千葉南房総市にある「酪農のさと」。入場無料で畜産の歴史が学べる施設

こんにちは。ケンスケです。

房総半島にある人気の鴨川から車で30分ほどにある

千葉県酪農のさと

日本の酪農発祥の地です。

実は私もまったく知らなかったのですが、近くでキャンプをするこになり、ちょっと立ち寄ってみました。

意外に「学べる」「楽しい」施設だったので紹介していきます。
酪農にあんまり興味がない人でも、ちょっと立ち寄るのにおもしろい場所です。

千葉南房総市にある「酪農のさと」。入場無料で畜産の歴史が学べる施設

酪農のさと資料館

※ご注意
記事執筆時点の情報です。記事ではできるだけ正確な情報を公開することを心がけていますが、入園時間、料金、アトラクション、その他の情報が変更されている場合があります。
事前に公式ホームページでご確認ください。

日本の酪農発祥の地

資料館にある牛の搾乳の模型

千葉県酪農のさとは、

日本酪農発祥の地として、長い歴史のもとに発展してきた安房の酪農の経過や関連資料などを収集・保存し、展示することによって酪農に対する認識を深める。
都市と農村の交流を促進することによって、相互理解を深めることを目的に設置された施設です。
千葉県酪農のさとホームページより引用

もともと日本では、平安時代から乗馬や農耕用として馬が房総半島の牧場で飼育されていました。

南房総から館山にかけては、「安房の国」(あわのくに)として里見家の支配下でした。
【酪農のさと】がある嶺岡(みねおか)でも軍馬の生産がさかんでした。

江戸時代になると幕府に許可なく、勝手に城を改修したり、武士を多く召し抱えたりすることが禁止されました。
里見家はこれに違反したとして、改易(領地を没収・転封)させられます。

嶺岡一帯は江戸幕府の直轄領(ちょっかつりょう)になります。

八代将軍・徳川吉宗は1728年インドから白牛を輸入して嶺岡牧で飼育を開始。乳製品を製造したのが日本での酪農の始まりといわれています。



というような酪農の歴史や乳牛の種類、乳牛の一生、飼育技術などが学べる「資料館」があります。

実際に図や模型、本物の道具などを使って楽しく展示してあるので、楽しく学ぶことができますよ。

現在は乳牛の研究施設

資料館は図もわかりやすくおもしろい

現在の嶺岡牧は「嶺岡乳牛研究所」として、乳牛の受精卵の研究や提供事業のほか、飼料作物、放牧での育成などを研究する機関になっています。

残念ながら家畜伝染病予防の観点から研究施設の見学はできません。

たくさん乳を出す乳牛を生産する研究やエサの研究、育て方や地域の畜産経営など幅広い研究が行われていて、今でも日本の酪農を支えています。

珍しい白牛

日本では珍しい白牛

日本でよくみられる乳牛、といったらやっぱり白と黒の「ホルスタイン種」や茶系の「ジャージー種」ですよね。

【酪農のさと】では、あんまり見たことがない「白牛」をみることができます。

耳が大きく垂れ下がり、首の付け根にはラクダのような「コブ」があります。
駐車場近くの「第1白牛舎」でみることができます。

アメリカでは「肉牛」として多く飼育されているようです。
近くで見るとかなり大きくてけっこうな迫力がありますよ。

放牧場でヤギと戯れる

ヤギのエリアには自由に入れる

残念ながら、防疫の観点から白牛と触れ合うことはできませんが、牧場の斜面には白いヤギがたくさん放牧されています。

中には「牛の子?」みたいなのも一頭混ざってヤギと仲良くしていました。

このヤギの放牧エリアには自由に入場することができて、近くに来たヤギをじっくり観察できます。

ヤギって間近でみると意外に太っていて、重量感があります。
大きめの子なんかは「ちょっと怖いかも?」と思っちゃいました。

実際にはみんな大人しいので大丈夫ですよ。
ウチの11ヶ月の娘は怖がらずに触ろうとしていました!

坂道なのでけっこう疲れます。
登ったさきの「東屋」でひと休み。

牧場の奥にある東屋

ソフトクリームやミルクアイスを堪能

↑資料館前のウェルカム広場にはうさぎも飼育されている

資料館の入口は売店にもなっていて、千葉県内の牧場で作られた製品を購入することができます。

私はアイスクリームを食べました。
30℃を超す暑さで、ヤギの放牧場を登ってきたあとだったこともあって、めっちゃ美味しかったですよ。

また、第一白牛舎のちょっと先には食堂があってソフトクリームも売っています。
他の方のブログを見ているとすごくおいしいらしい・・・。

私は先にアイスクリームを食べてしまったので、自然薯のとろろうどんを食べました(笑)
実はこれもめっちゃウマイ!

基本情報

酪農のさと入り口

地図

入場・駐車場は無料!

開園時間: 午前9時30分~午後4時30分 (最終入園は午後4時まで)
休園日:毎週月曜日 ※月曜日が祝日のとき翌平日 年末・年始(12月29日~1月3日)

最後に。

資料館の前にはウェルカム広場が広がる

↑ウェルカム広場は牛の胃を模した丘を模した楽しい作りになっている!

今回【酪農のさと】を訪れて、乳牛の一生を知りました。
当たり前のことですが、乳牛も子供を産まないと乳がでません。

さらに、毎日何十リットルも牛乳を出すためには、もっとたくさんの水を飲まなければいけないし、栄養も必要です。

もちろんそれを世話をしている人たちの存在も忘れてはいけません。飼料を生産している農家の助けも必要です。

何気なく飲んだり食べたりしている乳製品。
実は大変な手間ひまをかけて生産されていることを知ることができました。

何気なくキャンプの帰りに立ち寄った【酪農のさと】ですが、思いがけず勉強になって、乳牛へ感謝する気持ちになる施設でした。

近くにある【ロマンの森共和国】は子供連れで遊ぶのにぴったりです。こちらの記事もご一緒に読んでみてくださいね。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

資料館から見る美しい牧場の様子
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