【不思議だらけカブトムシ図鑑】を読むと子供から人気を獲得できるかも!

こんにちは。ケンスケです。

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日本の多くの方が飼育したことがある昆虫!

といえば、やっぱり!

カブトムシ!

ですよね。

赤いカブトムシ

大人になって、お子さんに

「カブトムシ飼いたい~!」

な~んて、いわれたときに「さすが!」と思われる知識をもっておくと子供たちに大人気になること間違いなし!

今日はそんな本をご紹介します。

【不思議だらけカブトムシ図鑑】を読むと子供から人気を獲得できるかも!


文章が読みやすく、分かりやすくなっているので、小学校高学年ぐらいなら子供さんでも楽しめますよ!

【不思議だらけカブトムシ図鑑】の構成

第1章 カブトムシの基礎知識
第2章 オスはなぜ角を持つ?
第3章 大きな成虫に育つための条件
第4章 集まる幼虫、回る蛹
第5章 独自の進化を遂げた島のカブトムシ

全5章で構成されていて、それぞれ各章の最期に「コラム」があります。

書いているのは小島渉先生。
カブトムシの研究をしておられる方ですね。

さらに、イラストは、じゅえき太郎さん。
あの有名な「ゆるふわ昆虫図鑑」を執筆された方です。
日本の昆虫会ではかなり有名な方ですね。

総ページ数は233ページですが、文字も大きく、余白も多いです。
文章も読みやすいので、本を読みなれた大人なら3~4時間ほどで読めます。

読みやすく、分かりやすい!

飛んでいるカブトムシ

ほぼ全て白黒の印刷ですが、図解やイラスト、写真を使いながら説明されているのでわかりやすいですね。

私の周りには、保育園や幼稚園の先生、子供を持つお母さんたちがたくさんいます。
カブトムシについて詳しくなくても大丈夫!

分かりやすく書かれていますよ。

ただ、子供さんの場合は、小学校高学年以上がおススメですね。
実験や検証を繰り返して説明しているので、低学年の子供さんには少し難しいかも。

お子さんがまだ小さい場合は、楽しく説明してあげてくださいね。

カブトムシの研究って大変!

カブトムシのオスとメス

カブトムシって、私が子供のころからず~っと人々に飼育されつづけているのに、あんまり研究されていないそうです。

人が飼育や採集する中でなんとなく生態が分かっているわけですが、ほとんど研究材料にされてこなかったんですね。

それもそのはず!

カブトムシを捕まえては印&計測をして、逃がす。
何者かに食われたカブトムシの死骸を持ち帰る。

とてつもなく大変なんですね。

しかも、幼虫の管理も大変。
いろんな条件で飼育したり、各地のカブトムシの幼虫の成長を記録したり・・・。

なんとなく「研究」っていうと実験室で白衣を着て行っているように思いますよね。

でも、カブトムシの成虫を研究するときは、夜に雑木林でするんです。それも毎晩。

夜の雑木林って知ってますか?

雑木林

基本ほぼ真っ暗
誰もいない
蚊や蛾がいっぱいいる
見てはいけなさそうな虫もいっぱいいる
たまにスズメバチが夜活動している
イノシシもいる

めっちゃ怖いんです。
しかも、警察の職務質問では不審者扱い。

昆虫採集での注意事項の記事も読んでみてくださいね。

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「研究する」って大変な苦労をされているんですね。

「好きなカブトムシを研究してみたい?」

って、言われたら、

「やめときます。」

研究者は苦労が多すぎです。

昆虫学者の生態を暴いた本⇒【昆虫学者はやめられない】「昆虫学者」の生態がおもしろい本!

カブトムシの生態を知るには最適!

カブトムシのメス

さて、本の話題に戻ります。

「日本のカブトムシを知りたかったら、これだけ読んどけ。」

って感じです。

興味深いことばかり。

「帯」より引用
・カブトムシの発生のピーク(関東)7月中旬~下旬
・餌を与えず飼育した成虫が生存できる期間1か月以上
・一度もメスと交尾せずに生涯を終えるオス70%以上
・ふ化直後の幼虫が1か月後に達する体重100倍以上
「一冊まるまるカブトムシ!!」

ぜ~んぶ、実験と観察からの結論です。
分かりやすい文章と分かりやすい図で解説されています。

仮説を立てて実験。仮説を証明するためには、いろんなデータをとる必要があるんですね。
著者・小島渉先生のカブトムシへの愛情が感じられます。

知っていることも知らなかったこともワクワクしながら読めちゃいますよ。

「幼虫」や「蛹」も魅力的。

カブトムシオスのさなぎ

私もカブトムシを数多く飼育しているのですが、成虫以外の時期は、

THE 放置!

マット交換の時以外は、ほとんど手を付けないんです。
なので、幼虫がどんな風に過ごしているのかこの本を読むまでは知りませんでした。

さらに、蛹についても本書では解き明かしています。

なぜ、固まって蛹室を作るのか。
なぜ、蛹は鳴くのか。

知りたくないですか?
カブトムシの蛹。飼育方法についての記事もどうぞ。

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最後に。

夜のカブトムシ

この記事を書いているのが、5月に入ったばかり。
今はまだわが家のカブトムシは幼虫です。

もうすぐ蛹になりそうかな。

もう何年もカブトムシを繁殖させていますが、まだまだ分からないことばかり。

地道に研究するってことが、なかなかできないんです。

でも!

実は私、研究者に間違われたことがあるんです(笑)

昨年の夏。
青森県でキャンプをしているときに、カブトムシを外灯採集していると同じく採集している親子と挨拶を交わします。

その親子はまだ捕れていなかったので、私が採集したカブトムシをあげました。

その後、テントに戻って、一杯やっているとその親子が通りかかります。

親御さん「ちょっとお話よろしいですか?」

私「はい。どうぞ。」

親御さん「もしかして昆虫を研究されている方ですか?」

私「いえ、ちょっと好きなだけなんです。」

親御さん「あ、失礼しました。車のナンバーが東京だったので、もしかしたらと思って~。」

この時、妻はテントの中にいたのですが、声を抑えて爆笑していたそうです・・・。

雑木林での生き物観察の記事もどうぞ。

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ということで、

今回は【不思議だらけカブトムシ図鑑】をご紹介しました。
読みやすくておもしろいので、あっという間に読めてしまいます。

読んでおくと、子供や友達、家族に

「カブトムシってね~、実は・・・。」

な~んて、知識を自慢できちゃいます。
子供さんの人気者になれること間違いなしです!

ぜひ一度読んでみてくださいね。


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最後まで読んでいただきありがとうございました。

カブトムシのメス
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