飼育しているカブトムシには、樹液を採ってきてあげるのは難しいですね。

昔、私が子供の頃は、黒蜜をあげたり、スイカの皮をあげたりしていましたね。

カブトムシが成虫でいる時期は、おもに6月~8月。
飼育容器の近くから嫌なニオイが発生したり、よくわからない小虫が大量発生したりしていました。

ということで、

今回はカブトムシのエサについてくわしくみていきましょう。

カブトムシ成虫のエサ。昆虫ゼリーだけで大丈夫?果物や野菜も必要?

カブトムシの成虫たち

 

カブトムシの成虫のエサは昆虫ゼリーがベスト!

 私が子供のころには、「カブトムシのエサ」として販売されていたのは、「蜜」のような液体。

プラスチックの容器(信玄餅の蜜が入っているような容器)から、登り木に空いた穴に直接流し込むようにして給餌していました。

当時は思いっきりこぼして、昆虫マットを汚していたのを覚えています。

今はそんな心配もいらない「昆虫ゼリー」が主流です。

暖かくなってくるとホームセンターでも100円ショップでも売られています。

価格も安くて、手に入りやすい。
しかもフタを剥がしたり、十字に切って入れるだけ。
密閉されているので開封しなければ長持ちもする。(一応、消費期限はあります)

栄養はどうなのかというと、

基本はグルコースやトレハロースなどの糖分、果物などの果汁、寒天でつくられています。

それに各社が独自にタンパク質やアミノ酸、ビタミン類、ミネラルを配合しているようです。

昔のエサよりもずいぶんとよくなっていますね。

実際には、「糖分と水分」があれば大丈夫だといわれていますので、昆虫ゼリーを選ぶ際は人間の好みが影響を与えているような気がします。

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多くのカブトムシを飼育している人は!

カブトムシは昆虫ゼリーをあげたぶんだけ食べてしまう大食いです。たくさん飼育している人は、なるべく安いものにしたほうがいいかもしれませんね。

与える量は?

気温によっても変わりますが、オスでもメスでも1日に16~18gのゼリーを食べつくします。
たくさん与えすぎると排泄の量も増えて、飼育環境の劣化(ニオイ・コバエ)が起きやすくなりますね。
実際には1日に1個(16~18g)も必要ないかもしれませんが、それで充分長生きさせることができます。

自然のカブトムシは何日も雨が続いて食べられなくても、元気に過ごしています。
よく「昆虫ゼリーは切らさないで!」って聞きますが、それほど神経質にならないでも大丈夫ですよ。

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人間も食べられる?

たべられません!
中にはお腹が空いたときに食べていたっていう強者もいますが・・・。

保存料など虫に害がありそうなものは入っていない

悪くなりやすい。

食べるとお腹を壊す。
ってこと。

やめておきましょう!

産卵前のメスにはタンパク質を含んだものを!


 一部のカブトムシやクワガタは、産卵時に多くのタンパク質を必要とするようです。

「多く産卵させたい!」「産卵後も長く生きてほしい!」

ってときは、「タンパク質」や「アミノ酸」が配合されているものを選びましょう。(少し値段は上がります。)

実際のところ、高タンパクゼリーを与えると産卵数が増えるかは謎ですが、産んだ卵を捕食してしまうよりはいいかもしれませんね。

緊急時には果物や野菜でもOK。

トロピカルフルーツ

ヤバイ!昆虫ゼリーがない!

ってときも焦らないで大丈夫。

カブトムシは1日や2日食べなくてもそんなに弱りません。

そんなこといっても心配だよ~。

っていう人は、キッチンを物色してみましょう。

※ただし、なま物は飼育環境を劣化させやすいので、長期的には向きません。
コストも昆虫ゼリーよりも高くなるので「緊急用」と考えておいたほうがいいですね。

水分少なめの果物

 

リンゴやバナナなどの水分の少なめ、かつ糖分のあるものなら食べてくれます。

食べるといっても、カブトムシの口はブラシ状になっていて、なめるように食べます。
なので、バッタのように葉もの野菜をバリバリ食べるわけではありませんが。

カブトムシのブラシ状の口↑オレンジのブラシのようになっているのが口。

スイカやキュウリ、メロンなどのほとんど水分のものはNG!

とよくいわれますが、与えたらすぐに死ぬわけではなく、

排泄物の量が増えて、不潔になる!

カブトムシが弱る。

という理由です。

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砂糖と焼酎・寒天で自作

エサとしてあげるものがない!ってときは、自分で作ってしまうひともいます。

お菓子を作るのが好きな人は上手かもしれませんね。

砂糖・焼酎を煮詰めて、寒天で固める!

私はやったことがないので参考までに。

与えないほうがいいもの!

ハチミツ

人間用のゼリー
保存料などは人が大丈夫で、虫が嫌うものが入っていることがあります。
人には無害な量でも昆虫には大ダメージになりかねないので与えないほうが無難です。
ハチミツの原液
甘くて美味しそう。カブトムシもよく食べそう。
ですが、カブトムシの口にあるヒゲ(ブラシ状になっている部分)が固まってしまう事故が発生します。
与えないほうが無難ですね。高価だしね。

カブトムシがエサを食べないとき。

羽化したてのカブトムシ

カブトムシは羽化したての時期には、すぐにエサをたべません。
1週間~2週間ぐらいは、自分の消化器官を休めておくのかもしれません。(休眠期間といいます)

休眠期間が終わるとエサを食べるようになりますので、いつ食べてもいいように昆虫ゼリーは入れておきましょう。

また、気温が低い日には昆虫ゼリーをあまり食べない傾向にあります。心配せずに見守りましょう。

また、8月に入るとカブトムシも弱ってきます。
昆虫ゼリーの消費も少なくなりますが、仕方ないことです。

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最後に。

昆虫ゼリーを食べるカブトムシ

カブトムシに関しては、昆虫ゼリーはどんなものでも大丈夫だと感じています。

ただ、カブトムシはかなり大食漢であり、ケース内では暴れん坊です。

なので、かなり飼育ケース内を汚します。
排泄物とゼリーをひっくり返すことが多いのが理由ですね。

カブトムシの成虫に長く生きてもらいたいのならば、なるべくケース内を清潔に保つことがコツです。

下に敷くマットを少なめにして、頻繁に換えることで清潔を保ちましょう。

昆虫ゼリーも気温が高いとゆるくなって(水っぽくなって)マットを汚しやすいものより、硬めのものを選ぶのも選択肢の一つと言えますね。


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