森林浴で休日を楽しむ!フィトンチッドで心も身体も癒やす効果と方法

こんにちは。ケンスケです。

ケンスケアイコン

日々、喧騒の中で過ごしていると気分も身体も疲労がち。

そんなときは自然の中でひと時を過ごしてみませんか?

都会でもちょっと離れれば、自然に親しめる場所がありますよね。

おすすめは森林浴!

森林の中にいると、五感で自然を感じることができますよ。
日頃、疲れた心も身体もリフレッシュできるんです。

森林はフィトンチッドという物質を放出して、人の身体を癒す効果も科学的に報告されています。

今回は「森林浴」の効果と方法について紹介していきます。

森林浴のすすめ

森林浴で休日を楽しむ!フィトンチッドで心も身体も癒やす効果と方法

森林とフィトンチッド

小宮公園の散策路

フィトンチッドは、1930年頃、ロシアのボリストーキンという人が見つけた植物が出す揮発成分のことです。

植物が傷つけられると植物は「フィトンチッド」を放出して、ムシや病原菌からの防衛反応を起こします。

植物は、揮発性の油を産生して、昆虫の忌避剤や殺菌作用、フェロモンとして自身を外敵から守っているんですね。

この揮発性の精油は、エッセンシャルオイルとしてアロマテラピーや食品の香料、香水としても利用されています。

もともと森林には、落ち葉や生物の死骸、枯れ木など多くの有機物が存在します。
有機物はムシやバクテリアによって分解されますが、ニオイが発生するはず。

森林に入るとなんとなく爽やかな感じがするのは、フィトンチッドが消臭作用を発揮しているからなんですね。

フィトンチッドの主成分のテルペン類やフェノール類は揮発して、殺菌作用、消臭作用をもち、人が嗅ぐとリラックス作用があるといわれています。

森林で感じる爽やかさは、フィトンチッドによるものだったんです。

森林は自分たち植物を守るだけでなく、工場や車が発生させる排気ガスに含まれる二酸化炭素を吸収したり、ニオイを浄化させて、地球環境も守ってくれているのです。

森林浴の効果

針葉樹林の朝日

森林浴はこの「フィトンチッド」を利用した健康増進の方法のひとつです。

①自律神経の調子を整える。
交感神経(緊張・興奮するときに活発化)の活動を抑制

副交感神経活動(リラックス状態に活発化)

自律神経のバランスを副交感神経優位にすることで、
ストレスホルモン(コルチゾル)を低下させる。
高血圧を抑制し、脈拍を正常に保つ
精神の安定化・疲労の軽減

②免疫機能の強化
NK細胞(一次免疫で活躍)の働きを強化
フィトンチッドの抗酸化作用

③生活習慣病のリスクを減らす
①「副交感神経の活性化」は高血圧を予防して、脳血管疾患のリスクを減らします。
②「免疫機能の強化」のNK細胞の働きによってガンなどの悪性新生物のリスクを減らします。

きれいな空気に浸ること。
森の香りを感じること。
森林内をゆったり歩くこと。

フィトンチッドの主成分であるテルペン類は、酸化するときマイナスイオンを発生させます。
マイナスイオンは人の身体にリラックス効果をもたらします。

私たちの祖先は昔々、森に住んでいました。
もしかしたら、私たちの身体はその頃を思い出して、森林で身体の調子を整えているのかもしれませんね。

森林でヨガ

森林生態系への自浄作用
○害虫忌避
○有害菌の不活性化
○消臭効果
○精神安定効果(リラクゼイション)等
人類にとってまさに大自然の恵みでもあり、宝と言っても過言ではありません。さらに、森林浴はこれらの効果により、次のような優れた医療・美容効果が認められています。
○大脳皮質を活性化し調整力を高める
○高血圧を抑制
○神経系の緩和
○皮膚病・呼吸器系疾患の改善
○アレルギー性疾患の予防、回復等
フィトンチッドと森林浴について(森林科学研究所)森 孝博 から引用

森林浴によって、ストレスホルモンが減少する効果や脳のα波を多く発生させる効果は、日頃疲れた心を癒やす作用があります。

さらに、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)という免疫に関わる機能が活性化し、感染症や悪性腫瘍の予防効果も注目されています。

最近では海外でも「森林浴」の効果が再認識されて、非常に注目を集めています。

とくにアメリカでは、「shinrin-yoku」として脚光を浴びています。
英語で「forest-bathing」。
森林浴は日本人の習慣ですが、科学的実証によって海外にも広がってきているんですね。

森林浴の楽しみ方

 

森林浴の方法は簡単です。

森林の中で過ごすこと!

とはいっても、「何するの?」って思いますよね。

せっかくフィトンチッドやマイナスイオンで副交感神経を優位にして身体と心をリラックスさせるのに、激しい運動で疲労してしまっては逆効果。

おすすめの過ごし方を紹介していきましょう。

軽い運動。

いちばんのおすすめは「散策」。
森林の中をゆったりと歩くことで、清浄な空気を吸い、フィトンチッドを身体に取り込んでいきましょう。

森林の「緑」を見ることで、視覚からもリラックス効果が得られます。

あまり険しくない場所がいいかもしれませんね。

体操やヨガをしている人もみかけます。
いい過ごし方だと思いますよ。

植物・生き物観察

アオゲラ

せっかく自然の中に行くのですから、森の生態系を観察するチャンスです。

鳥の声を頼りにバードウォッチングをするもよし、野草を見つけてスケッチしたり写真を撮ったり。

あまり生き物が見られないなぁと思っても、よ~く見てみると昆虫たちが生活していたり。

図鑑や地図を片手に地形や植生をみて歩くのも楽しいです。

雑木林で見つけた生き物たちの記事もご一緒にどうぞ!

関連記事

こんにちは。ケンスケです。カブトムシやクワガタを採集しているといろんな生き物に出会います。現地で出会っても、知らないとそれが珍しいものなのかどうかは分かりませんよね。私も都会ではなかなか見られなかった虫とたくさん[…]

ボーッとする!

森林浴!

森林に入って、「何かをしなければいけない」ということはありません。
むしろ、「何もしない」っていうのも身体や心に癒やしをもたらしてくれます。

日々の生活から離れて、自然の中に身を置くことで心身ともにリラックスできますよ。

森林浴をしながらこちらの本を読んでみるのもいいですよ!

関連記事

こんにちは。ケンスケです。カブトムシとクワガタ。どっちが強いと思いますか?やっぱり、大きさで勝るカブトムシ!いやいや、俊敏に下から挟んでしまえばクワガタでしょう!そんな議論を少年のころ友達と話していた記憶[…]

カブトムシ対クワガタ

森林浴の方法と気をつけること!

広葉樹の雑木林

時間帯や場所、頻度はどれぐらいがいいのか気になりますよね。
また、自然の中に入るので、多少の危険もあります。

時間帯

フィトンチッドは早朝から午前中の時間帯がいちばん濃度が高いといわれています。
とくに地表近くで濃度が高くなるのが午前11時頃です。

夜間に放出されたフィトンチッドが地表まで降りてくるのがこの時間帯ですね。

ただし、それ以外の時間帯でも放出されているので、それほど気にしなくても大丈夫。
日没後は真っ暗になり危険なので日が出ている時間帯にしましょう。)

森林浴をする時間

30分以上森林浴をしたほうが効果的です。

場所

森林の外側から30~50m内側に入ったほうがフィトンチッドの濃度が高いといわれています。

できるだけ周囲の喧騒や空気が聞こえない場所が理想ですね。

フィトンチッドは広葉樹よりも針葉樹のほうが多く放出します。針葉樹林が理想ですが、クスノキなどからも放出されます。広葉樹の雑木林でも効果がありますよ!

意外かもしれませんが、森林に入らなくても、針葉樹林に隣接する草原でもフィトンチッドが検出されることもあります。(もちろん風向きにもよりますが)

頻度

森林浴の効果は1週間以上続くといわれています。
都心に住んでいる方は、2~3週間ごとにいけるといいですね。

季節

フィトンチッドが多い季節は、ズバリ「夏」
春から夏にかけて植物が光合成をしながら産生して放出しています。

細菌やムシが多くなる時期に合わせているのでしょう。
6~9月の緑の豊かな時期が最適です。
午前中はフィトンチッドの濃度が高いので、蚊も少ないですよね。

真夏の昼間となると気温が35℃を超えることも少なくありませんが、森林内は意外と涼しいですよ。

注意事項

昆虫採集にいくときに注意すること!の記事もご一緒にご覧ください。

関連記事

こんにちは。ケンスケです。幼いころ、カブトムシやクワガタを見るとなんだかワクワクした気持ちになりましたよね。「ご自分のお子さんにも体験をさせてあげたい!」って気持ちになります。どんなときにどこで手に入れるかと[…]

クワガタのメス

①迷わないように!

森林でゆっくりしていると方向がわからなくなることも。
散策路を外れないようにしたり、電話の電波の届く範囲にするなど遭難には充分に注意すること!

②危険生物に注意

クマやイノシシ、サルなどの哺乳類、マムシなどの爬虫類、ムカデ、ハチ、ガなど毒のある節足動物。

繁殖期のカラスなど森林の中には危険な生物がいっぱい。
「動物の生息地にお邪魔する」という気持ちをもって行きましょう。

③天候の急変

急な豪雨も考えられます。
森林には小川が流れているところもありますが、雨が降ってきたら離れるようにしましょう。

長雨のあとも地すべりの危険があるので出かけないように!

④滑落に注意。

地形にも充分に注意が必要です。
危険な場所では、リラックスできません。安全第一で癒やされましょう。

昔からフィトンチッドは生活にも使われてきた!

ログハウス

日本ではフィトンチッドが知られるよりもずっと前から、生活にその効果を取り入れていました。

住宅の建築材

日本の木造住宅は針葉樹でつくられた木材が利用されることが多いですね。
スギやヒノキは植林されて多く生産されていることに加えて、虫類(シロアリやダニなど)の忌避効果があります。

ヒノキを利用した浴槽では、発散するテルペン類の香りを楽しむとともに抗菌作用があります。

クスノキでできたタンスでは、衣類を虫から守ってくれます。

食材の傷み防止

桜餅や柏餅は葉っぱでくるまれていますよね。おにぎりは昔木を薄く削ったもので包まれていました。

お寿司屋さんのカウンターはヒノキの木材が利用されていることが多いです。

カウンターのガラス張りの冷蔵庫、ネタの入っている氷に針葉樹の葉が飾り付けてあるのをみたことありませんか?
抗菌作用を狙ったものなのでしょう。

実はもっともっといろんなところに使われているので探してみてくださいね。

全国で森林浴が楽しめる!

平山城址公園のデッキ

日本の国土の約66%は森林です。
先進国の中ではフィンランドに次ぐ第2位の森林大国といえます。

なので、都会にいても少し郊外へ離れれば森林浴は可能ですね。

「日本の森林を21世紀に引き継ぐため、また、自然保護の精神を養い国民の健康増進に役立てること」を目的として1986年、国と緑の文明学会、地球環境財団が制定した

森林浴の森100選

詳しくは、
日本の森・滝・渚全国協議会のホームページをご覧ください。

最後に。

森林浴をしながらヨガを楽しむ

日本にはたくさんの森林があります。
森林は生き物の宝庫。

いろんな生物に出会えます。
森林浴をしているとなんとなく五感が研ぎ澄まされるような気がします。

自分の足音じゃない草の動く音。
・・・よ~くみてみるとヘビがそこにいたり。

なにか視線を感じて、振り返ってみると
・・・大きなカマキリがいたり。

風の揺れと違う動きをしている枝。
・・・野鳥がみられたり。

大きな羽音の方向には、
・・・樹液に集まるスズメバチや甲虫たち。

自分の心身を癒すだけでなく、地球も癒やしてくれている森林の力。

たまには自然の中で過ごす休日も気持ちいいものですよ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

八王子の【小宮公園】は森林浴にピッタリ!

関連記事

こんにちは。ケンスケです。東京八王子駅から北へ1.5㎞にある【都立小宮公園】をご存知ですか?都心からも1時間ちょっとで行ける雑木林を中心とした自然豊かな公園です!日頃、疲れた体を森林浴で癒せる、アクセスもしやすい[…]

小宮公園の散策路

雑木林の樹液ってどうやって出る?
関連記事

こんにちは。ケンスケです。梅雨をむかえる頃になると虫たちが、動き出しますね。私たちが大好きなカブトムシやクワガタたちも活動が活発になります。カブトムシやクワガタを採集したいなら「樹液の出ている木を探せ!」[…]

樹液に集まるムシたち

昆虫採集で出会ったイノシシの恐怖。
関連記事

こんにちは。ケンスケです。今さらですが、今年は亥年です。ということで、今回はクワガタ採集での恐怖体験をしたときのお話をしたいと思います。カブトムシ・クワガタが夜間に外灯に集まる理由とは・・・?[sitecard su[…]

森林浴のすすめ
最新情報をチェックしよう!