伊豆【ねこの博物館】。世界中のネコ科のはく製が一度に見られる場所!ホラアナライオンも!

こんにちは。ケンスケです。

伊豆高原といえば・・・・、

伊豆シャボテン動物公園ですよね!

私も行きました。

ほぼ一日楽しめる施設なのですが、朝早くから行ったので、伊豆ぐらんぱる公園のイルミネーションにはまだ少し早い・・・。

そんな時におすすめするのが、

【ねこの博物館】

ネコ好き・動物好きの方必見の場所見つけました!

ここには、

〇絶滅ネコ科動物の骨格標本
〇ネコ科の野生動物たちのはく製(ほとんどの種類があります!)
〇ネコをモチーフにしたグッズや美術品の数々
〇ペットネコと触れ合える!

楽しいでしょ?

私の嫁は「興味ない」って駐車場で寝ておりましたが。

いやいや、ホントに珍しいはく製や骨格標本があるんだから~!
まぁ、ひとりの方がゆっくり見られるし、いいか。

それでは、レポート行ってみましょう。

『伊豆【ねこの博物館】。世界中のネコ科のはく製が一度に見られる場所!ホラアナライオンも!』

行ったことがある人もない人もこの記事を読んだ後に行くと絶対に楽しめますよ!

基本情報

〖ねこの博物館公式ホームページ〗

地図

静岡県伊東市八幡野1759-242

駐車場は20台あります(無料)。

電車では、伊豆高原駅から電車やバスで10分ほど。

開館時間

年中無休で9:00~17:00(16:30まで入場可能)

料金

大人1300円
中高生1000円
小学生700円

※障害者の方と付き添いの方は割引があります。障害者手帳をお持ちください。

「野生ネコの世界」は貴重なはく製だらけ!

ここには世界中にいる野生のネコ科のはく製標本が展示されています。
はく製に影響があるためか、照明はうす暗くしてあり、なんとなく現地で本物を見ているようです。

ここは、現在絶滅してしまっている動物や絶滅寸前の希少な種類のはく製も保存されている貴重な博物館なんです!

トラ

トラって、棲んでいる地域によって種類が違うんです。
亜種っていいます。

その絶滅した亜種の中にバリトラとジャワトラ。カスピトラっていうのがあるんですが、両方の頭骨骨格があります!

左がバリトラ 右がジャワトラ

さらにジャワトラ&カスピトラははく製まであるんです!

いちばん上の左側がジャワトラ↑

他にも貴重なアモイトラやチョウセントラも。

それぞれの大きさや模様の違いを比べてみるのもおもしろいかもしれませんね。

ライオン

ライオンってあまり亜種については語られないですよね。

だいたい大きく分けてアフリカライオンとインドライオンに分けられています。

ですが、

アフリカライオンはいくつかの亜種に分けられています。
詳細は避けますが、

ここにはなんと!!!

バーバリライオンのはく製があるのです!!!!!

左側がバーバリライオン↑

バーバリライオンってどんな動物?
ライオンの中でも最大の亜種でオスは体長が3メートル以上、しっぽまで含めると4メートルにまで達するといわれています。
体重は300㎏にもなるといわれる姿は、前肢がかなりがっしりしていて、たてがみは腰まであったそうです。
その力強い容姿に魅了された昔の権力者がこぞって、集めたそうです。ローマ帝国時代には剣闘士と戦わせていたことも。
で、
やっぱり人間。ハンターたちは大きくて強い獲物を狙いたくなるのは今も昔も一緒。
銃で仕留めても何の顕示にもならないのにね。
そんなわけで、1922年に絶滅してしまいます。
が、
1996年にバーバリライオンが見つかります。でも、混血の可能性もありました。
さらに2012年。
モロッコの私設動物園で純血種といわれるライオンが32頭もみつかります。
現在は繁殖活動を行っていますが、絶滅寸前であることにかわりありません。なんとか頑張ってもらいたいものですね。

生息域で分けられ展示されている野生ネコたち

ネコ科の動物はトラやライオンだけではありません。
ここはアフリカ大陸、ユーラシア大陸、アメリカ大陸、それぞれの生息域ごとにはく製が展示されています。

ジャガー、チーター、ヒョウ、ピューマ、ユキヒョウなど大型のネコ科だけではなく、オオヤマネコやカラカル、サーバルも。

珍しいウンピョウも。

ウンピョウってなんだ?
東南アジアから中国、ヒマラヤ南部に分布して生息しているネコ科の動物です。
身体はずんぐりしている大きめのヤマネコって感じですが、顔はヒョウ。足が太くて短いのでがっしりしていて力強い骨格です。
自然の深いところに棲息していたり、恥ずかしがり屋のためにあまり詳しい生態がわかっていません。
毛皮目的で人間に追われたり、生息環境が狭くなることにより、絶滅の危機に瀕しています。
日本では横浜ズーラシアで見ることができます。

キングチーターは激レア!

キングチーターって?
普通のチーターの身体の模様は黒い斑点ですよね。
キングチーターはその背中の斑点がつながっているんです。もとは、突然変異だったそうですが、劣性遺伝で子供に因子が引き継がれています。(ちなみに黒いジャガーやヒョウ、ホワイトタイガーなども劣性遺伝)
世界では数頭しかいないといわれています。
ですが、
こんなに珍しいのに、実は日本の動物園でも生まれているんです!
東京日野市にある多摩動物公園。(多摩動物公園のレポート)
さらに、
兵庫県姫路の姫路セントラルパーク。
とてつもなくレアな動物ですね。貴重な動物の繁殖を日本が任されているようです。
あなたもぜひ生きて動いているキングチータを見に行ってみてください。

人気沸騰中のマヌルネコ

マヌルネコってどんなネコ?
中央アジアの高地、主に岩山に棲息しているネコです。
3000~4000m級のかなりの高地にも生息していて、ウサギやネズミなどを捕食しています。
高地の低気温に対応するため毛が長く、ま~るい印象に見えるのとおもしろい表情から最近ではかなりの人気動物になっていますね。
毛皮目的の乱獲と生息域の減少によって生息数が減っています。
日本では、
旭山動物園(北海道)
上野動物園(東京)
那須どうぶつ王国(栃木)
東山動物園(愛知)
王子動物園(兵庫)
にいます。
那須どうぶつ王国では飼育員さんを追いかける姿が話題になっていますね。
那須にある【那須どうぶつ王国】の記事もご一緒にごらんください!
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ホッキョクオオカミ座る

絶滅ネコ類の標本も必見!

今では絶滅してしまったはるか昔のネコ科動物。
現代の大型ネコ科動物よりもはるかに大きな骨格標本があります。

あまり有名ではない(失礼m(__)m)この博物館にこんなに貴重な標本が、こんなにたくさん。

ついでに、ネコ科ではないですが、こんなものまで!
なかなかみられませんよ。

ジャイアントハイエナの頭骨(標本)。

およそ500万年前にはライオンやトラに匹敵するほどの大きなハイエナがいたんですね。

スミロドンの全身骨格標本

中でもすごいのが、

スミロドン!
かなり大きいです。

この大きさの肉食獣が地上で獲物を狙っていたのを想像すると、なんだかワクワクします。
200万年~1万年前まで生息していたといわれています。

地球が生まれて46憶年、恐竜が絶滅して6500万年。
ってことは、
つい最近までいた?ってことになりませんかね?

ちなみに人類が類人猿と別れたのはだいたい500万年前といわれています。
ってことは、
人類の祖先、猿人たちはこのスミロドンと共存していたのかもしれませんよね。

ロマンが広がりますよね。

ケーブライオン

2000年前ぐらいまで生息していたライオンです。別名ホラアナライオンとも呼ばれています。
(南アフリカにいたケープライオンと混同しやすいので注意!)

現代のライオンよりも大きく、シベリアトラやバーバリライオンに匹敵するぐらいだったようです。

ねこの博物館にはなんと!

全身骨格の化石標本があるんです!
世界でもいくつかあるだけでかなり貴重なので、伊豆に来たらぜぇーったいに見ておくべきですよ。

実はここ最近、このケーブライオンについてとてつもない発見があったのです!

シベリアの永久凍土からケーブライオンの赤ちゃんが見つかったのです。2015年、2017年にも見つかっていて、2019年のものはさらに保存状態がいいとのことです。
同時に3万年前のオオカミの頭部もみつかっています!

いつか公開されて私たちも見られるようになるといいですね。

骨格標本だけだとどうしてもイメージがしづらいですよね。
そんな方に用意されているのが、こちら。

左奥がケーブライオンの化石骨格標本。
右奥が復元標本
手前右側がスミロドン復元標本
手前左側がディニクティクス復元標本(写真が切れてしまっていますねm(__)m)

スミロドンとディニクティクスは、ケーブライオンよりずっと前に繁栄していたネコ科動物です。

ねこの美術館

ねこの博物館2階にはねこの美術館なるものがあります。

ここには、ネコをモチーフにした美術品、工芸品が所狭しと並べられています。

たくさんありすぎて、ひとつひとつはゆっくりみられないぐらい。

1階のはく製や標本でお腹いっぱいになった私は、かるーく見て回りました。
次回来た時にはゆっくり観賞したいと思います。

2階に上がる階段には、野生ネコ科の写真が!これも貴重です。

 

世界のネコ

いろいろな品種のネコと触れ合えるコーナーもありました!

私が行ったのは午後の昼下がり。
ほとんどのネコちゃんがお眠の時間でした。

ネコが好きな人やお子さんたちは楽しそうでしたよ。

最後に。

日本では最近ネコ人気が高くなっていますが、むかしは・・・

猫のひたい
猫なで声
猫も杓子も
猫に小判
猫をかぶる
どろぼう猫




などなど
あんまりいい意味では使われませんでしたよね。

でも、ネコは世界中でかわいがられていたり、崇拝されていたり。
私の実家にもネコを飼っているのですが、たまに帰省すると微妙な距離で近づいてきて、ホントにかわいいです。

そして、世界の野生ネコ科動物たちの多くが生息数の減少や絶滅の危機にさらされています。
こうした施設でそんな情報に触れるたびに心が傷みますね。

ということで、今回は伊豆高原にある【ねこの博物館】を紹介しました。
かなりマニアックな施設かと思いきや動物好きにはメチャクチャ勉強になる博物館でした。

ねこの博物館と一緒に回りたい施設はこちら。↓

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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