こんにちは。ケンスケです。
カブトムシは子供にも大人にも大人気です。
虫嫌いな人でなかったら、大人になるまでに一度は飼育したことがある人は多いはず。
カブトムシは成虫になると、ほとんどが秋になると寿命を迎えてしまいます。
でも、それまでは元気に育てたいですよね。
今日は、日本のカブトムシ(ヤマトカブトムシ)における飼育環境と注意点について紹介していきますね。
『国産カブトムシ成虫の飼育環境と注意点をおさえて元気に育てよう!』
国産カブトムシが元気な温度。
日本のカブトムシはだいたい6月~7月終わりごろまでには羽化します。
なので、成虫でいるのは6~8月。
「夏の虫」なんですね。
たまに9月、10月まで長生きしてくれるカブトムシもいます。
で、元気に過ごせる温度は、
20~28℃
最近の夏は、気温が30℃を超すのは当たり前で、35℃以上になる日も珍しくありません。
カブトムシは本来、自然の林の中に棲んでいます。
林の中って木が生い茂っていると結構涼しいのです。
でも、私たちが飼育しているカブトムシたちはケースの中。
涼しい場所に逃げられないどころか、風も通りにくいサウナみたいな状態。
カブトムシが夏の虫といえども、30℃を超える気温に長時間さらされると弱ってしまいます。
なるべく30℃を超えない涼しい場所で管理しましょう。
水分:乾燥と蒸れに注意。
置いている環境にもよりますが、蒸れや乾燥にも注意が必要です。
コバエが発生しないようにケースのフタにシートや不織布、新聞紙を挟むことが多いのですが、その挟むものの種類によってすごく乾燥したり、逆に水分が多すぎたりすることがあります。
また、カブトムシの排泄物は液体になっているので、底に敷いたマットがドロドロの泥状になっていることもあります。
マットの表面が少し湿った状態を保つように心がけましょう。
エサ交換のときに霧吹きで加水したり、あまりに水分が多いときはマットも交換するといいですね。
大容量の霧吹きがあると便利です!
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単独飼育が望ましい。
オスとメスだと、交尾をします。
メス同士は激しくはないですが、争うこともあります。
自然の中だと、相手をエサ場(樹液がでているところ)から追い出して終わりますが、飼育ケース内だと延々と争い続けることにもなります。
可能ならば単独で飼育してあげるとカブトムシの体力消耗を抑えられます。
産卵させたい場合は、一時的に(3日ぐらい)オスとメスを同居させればほぼ交尾は完了しています。
同居後は単独に戻すほうがお互いの消耗を抑えることができます。
昼と夜を感じさせる!
カブトムシは主に夜間活動します。
気温の高い昼間は、天敵も多いので目立たない場所で休んでいるのです。
屋内では、夜になると照明をつけますよね。
夏休みにもなると夜ふかしすることもあります。
カブトムシが成虫でいる時期はもともと夜が短いのです。
そして熱帯夜にもなっていると、カブトムシの活動時間が乱されることになります。
カブトムシはそれほど神経質ではありませんが、できるだけ昼夜を感じさせてストレスを軽減させましょう。
また、夜になると光に向かって飛ぼうとする習性もあります。
カブトムシが羽ばたく音はけっこう大きいので、同じ部屋に寝ようとするとちょっとうるさいかもしれません。
人間が寝不足にならないように、夜間は寝室に置かないほうがいいかもしれませんね。
⇒カブトムシは夜行性?!いつ活動してる?日中あまりみかけない理由とは?
⇒カブトムシは昼間、どこに隠れている?双眼鏡があるとみつけやすい?!
虫が光に集まるのは、「正の走光性」。
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つかまれる登り木は必要。
カブトムシは、地面を歩くのが苦手です。
そのかわり、何かにつかまる力はメッチャ強い!
カブトムシもつかまっていられる登り木があると落ち着きます。
木にはつかまらずに木の陰に隠れようとするものもいますね。
大きめの木を入れておいてあげると、無駄に動き回ったりすることも少なくなります。
(夜間には登り木をひっくり返してしまうことも多いのですが。)
カブトムシのツメは強い!カブトムシの足の秘密。
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転倒したときに起き上がれるように!
登り木といっしょに入れておきたいのが転倒防止材。
前述したようにカブトムシは平地を歩くのが苦手。
ツメが引っかからないとすぐに転倒してしますのです。
転倒したときには、足をもがいてツメをなにかに引っかけようとします。
このときに引っかかるものがないとカブトムシは起き上がれずに体力を消費して弱ってしまうのです。
小枝でも新聞紙を丸めたものでも、なにかしら足を引っ掛けて起き上がれるものを入れておいてあげましょう。
カブトムシの足ってとれやすい!
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理想的なレイアウト。
カブトムシの成虫飼育には、マットを深くする必要はありません。(産卵させる場合は深めに敷く必要があります!)
登り木
転倒防止用の小枝
エサ台&昆虫ゼリー
マット
カブトムシがひっくり返ったときに、何かに足が引っかかるようにレイアウトしておけば安心です。
カブトムシ成虫に必要なものは?
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コバエやダニ、カビは発生するもの。
カブトムシの飼育にマットを使用している限り、コバエやダニ、カビは発生してしまうものだということは念頭に置いておきましょう。
問題はそれをいかに抑えるか?
成虫に産卵させないで鑑賞する目的であれば、針葉樹の粉砕マットがおすすめです。
発生してしまったダニやコバエを殺す効果はありませんが、発生を抑制することができます。
マットで発生してしまったコバエやダニを外に出さないように、またケース外からコバエの侵入を防ぐために、新聞紙をケースのフタに挟むのも有効です。
もともとコバエが入らないように作られたケースを利用すると安心ですね。
コバエシャッターは、小さい虫が通過できないようなフタの作りになっています。
マットの代わりに新聞紙やキッチンペーパーでも。
そもそも産卵させないのであれば、マットを使用しない方法もあります。
霧吹きで湿らせた新聞紙やキッチンペーパーをかわりに敷きます。
耐久性がなく、すぐにボロボロになったり、ぐちゃぐちゃになったりしますが、すぐに交換できるのも利点ですね。
交換しやすいので清潔な状態を保ちやすく、小虫が湧きにくいのです。
ただ、デメリットとして、ケース内に自然を再現したい人には向きませんが・・・。
カブトムシを飼育するときのマットの深さについての記事です。
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脱走防止にも気をつける!
カブトムシは力が強いです。
弱いフタなら簡単にこじ開けます。
フタはしっかりロックがかかるものを使用するか、重しをのせて絶対に逃げ出さないようにしておきましょう。
最後に。
カブトムシは成虫になると、ひと夏で寿命をむかえます。
でも飼育環境を整えることでうまくいけば9月ごろまで元気でいてくれることがあります。
この記事がみなさまのカブトムシ飼育の助けになることができれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
カブトムシを産卵させてみよう。
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