こんにちは。ケンスケです。
2018年の10月に割り出したノコギリクワガタ。
20頭以上幼虫が得られたので、常温飼育、発酵マットで飼育していました。
こんにちは。ケンスケです。ノコギリクワガタ。私は毎年、初夏になるとクワガタ採集に行きます。わが家から原付で20分ぐらいの場所で採集するのですが、年々採集しにくくなっているように感じます。それならば自分で増やそうと思い[…]
翌年2019年夏ごろ、マット交換をしたときはまだまだ大きくなく、蛹にもならない様子でした。
冬の間は、得意の
「ほぼ放置」
でした。
2020年も3月になり、そろそろ羽化してくる時期だろうと掘り出してみることにしました。
というか、
2019年生まれのノコギリクワガタ幼虫が30頭以上もいる!
このままでは、ノコギリクワガタ幼虫ばっかり!になってしまいます。
ということで、
『ノコギリクワガタ。無事に羽化に成功!の陰で半分は失敗かも!』
行ってみましょう!
ノコギリクワガタの大歯型は「水牛」といわれています。
マット飼育に挑戦!
2018年の夏。休みのたびに昆虫採集に行っていました。そこで獲れるのは主にカブトムシ、コクワガタ、ノコギリクワガタでした。
そこで獲れたノコギリクワガタのペアを2組産卵セットを組みました。
1か月後、生まれた幼虫は30頭以上。
かなり多く生まれたので、人に譲って減らしました。それで残った幼虫22頭。
「ノコギリクワガタはマット飼育でもよく育つ」とネット情報で仕入れた私は、オオクワガタで使用していた飼育ボトルでマット飼育を始めました。
冬を挟んだので次の春、掘り出してマットを交換しました。
使用したマットはコレ!
マット交換したときは、全ての幼虫が元気に成長してくれていました。
そして、夏ごろ観察したときには飼育ボトルの底の方で蛹室をつくっている様子だったので、マット交換を見送ります。
私のイメージでは、
↓
秋から冬は休眠期間
↓
春に地上で活動開始!(←いまココ!)
なので、
3月の少し暖かい日に掘り出してみることにしました。
結果は・・・?
ん?
ん?
ん?
出てきたのは、
蛹室で真っ黒になった蛹の亡骸。
蛹室で羽化不全を起こして、半分だけ蛹のままの亡骸。
蛹室で蛹になり切れず前蛹で力尽きたと思われる亡骸。
くら~い気持ちで残りの飼育ボトルを掘り出してみていると、
お?
なんか動いた!
あれ、まだ幼虫?
前蛹にもなっていません。
他のボトルから出てきたのは
・
・
・
やっと、出ました!
と、思ったら、羽化不全。ちょっと湿りすぎたようです。
次のボトルは、大歯型のオスです。
やっぱり感動!
ちょっと背部にしわが出てしまいました。
そして、もう一匹。
下羽がしまえていませんね。こちらもちょっと羽化不全ぎみ。
結果。
成虫オス2頭。
幼虫6頭。
でした。
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2年1化?セミ化?
近年では「菌糸ビン」飼育が普及して、かなり一般的になっていますね。
ですが、ノコギリクワガタやミヤマクワガタの幼虫飼育では、「マット飼育」がいいといわれています。
なので、
幼虫の数だけ菌糸ビンを買うのも大変、ということもあってマット飼育を選択しました。
が、
今回のこの結果。
半分以上を前蛹~蛹の段階で亡くしてしまっていました。
今まで、オオクワガタを羽化させた経験がありましたが、菌糸ビンでの飼育でした。
菌糸ビンでの蛹段階での失敗はこんなに多くはありません、
きっと、私の飼育のどこかに問題があったはずです。
まだ、2019年に生まれたノコギリクワガタの幼虫ちゃんたちが多くいるのです。
しっかりと原因を突き止めて、この過ちを繰り返すわけにはいきません。
そして、もう一つ。
まだ幼虫の状態で6頭いたこと!
今、成虫になったノコギリクワガタが2年1化の個体。
幼虫期間を1年以上過ごす。羽化した後、休眠期間を経て、活動を開始する。幼虫時代に低温状態が続くと、幼虫の成長が抑えられることで起こる。
また、産卵&孵化が秋の遅い時期だと休眠期間も長くなることがある。
ってことは、
今年中に成虫にならないと
3年1化!???
もしかして、
セミ化?
主に加温して管理している場合に起こります。3令幼虫から蛹化へのスイッチが入らず、蛹になれないままずっと幼虫。っていう状態のことをいいます。
ほとんどが成虫になれず、そのまま亡くなってしまいます。
幼虫期間が長い「セミ」から名づけられたのでしょう。
セミ化してしまうと成虫になるのも難しくなってしまいます。
この幼虫たちは、冬場加温していたわけではないのでセミ化の確率は低いと思います。
おそらく、マット交換を見送ったためにうまく成長できなかった期間があったんじゃないかと。
今回は、まだ羽化しなかった幼虫たちも元気で健康そうな状態ですので、新しいマットに入れて様子を見たいと思います。
マット飼育は意外と難易度高い?
マット飼育は菌糸ビン飼育と違って、手強い点があります。
- マットの交換時期が分かりにくい!
- 加湿の加減に注意!
- 成長が遅い!
①マットの交換時期が分かりにくい!
菌糸ビンでの飼育の場合は、「食痕」といって食べた跡、移動した後がくっきりと分かりやすいです。
マット飼育では、食痕や移動の跡は私が慣れないせいもあるのかもしれませんが、かなり分かりずらいです。。。
とくに、透明度の低いボトルを使っている場合は、坑道(幼虫が通った穴)も蛹室も外側から分かりにくかったです。
なので、
ひとつのボトルで蛹室を確認した後は、マット交換を躊躇してしまいました。
結果、ボトル内の環境が悪くなっているのに、そのままにしてしまった可能性があります。
②加湿の加減に注意!
菌糸ビン飼育は、基本的に加湿する必要はありません。
マット飼育では、通気孔付近は乾燥しているようにみえます。そこで、下の方も乾燥していると思って加湿したくなりますよね。
でも、乾燥しているのは上部のみで1㎝下は湿度が保たれていることが多いです。
私の場合は、「ノコギリクワガタは湿りがちのマットを好む」とどこかで読んでいたので、少し加湿しすぎていたのかもしれません。
加湿しすぎると・・・
湿った環境が続くとマットの分解が進み、再発酵して
・ガスが発生・・・ボトル内で酸欠が起こる可能性
・熱が発生・・・熱がこもって幼虫にダメージ
・マットが劣化する・・・エサ不足や真菌の発生
につながる可能性があります。
真菌類が原因といわれているブヨブヨ病。
幼虫の体内で消化不良を起こしてしまう病気にかかる可能性もあります。
基本的に蛹室の水分は、蛹室の壁部分の土が吸収してくれるはずです。
しかし、蛹室がボトルの底部分に作られた場合、それらが吸収されずに溜まってしまうことがあります。
(上級者だと「ボトルをひっくり返す」という技を使う人もいます!)
結果、蛹が水に浸かってしまい、☆彡になることも考えられます。
飼育ボトルの場合はほとんどマット交換時期以外の加湿は必要ないことが多いです。
飼育ケースや上部が大きく開くケースで飼育する場合は、加湿は必要ですが、下部や底部の状態を見極めながら加湿する必要があります。
③成長が遅い!
菌糸ビン飼育では、キノコの菌がオガクズを分解してクワガタ幼虫の栄養になりやすい状態を作ってくれます。
マット飼育の場合は、それがないので幼虫がマットをかじって分解を促進してそれを食べます。
その分だけ、マット飼育の方が栄養分が少なく、さらに食べるまでに手間をようするために成長が遅くなります。
なので、
どうしても、マット飼育では羽化までの期間が遅くなる傾向にあります。
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これらのことを考えてみると、菌糸ビン飼育では気を付けなくていいポイントがたくさんありますね。
今まで育てたオオクワガタの羽化率が高かったわけが、今回のノコギリクワガタ飼育で分かった気がします。
ノコギリクワガタは休眠期間が長い
なにはともあれ、無事に羽化してくれた成虫2頭。
まだ、休眠中なのかあまり動きがありません。
とくにノコギリクワガタは長いと1年も休眠するといわれています。
しばらくは、新しいマットを深めに敷いて、様子を見ることにしました。
羽化してからしばらくはエサも食べずにジッとしている期間。動き出すとエサを食べ始める。
ノコギリクワガタの休眠期間が他のクワガタと比べてが長いのは、
「越冬できないから」
ノコギリクワガタの成虫は活動開始から2~3か月ほどで寿命を迎えます。
この短い期間に子孫を残さなければなりません。
ノコギリクワガタは、休眠期間で活動時期を合わせることで、オスとメスが出会う確率を上げているのかもしれませんね。
ケンスケです。先日、2018年秋に生まれたノコギリクワガタが無事、羽化していました。(ノコギリクワガタが羽化していたと同時に幼虫だった記事)でも、まだ休眠中のため、ほとんど動きがありません。ちょっと掘り出すの[…]
最後に。
今回、半分くらいの幼虫をなくしてしまいました。
悲しい~。
でも、今回の失敗で多くの教訓を得ることができました。
マット飼育も菌糸ビン飼育と同じようにほぼ放置で何とかなると思っていました。
が、
意外と奥が深い「マット飼育」
とくに気を付けないといけないのが
加湿しすぎ
と
マットの鮮度
この加減をうまくやることが「コツ」のような気がします。
今度、クワガタ幼虫マット飼育についても詳しく記事で検証してみたいと思います。
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これは、ノコギリ。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。