昆虫を飼育するなら読んでおきたい!【クワガタムシが語る生物多様性】

こんにちは。ケンスケです。

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私が子供の頃、外国産のカブトムシやクワガタは、デパートのイベント会場でたまにおこなわれる企画で出展される標本でしかみられませんでした。

ふだんは、図鑑でみながら胸を踊らせていたのを覚えています。

現代では、本物の生きたヘラクレスオオカブト、ネプチューンオオカブトなど外国産の昆虫たちを飼育することができるようになりました。

それから表面化したのが外来種問題
放虫(飼っていたムシを逃したり、逃げたり。)による「遺伝子の撹乱」や「環境資源競争」(国産種とのエサ場や縄張り争い)など。

最近では多くのメディアでも取り上げられているので、多くの人もご存知かもしれません。

でも、生き物を飼育している人も飼育していない人も、もう一度しっかり考えておきたい問題です。

私たちもいつの間にか生物多様性を脅かしているのかもしれません。

今回は生物多様性について考えてみるためにおすすめの本を紹介します。

昆虫を飼育するなら読んでおきたい!【クワガタムシが語る生物多様性】


こんなことが学べます!
○「生物多様性」ってなに?
○どうやって外来生物がくるの?
○外来種が帰化するとどんな問題がおきる?
○農業と生物多様性の関係。
○環境破壊や温暖化が及ぼす影響。
○遺伝子・生態系・種・景観。いろんな「生物多様性」があります。
などなど

専門的知識がなくても読みやすい!

初心者

「生物多様性」なんて聞くとどうしても、

難し~い!

って思っちゃいますよね。

実際に本当に勉強しようと思うと、生物・農業・漁業・工業・経済・化学・人類学・・・・・・いろんな学問が関わってきます。

でも、大丈夫。
私たち素人でもわかりやすく、例を挙げながら説明してくれます。

文章は読みやすいです。

どうしても地球全体が関わる本、さらに未来がどうなっていくかを考える本は、話が壮大でわかりづらく、想像しにくいことが多いのです。

ですが、私たちに身近な話で「生物多様性」の危機を解説しています。

かといって、不安をあおるだけじゃないところがいい!

中学生ぐらいから読めます。
文章量としても、長すぎず、短すぎず。

地球環境に興味をもつためにもおすすめの本です。

「生物多様性」をわかりやすく説明。

生物の日常

「生物多様性」というと「種の多様性」を思い浮かべます。
が、他にも「個の多様性」「遺伝子の多様性」「生態系の多様性」など非常に多岐にわたります。

なんで「生物多様性」は必要なのか?

っていうことを最初にわかりやすく説明しています。

そこから、クワガタ・ミジンコ・ダニ・マルハナバチ・カエルに焦点を当てて解説していきます。

外来種・農業・人間の生活による環境汚染で生物多様性はどんな風に影響を受けるのでしょうか。

私たちの生活に身近に関わってくる問題です。

本を読んでから、私は自然のなかの生物多様性に興味をもつようになりました。


私がよく昆虫採集に行く林には、イノシシやタヌキが棲んでいてフンをします。

そのフンを分解するのは、オオセンチコガネっていうきれいな虫。

分解された土の中には、カブトムシの幼虫やセミの幼虫、ミミズたちが棲んでいます。

土の栄養をもらって、ドングリが発芽して大きな木になります。
その木には、蛾の幼虫が住み着いて樹液を出すようになります。

樹液の木にはクワガタやカナブンが集まり、それらは枯れた木に卵を産み付けます。

木はキノコの菌によって分解されて、さまざまな生物のエサになります。
木で育った生き物たちは、タヌキやフクロウやヘビの食料になって・・・。


「最近、ムシがあんまり採れなくなったなぁ。」

なんて、車を運転しながら採集に向かっていた私。

実は、その車を走らせている道路そのものが山を切り開き、生き物たちの生息場所を奪ったり、分断したりしていたのです。

「人間の快適な生活」と「生物多様性」。

ふたつの大切なことを考えさせてくれるきっかけになりました。

脅かされる生物多様性。

私たちもいつの間にか生物多様性を脅かしている?!

先述した道路で分断された森。
何気なく撒いた除草剤。
ゴルフ場の造成。
金魚やコイの放流。

子供の頃、近くの公園で見かけた「ナナフシ」(小枝のような昆虫)が、最近では全く見かけなくなりました。

テレビでは、池の水を抜いて生物調査をしてみると「外来種しかみつからない!」という番組もみかけます。

【クワガタムシが語る生物多様性】では、世界に広がった「ツボカビ病」にも言及しています。

ツボカビ病
カエルツボカビという菌が世界中の両生類に感染した。体表に寄生し、繁殖。発病すると皮膚呼吸が困難になる病気。
中南米・オーストラリアで両生類の大幅な減少の原因とされている。

世界の両生類を絶滅の危機に追いやった「ツボカビ病」。
実はアジアが起源かも?!と述べられています。

研究者や採集家がフィールド調査で使用した靴。
もしかしたら靴底についた菌を拡散した可能性について触れています。

最近では、世界の珍しい生き物たちが輸入・輸出されて家庭で飼育を楽しめるようになっていますね。

私たちもこのような危険もあることを頭に入れて、生き物を飼育していく必要があると感じます。

この本も一緒に読んでほしい!人間のエゴと地球のエコがテーマ!

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最後に。

考える

「生物多様性」って本当に考えさせられます。
私たち人間が生活することで、この多様性を脅かしていると考えると胸が痛みますね。

どうしても目を逸らしたくなる問題です。

でも、

地球上の大きな問題に向き合っている人がいて、戦っている人がいる!

私たちもそれを知っておくべきだし、助けてあげられることもあるかもしれません。

そうすることで不必要な環境破壊をちょっとでも減らし、生物多様性を持続させることができるのです。

そんな思いを抱かせてくれた本でした。
ぜひ、一度手にとって読んでみてほしいです。

クワガタムシが語る生物多様性
五箇公一 集英社クリエイティブ 2010年09月
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子供のころに読んでおいてよかったと思う本を紹介している記事です。

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