小説【NHK大河ドラマ軍師官兵衛】は戦国時代の入門書に最適!

こんにちは。ケンスケです。

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好きな戦国武将ランキングで上位に入る常連。

黒田官兵衛

ご存じですか?

もともとは播磨の国の小名「小寺家」に仕えていましたが、秀吉に見出され、後に秀吉の軍師となって天下統一を支えた人物です。

私が今まで黒田官兵衛に抱いていた印象は、

狡猾・冷徹・冷静・日和見・有能・頭がいい

ぐらいのイメージでした。

でもね、もっとよく知っていくと人気のある理由も分かってくるんです。

あなたも

知ってみたいと思いませんか~♪ウフッフ~♪

小説【NHK大河ドラマ軍師官兵衛】は戦国時代の入門書に最適!

それではレビューいってみましょう。





私が好きな戦国武将のひとり。

黒田官兵衛。

黒田官兵衛

戦国時代でも人気のある武将です。

なぜ、好きかというとやっぱりNHKの大河ドラマが大きいですね。

2014年「軍師官兵衛」が始まり、私は途中からでしたが、一気にハマってしまいました。

それまでも黒田官兵衛は知ってはいました。
でも、あんまり詳しくなかったんです。
イメージは

「坊主頭の怖いおじさん!」

たぶん今も残る肖像画のイメージだったんでしょうね。
大河ドラマで官兵衛を演じたのは、

岡田准一さん!

もうね、黒田官兵衛のイメージがぶっ飛びました。
だって、肖像画と違いすぎる!

「イケメン過ぎるでしょ!」

って突っ込みたくなるぐらい。

そんなこんなでNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」

めっちゃ面白かったです。


(↑第壱集~第参集まであるのでご注意くださいね。)

そうなるともっと知りたくなるのが私の性格。
黒田官兵衛の本をネットで物色していると、

っ出ました!

書いているのは、大河ドラマで脚本を担当した前川洋一さん。
横に

ノベライズ 青木邦子

って書いてあります。

「脚本を小説に書き換えた」ってことでしょうか。

で、読んでいると大河ドラマの情景が目に浮かぶんですね。
まぁ、大河ドラマのノベライズ本なので当たり前なのですが。
でも、脚本を小説化するってとてつもなく難しそうですね。

読みやすいので疲れない!

読書する少女

もしかしたら、私は先に大河ドラマを見てしまっていたからなのかもしれませんが、すごく読みやすいです。

ちょっと昔の歴史時代小説だと、だいたいが読みにくい文章だったりしますよね。

最近の歴史小説って読みやすいですよね。

本書もスラスラっと読めちゃいます。

一巻~四巻まであります。

おもしろいのでついつい先へ進みたくなるので、早い人なら一冊当たり4時間くらいで読めちゃうかもしれません。

私は、電子書籍で購入して通勤時間に読みますが、だいたい1週間かからずに読み終えました。

途中、夢中になりすぎて、乗り換えそびれたことも・・・。

基礎知識ほとんどなしで読めます!

【軍師官兵衛】は黒田家のお話。
もとは「小寺家」っていう播磨の国を治める小名の家来だったのです。
で、その播磨っていうのは、

織田家と毛利家の狭間

だったんですね。

そこで揺れ動く「小寺家」。どちらかについて、どちらかと戦わなければなりませんでした。

難しい言葉や用語はうまく解説されているので、大雑把な地名や位置関係さえ分かっていれば楽しく読み進めることができますよ。

官兵衛の家臣たちが頼もしい。

空を見上げる武者

黒田家の家臣たちはこれまた知る人ぞ知る武将たちです。

黒田八虎

黒田二十四騎

といわれています。

そのうち、小説では4人が活躍します。
少し紹介しましょう。

栗山善助(利安)
かなりの猛将だったといわれていますね。大河ドラマでは濱田岳さんが演じていましたね。
官兵衛からの信任も厚く、官兵衛が愛用していた兜(有名なお椀の形)を与えられました。
井上九郎右衛門(之房)
こちらは大河ドラマでは高橋一生さんが演じられました。もとは官兵衛の父の小姓。有能だったため官兵衛に仕え、官兵衛の子、長政の時代には城を与えられるほどに出世します。
母里太兵衛(友信)
「もりたへえ」と読みます。ドラマでは速水もこみちさんが演じました。槍の名手で戦場では敵なしの活躍だったとか。
後に福島正則と飲み比べをして、秀吉から頂戴した槍をもらったという話が有名です。
後藤基次(又兵衛)
大河ドラマでは塚本高史さんが演じていました。かなり豪勇で名を馳せた武将でたくさんの戦場で手柄を挙げています。もとは官兵衛の養子として黒田家で育てられます。
官兵衛の子、長政とは兄弟のように育ちます。
後藤又兵衛も登場する司馬遼太郎の短編集【人斬り以蔵】⇒司馬遼太郎「人斬り以蔵」。すれ違った以蔵と武市半平太を描いた物語

もう一人。正式には家臣ではないのですが、

黒田長政
黒田官兵衛の子で織田家への人質として、秀吉の正室ねねへと預けられました。このなかったねねは、わが子同然に福島正則や加藤清正とともに愛情をもって育てました。
大人になった長政は官兵衛が隠居するまで支えました。ドラマでは松坂桃李さんが演じていました。

官兵衛は最初から最後まで主君となる人物に無理難題を次から次へと突き付けられます。

最初は小寺正職。
直接の家臣ではないのですが、織田信長にも。
そしてそして、秀吉も。

無理難題を官兵衛は家臣たちとともに苦悩しながら、こなしていくのですが、この家臣たちが頼もしい!

そして、官兵衛は主君に無理を言われても、自分は決して家臣たちを粗末にせず尊重している。

そんな家臣たちと官兵衛のチームワークが魅力のひとつです。

大河ドラマ【軍師官兵衛】をみたくなってしまった方には、こちらがおススメです。


官兵衛の夢。

本を読んでいくうちに、最初に官兵衛に抱いていたイメージはかなり払拭されていきました。

最初のイメージは

狡猾・冷徹・冷静・日和見・有能・頭がいい・・・

でも、読み進めると

優しい・温かい・情に厚い・穏やか・人思い・・・

だ~いぶイメージが変わりました。

あの世界文化遺産の姫路城。
官兵衛のものになったこともあったんです。
でも、秀吉に譲ってしまいました。
(現在の姫路城のような外観は江戸時代に改修されたものです。)

姫路城

私生活でも倹約に努め、野望なんてなさそうな善人のイメージです。

この辺が私が黒田官兵衛を好きになった理由なのかもしれません。

ただし、官兵衛に欲がなかったのかというとそうでもありません。

小説の最後の方になると・・・

それは読んでのお楽しみにしましょう!!!

官兵衛の友達

小説には膨大な量の人物が登場します。
嫌な奴もたくさん出ます。そして、官兵衛を支える友といえる存在も。

竹中半兵衛・荒木村重・高山右近・蜂須賀小六・村重の妻「だし」

み~んな官兵衛の人生の中で重要な人物です。物語にいろんな色をつけています。
読むときは注意して読んでみてくださいね。

戦国時代の流れを知っていくには最適。

官兵衛は戦国時代の後半の多くの出来事に関わっていくので、小説を読んでいくだけで、歴史を知っていくことができます。

とくに秀吉の時代になってからは、各人物関係が重要になってくるので難しい時代です。
でも、小説に入り込んで読み進めていくうちにいつの間にか詳しくなっているので楽しいです。

あまり戦国時代に詳しくない方もこの小説を読むことで、小難しい戦国時代事情を理解しやすくなれます。

戦国時代を知ることでたくさんの小説や映画、ドラマなど多くの作品が今までよりももっともっと興味深く楽しくみられるようになるんです。

もちろん、もうすでに詳し方も大丈夫。
黒田官兵衛の生涯を見ていくだけで充分楽しですよ!

秀吉の生涯に興味をもった方はこちらの小説もおすすめです!

秀吉の「天下統一」とその「性格」がよく分かる小説【秀吉の枷(かせ)】

最後に。

以前、江戸東京博物館で黒田官兵衛にまつわる展示があったとき、官兵衛が信長からもらったといわれる刀、

「圧切長谷部」(へしきりはせべ)

を展示していました。

私も当時大河ドラマを見ていたのでそんなすごいものをみたい!

出かけました。

が、

その日は別の地方へ「出張中」とのこと。

せっかく、その刀を見に行ったのに~!
結局見られませんでした⤵⤵⤵⤵⤵⤵。

また、私は城めぐりも好きなのですが、

ひょんなところで黒田官兵衛の遺品と出会うのです。

なんと、そこは、

盛岡城(岩手県)!!

何げなく盛岡城の博物館(もりおか歴史文化館)を観覧していると、

黒田官兵衛の兜

!!!?

なんで、ここにあるの?

実はこの兜。官兵衛が家臣の栗山善助に与えたものです。江戸時代に善助の子、栗山大善が不始末を起こして、「盛岡藩お預け」になりました。

そのときに栗山大善が一緒に持ってきて、今でも盛岡で保管されていたのです。

そんなこと全く知らなかったので、思いがけない出会いにビックリ。
こんなこともあるんですね。

ぜひ、小説【軍師官兵衛】読んでみてください。

戦国時代「本能寺の変」を読む。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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