こんにちは。ケンスケです。
那須の【殺生石】すぐ近くにある【那須温泉神社】。
那須ゆぜんじんじゃと読みます。
たまたま立ち寄ることになったのですが、意外とみどころ満載!
時間と体力の関係で、全部を周ることができなかったのですが、なかなかに楽しい参拝ができました。
『【那須温泉神社】殺生石すぐ近くにある歴史あってみどころがたくさん!』
周辺には、那須観光案内所や【殺生石】、【鹿の湯】など那須へ行ったら立ち寄りたい場所が集中しています。
ハイキングや紅葉狩りにもおすすめの場所です。
それではいってみましょう!
基本情報
地図
住所:栃木県那須郡那須町大字湯本182
アクセス
公共交通機関
JR黒磯駅から関東バス那須湯本行き約35分 那須湯本バス停下車
車
東北自動車道那須インター 那須湯本方面約30分
駐車場
殺生石駐車場 15台
県営駐車場から入ると鳥居をくぐって参道からお参りできます。
また、殺生石を先に訪れる方は殺生石側から「九尾稲荷神社」を通って参拝できます。
白鹿が教えてくれた!
【那須温泉神社】が創建された経緯は、
伝説によると、
1300年前のある日、近くの村に住む狩野三郎行広が狩りに出かけると・・・大きな白い鹿が!
狩野三郎は矢を射かけます。
ですが、大きな白鹿は傷を負いながらも逃げ出してしまいます。
それを追いかけた狩野三郎行広は、那須温泉湯元近くで、温泉で傷を癒す白鹿を発見!
こうして狩野三郎行広は、那須温泉を見つけたのでした。
そして、ここに神社を建立し、多くの人の病苦を救うことになったのです!
神社からすぐ近くに「鹿の湯」という温泉施設があります。
ここが白い大鹿がつかっていた場所なのでしょう。
今回私は立ち寄る時間がありませんでしたが、ぜひ行ってみたい場所です。
那須温泉神社の鳥居の近くには、大きな鹿の石像があります。
君が代の「さざれ石」?!
神社の社務所近くに、しめ縄がかけられた大きな石を発見!
案内板をみてみると
「大和さざれ石」
そう、あの「君が代」で歌われる「さざれ石」です。
調べてみると日本国内の他の地方にもさざれ石と思われるものがあるようですね。
ここ【那須温泉神社】のさざれ石。
なんとなく威厳のようなパワーを感じるのは私だけでしょうか。
「さざれ石」とは『細石』と書きます。
石灰質の石や岩が長い年月をかけて、溶け出してそれがまた小さな石たちを巻き込んで固まったものといわれていますね。
ってことは、ここまで大きくなるのには途方もない時間がかかっているんです。
長い長~い年月をかけて成長して(大きくなって)いきます。
そして、『巌』(いわお)となって苔生す(むす)のです。
さざれ石が巌となって苔生すまではとんでもない時間がかかりますよね。
要は「末永く」ってことでしょうか。
細石が私たちひとりひとりだったり、日本の歴史だったりとしてとらえると、長い年月をかけてひとつの大きな「巌」になって、それが永遠に続きますように・・・。
硫化水素のニオイが漂う那須の温泉街でそんな風に思いを抱いてしまいました。
こう思うとこの「さざれ石」。
最初はただの石にみえたのが、畏敬の念のような、愛おしいような気持ちになれますね。
このさざれ石は神霊がやどるといわれて、触ると願い事がかなう御利益があるので、訪れたときにはぜひ触っておきましょう!
由緒ある樹々
「生きる」と名づけられた御神木。↑
樹齢800年といわれるミズナラの木です。
神社内にも硫黄系の温泉特有のニオイが立ち込めています。その中で800年間成長し続けたその姿はまさに「ご神木」。
なんだか「生きる」パワーをもらえた気がします。
「那須の五葉松」↑
那須の名木として栃木名木100選に入っています。
こちらも樹齢800年。
800年経ってもこの立派な立ち姿は凛々しい印象を受けます。
向かい側には、昭和天皇お手植えの松!↑
こちらも手入れがしっかりされた立派な姿です。
大正12年と記されていますね。もう90年以上。
こちらも歴史を感じますね。
「九尾の狐」を祀る稲荷
平安時代の終わりごろ、鳥羽上皇をたぶらかして悪事を重ねようとしていた「玉藻の前」。
鳥羽上皇は、病になり体調を崩してしまいました。
陰陽師・安部泰成(やすなり)が祈祷すると、「玉藻の前」に化けていた九尾の狐(世界を股にかける妖怪)が正体を現して逃げ出します。
那須の地で大きな岩に封じ込められると邪気(有毒ガス)を放出して、近づいた生き物たちを殺生し続けます。
室町時代に玄翁和尚という人が杖を一閃!
すると岩は3つに砕けて2つは飛んで行ってしまいます。
残ったひとつの石がすぐ隣にある【殺生石】。
その怨念を鎮めるために【那須温泉神社】内に建てられたのが「九尾稲荷神社」。
訪れたときには、参拝してみましょう。
那須与一って誰だ?
【那須温泉神社】は「那須与一(余一)」ゆかりの神社としても有名です。
(私は全然知りませんでしたが。)
で、「那須与一」って誰なんでしょう?
「平家物語」に出てくる人物。
源頼朝軍の義経に従って、平家と戦った人物です。
弓の名手で、那須岳で弓の稽古をしているときに義経に見出されて仕えたとされています。
源平の合戦「屋島(現在の香川県高松市)の戦い」のとき。
平家が船の上に扇の的を出して、挑発します。
「この的が射れるかなぁ~?」
ここで名手・那須与一が登場。見事船上の的を射抜きます。
その褒美として那須地方の支配権を与えられたのです。
那須与一がこの合戦の戦勝祈願に訪れたのがここ【那須温泉神社】。
凱旋後には、その御利益に感謝して社殿を寄進したり、扇や矢を奉納しています。
那須温泉神社の御利益

家内安全
病気平癒
身体健全縁結び
また、那須与一も祈願したところから必勝祈願の御利益があります。
【殺生石】や【鹿の湯】もすぐ近く!
温泉神社のすぐ隣には、「九尾の狐」伝説の【殺生石】があります。
こちらも賽の河原や盲蛇石などみどころがたくさんあります。
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温泉神社のすぐ下には、狩野三郎行広が温泉で傷を癒す白鹿を見つけた「鹿の湯」。
また、【那須サファリパーク】や【那須どうぶつ王国】も近く、車ならアクセスしやすい距離にあります。
観光スポットで疲れたり、時間が余ったときに訪れたい場所ですね。
最後に。
境内には、今回紹介したもののほかにも、
松尾芭蕉の句碑
湯を結ぶ 誓いも同じ 石清水
水琴窟
地面に埋めたビンの中に水が落ちる音を反響させ、琴を奏でるような音階を楽しむための仕掛け。
足湯
「こんばいろの湯」。中には足湯がありました。
みどころがたくさんでしょ!
たまたま立ち寄った場所でしたが、伝説や歴史、君が代の思いまで感じられる、興味深いパワースポットです。
あなたも那須へ行くときにはぜひ立ち寄ってみてくださいね。
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