ヒラタクワガタの繁殖に挑戦!成功なのかな!?&謎の虫が混入!

こんにちは。
ケンスケです!

今夏ヒラタクワガタの産卵に挑戦しました。
先月その産卵セットを割り出し(幼虫を取り出す作業)をしてみました!

それではいってみましょう!

『ヒラタクワガタの繁殖に挑戦。成功なのかな~!?』

の巻~。

〇強気なヒラタクワガタ。

気性が荒いといわれるクワガタです。
確かにこのクワガタ、人の気配を感じるだけで大あごを開いた威嚇姿勢をとります。

以前このクワガタを運よく採集したことがあるのですが、見事に指先を挟まれました。
これが、かなり痛い!
指の手のひら側の表皮に穴が開いて血が出るくらいです。

このため飼育する際は絶対に単独飼育。
運よく野外で採集できたら、一時的ではあっても決して一緒にしないことをおすすめします。
せっかく採集した他の虫が傷ついたり、最悪バラバラにされる可能性もありますから。

海外のヒラタクワガタは大きくていかにも強そうって感じでカッコいいですね。(でも挟まれたら指がちぎれそう)
いつか飼育してみたいクワガタです。

〇東京ではあまりみられない?

今までワンシーズンに何度も採集に出かけていますが、私が採集できたのは1度だけです。
関東地方より北側では数も少なく、大きさも小さい個体が多いためです。私が採集した個体もかなり小さく(40mm)、実は現場ではコクワガタだと思っていました。

しかも、ヒラタクワガタは飛んだり大きく移動したりが少なく、樹皮の裏側や洞(ウロ:樹の幹や枝分かれにある樹皮の穴)に隠れていることが多く見つけづらいです。

子供のころから野生で見たことがなく(スキルがなく見つけられなかっただけかもしれませんが)いつか飼育してみたい憧れの種でした。

①標高の低い場所
②河川敷や河川近くの林
③湿度が高め

を好みます。

調べてみると西の方ではそんなに珍しくないみたいですね。

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ヒラタクワガタのオスとメス。ペア。

〇ショップでヒラタクワガタペアを購入!

念ながら採集した個体は産卵することもなく、☆彡になってしまいました。
もともと採集した時点でメスのアゴが欠けていたのも原因かもしれません。

ということで、某通販サイトの期間限定ポイントを使って愛媛県今治産のペアを思い切って購入!

元気なペアが届きました。
オスは42mm、メスは35mm。かわいいペアです。

早速様子を見ながら3日間ペアリング期間を経て、産卵セットをつくります。

ヒラタクワガタは基本は材産卵(朽ち木に卵を産卵)ですが、マットにも産卵します。
なので、マットに産卵材を埋め込みます。産卵材はやわらかめを好みます。

マットは粒子の細かい方が産みやすいですし、生まれたばかりの幼虫も食べやすいのでお勧めです。

産卵セットにはペアリング(交尾)期間を経たメスを投入します。


〇産卵セットを割り出し(幼虫を掘り出す)

産卵セットを組んで2か月余り。幼虫が見えていたので思い切ってセットを開けてみることにしました。
本当は1か月くらいでメスのみ取り出した方がいいのですが、常時潜っていてエサも食べていない様子です。メスの行方も心配です。

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〇結果は?

 

3頭でした!
結構大きいですね。
2令幼虫です。

幼虫は2度脱皮して3令まで成長します。
産卵材ではなくマットの中から出てきました。産卵材はほとんど無傷の状態でした。

メスも何とか無事でした。

3頭。
もう少しいて欲しかった。
幼虫が大きいので割り出し作業の時期が遅すぎたのかもしれませんね。逆に早すぎても卵や小さい幼虫での回収は管理が難しく、失敗の可能性も増えるので注意が必要です。

まぁ、あまり大量に生まれても大変だし、メスも元気でいてくれたので成功とします。

〇変な虫が混入!

写真を撮り忘れたのですが気になることがありました。
マットと産卵材の中から、細長い白と茶色のしま模様の虫が出てきたのです。

後日調べてみたところ、「キマワリ」という虫の幼虫かと思われます。産卵材の中に卵か幼虫が潜んでいたと思われます。
採れた幼虫が少ないことと関係があるのか疑問を残すところですね。

今回は「キマワリ」でしたが「コメツキムシ」の幼虫は肉食でクワガタの幼虫を捕食することがあるので、産卵材はしっかりと水に漬けて(半日ぐらい行いしっかり陰干しする)予防しておきましょう。

電子レンジで加熱処理をする方法もあります。
が、わが家には1台しかありません。
普通そうですよね。
気にならない方はいいのですが、わが家では控えています。

熱湯につけてもいいのですが、それで混入した虫を退治できるのかという疑問と材を分解しやすくするキノコの菌も死滅して、産卵数が減るという懸念があります。

なので私はやっていませんでした。

〇2週間カップで管理した後、菌糸ビンに投入

順調に成長するか様子を見るために2週間ぐらい80CCのカップで観察した後、菌糸ビンに投入しました。

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〇まとめ

・購入したヒラタクワガタのペアで繁殖に挑戦した結果、3頭の幼虫が採れた!

・割り出しが遅すぎると共喰いの可能性も。

・産卵材にいたと思われる虫に食べられた可能性も否定できない!

憧れのヒラタクワガタ。今回産まれた幼虫を大事に育てて、累代飼育で大きいオスを作出してみたいと思います。


追記:生まれたヒラタクワガタ。無事に冬を越せたので、菌糸ビン交換してみました。

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