カブトムシ成虫のエサ交換の頻度と量は?エサ切れしたらどうなる?

こんにちは。ケンスケです。

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カブトムシの成虫は飼育していると、エサを与えたぶんだけ食べてしまいます。

よく、飼育のしかたを調べていると「エサを切らさないように。」って書いてあります

でも、夜に与えたエサも、次の日仕事から帰ってみると全部食べつくされています。

実際にはエサ切れの時間がかなりあるのです。

かといって、我が家のカブトムシが元気がないとか、短命だとか、そんなことはないのです。

元気に10月ぐらいまで生きる個体もいるし、産卵もちゃんとします。

今回は、「カブトムシの餌やり頻度」について考えてみました。

カブトムシ成虫のエサ交換の頻度と量は?エサ切れしたらどうなる?

こちらの記事も参考にどうぞ!:カブトムシやクワガタの「後食」ってな~に?

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カブトムシは時期や気温によって食べる量が変わる!

 

昆虫ゼリーを食べるカブトムシたち

カブトムシが成虫として活動を始めるとエサを食べるようになります。
成虫の最盛期である7月~8月には、かなりたくさん食べる大食漢です。
カブトムシが成虫になってからの時期や気温によっても昆虫ゼリーを食べる量が変わってきます。

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時期による食べる量の違い。

成虫になって1~2週間・・・食べない。
食べ始めて(後食)すぐ・・・食べる量は少ない。
7月初め~後半・・・大量に食べる。
8月・・・少しずつ減ってくる。

蛹から成虫になることを「羽化」といいます。羽化してすぐは体内の器官を整える「休眠」の時期。
この「休眠」の時期はエサを食べません

「休眠」が終わり、蛹室から出てきてしばらくするとエサを食べ始めます。これを「後食」といいます。
「後食」を始めると、少しずつ食べる量が増えていきます。

エサを食べ始めて1~2週ぐらいで、エサとなる昆虫ゼリーをかなり食べるようになります。
1頭のカブトムシメスでも1日16gのゼリーを2つぐらい食べることもあります。

8月に入って、カブトムシの活動が鈍ってくると、少しずつですがゼリーの消費量も減少していきます。
エサをほとんど食べなくなってきたら寿命が近づいてきている兆しかもしれません。

カブトムシがゼリーに頭を突っ込んでる!窒息しない?⇒カブトムシの呼吸。ゼリーに頭が入っても窒息しないのはなぜ?

気温による食べる量の違い。

気温によってもエサの消費量は変わります。
カブトムシの活動量に比例するのかもしれませんね。

カブトムシが羽化して活動を開始するのは、本州の梅雨の時期。
気候も暑~い日があったり、肌寒いような日があったり、安定しません。

やっぱり気温が高いほうがカブトムシも活発に活動して、エサもたくさん食べます。

野外での採集は、「気温の高い蒸し暑い夜が最適!なんていいます。

かといって、気温が30℃を超えているような場所で飼育していると食べる量も少なくなります。
気温は25℃~28℃ぐらいがいちばん活発にエサを食べるようです。

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カブトムシにエサを与える頻度と量。

カブトムシにエサを与える頻度は1日おきにゼリー1つ

飼育していて、いちばん安心なのは、

多めに毎日与えること。

です。

今まで飼育してきた人に「エサを食べすぎて弱った!」という話は聞いたことがありません。

ただし、たくさん与えると排泄物(液体)の量も多くなります。
排泄物は飼育環境を汚すのです。

汚れたマットや登り木には雑菌が増えることになり、カブトムシの免疫機構はフル回転になります。

元気なうちは雑菌に打ち勝っているのですが、高気温が続いたりとか、他のカブトムシと戦ったりとかで、体力を消耗してしまうこともありますよね。

そうすると増えた雑菌によって、カブトムシが弱ってしまう原因になってしまうのです。

さらに、エサの量が多いと代謝が増えて、「老化」が早まる可能性も指摘されています。

なので、私は

カブトムシ1頭につき16g~18gのゼリーを2日に一度

の頻度で与えるようにしています。

※実際には複数飼育してしまっているので、頭数分のゼリーを一日おきに交換しています。

マット交換は、エサ交換時に状態をみて、ニオイや汚れ具合で判断して行います。

一日おきに交換するときには、確実にゼリーは無くなっているので、多すぎることはないはず。
かといって、餓死するほどのエサ切れは起こしていないぐらいの期間ですね。

昆虫ゼリーは自然界の樹液よりも栄養価は高くできています。

樹液は

植物が光合成をして作り出した糖分
根から吸収した養分と水分

が混ざったものです。
木によって濃い・薄い、糖分の種類も違っています。
それも必要な分だけ樹液として湧いているとも限りませんよね。

昆虫ゼリーはカブトムシやクワガタに合わせて作られています。自然界のカブトムシよりも断然、「食」の面では恵まれているといっていいでしょう。

だから、一日おきにひとつの昆虫ゼリーを与えておけば大丈夫だといえるのです。

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多少エサ切れしてもすぐに餓死することはない。

カブトムシのオス

実際にカブトムシは、2~3日エサが切れていてもそれほど心配はいりません。
(2~3日のエサ切れが頻繁に起こるようだと心配ですが…。)

マットやケース内の水分は重要です。
ケース内がカラッカラに乾くことのないように加湿・保湿はしておきましょう。

野生のカブトムシは雑木林で、樹液を食べて生活していますよね。
しかも、雨が降るとあまり活動しません。

晴れた日でも、雑木林のなかでたくさん樹液が出ている場所も限られています。
しかもそこに陣取っているのは大きなオス!近づくと威嚇して追い出されてしまいます。

カブトムシは樹液にありつけないことのほうが多いのかもしれません。

夏休みに家族で旅行に行かれる方も多いですよね。
さすがに、長期(1週間以上)になると心配ですが、2~3日ぐらいなら、高温と乾燥に注意しておけば大丈夫なことが多いです。

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マットが汚れたら交換が必要。

エサをたくさん食べるカブトムシ

カブトムシは大食漢であり、暴れん坊でもあります。
昆虫ゼリーをたくさん食べて、たくさん排泄すると同時に、せっかくあげたエサを食い散らかします。

底面に敷いたマットは汚れ放題ですね。

ただ、そのマットの汚れを放置しておくと、カブトムシの健康に悪いばかりか、コバエやカビの温床にもなってしまうのです。

汚れたら交換するのとともに定期的に交換できるように、多めに買っておくと安心ですよ。

成虫に使用するマットは、安価なもので充分です!ダニやコバエの発生を減少させるマットも売っています。


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最後に。

 

カブトムシのオス

カブトムシの昆虫ゼリーの交換は1日おきにゼリー1個(1頭につき)で大丈夫と書きました。
(心配な方は毎日交換したほうが安心です!)

ただし、カブトムシの様子はできるだけ毎日観察してみましょう。
乾燥だったり、マットの汚れだったり、線虫(小さいウネウネした虫)の大量発生だったりに気づくことができます。

毎日、カブトムシを観察することで、交尾の現場やマットの上に産んでしまった卵など貴重な場面を見ることができるかもしれませんよ。

カブトムシをたくさん買っている人は、昆虫ゼリーのフタを剥がすのってすごく手間がかかるんです。そんなときに便利な道具がコレ!十字に切ることでマットも汚れにくくなりますよ!

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