こんにちは。ケンスケです。
カブトムシを飼育しているといつの間にか、
幼虫が~!
っていうことがあります。
そうじゃなくっても、成虫のゼリーを交換しているときに不意に卵を見つけることもあります。
カブトムシは成虫の期間は約2か月。
成虫の時期はひたすら子孫を残すために活動しているといっても過言ではないでしょう。
それはともかく今回の記事は、
「カブトムシが卵を産んだけどどうすればいいの~?」
って困った方に読んでいただけると嬉しいです。
『【カブトムシ】卵産んだら?孵化するまでにやっておくこと!』
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カブトムシが羽化したマットから?!
私はカブトムシが蛹から無事に羽化してきたら、別のケースに移しています。
まだ蛹の状態の他個体に干渉して、羽化不全を起こさせないためです。
で、
ひとつのケースから全部が無事に羽化したので、そのケースを処分しようとしたところ・・・
卵15個ぐらいを発見!
慌ててマットをケースに戻しました。
どうやら蛹から羽化してから
交尾
↓
産卵
していたようです。
ほぼ毎日、
「早く羽化しないかなぁ~」
って観察していたのに、気づかなかったのです!
たぶん、私が観察するタイミングでは、マットの中に潜っていたのでしょう。
しかも数個ならともかく15個も産んでいました。
基本的には羽化したての時期は、
「まだ成熟していないので、交尾も産卵もできない!」はず。
でも、活動してすぐでも産卵することもあるんです!(経験者)
基本は性成熟してから産卵!
まぁ、今回のように羽化したての成虫が産卵することは稀です。
基本的に性成熟するまでに(羽化してから)
後食してから1週間
必要だといわれています。
ですが、オスとメスを一緒に飼育していると、それよりも前に産卵してしまう場合があるようですね。
カブトムシの飼育方法を見ていると産卵の時期は
8月~9月
と書かれているものが多いです。
が、成虫になって活動を開始してすぐにでも産卵するケースもあるので日頃からしっかり観察しておきたいですね。
こちらも今年、羽化したケースを開けてみると、
【交尾中】でした。
羽化したばっかりでも交尾してしまうことがあるようです。
放っておくとどれだけ産むの?
カブトムシのメスは交尾を終えると、マットに潜って産卵し始めます。
多くが20~30個ほどですが、放っておくと50個、さらには100個近く産む個体もいるようです。
産卵には体力が必要で、羽化から早い時期(若い個体)の方が多く産む傾向にあります。
メスは産卵を続けていくうちに確実に弱っていきます。
長く成虫を飼育したい場合は、「産卵させない」(オスとメスを別で飼育する。)のも選択肢のひとつです。
【産卵セット】(産卵させるためにつくる飼育ケース)を使用する場合では、メスを投入して2週間ほどで20~30頭ぐらい幼虫が採れました。
※あまりにたくさん生まれすぎると飼育も大変になります。
飼育できるぐらいでメスを別ケースに移して、産卵数を調節しましょう。
1週間ごとぐらいに産卵セットを割り出します(マットから卵を回収する)。
回収した卵は別ケースに移して、少ない時はもう一度産卵セットを組みなおします。
何度か繰り返して、欲しい卵の数が採れたら、メスを別のケースで養生させる方法です。
カブトムシの卵は小さい!
カブトムシの卵はかなり小さいです。
大きさは、メスの大きさによっても変わりますが、
だいたい1~2㎜。
形は「やや細長い楕円形」
色は「白」⇒「薄い黄色」
産卵直後は白ですが、孵化が近くなってくると黄色っぽくなってきます。
あまりに小さく、もろいので指でつまもうとせず、スプーンなどで周りの土ごとすくうように扱いましょう。
孵化までは1週間~2週間。
日本のカブトムシは産卵から1~2週間で孵化します。
温度によっても孵化する期間は変わります。
だいたいカブトムシが産卵する時期は、
「夏真っ盛り!」
気温は30℃を超える日がほとんどです。
温度が高い方が早く孵化しますが、あまりに高温だと卵ごと死んでしまいます。
30℃は超えないように工夫しましょう。
(真夏の飼育管理についてはまた別の記事で書きたいと思います。)
孵化までに必要な準備
卵を発見したら、産卵で使ったマットを別の容器に移しておきましょう。
(成虫の飼育に針葉樹マットを使っていた場合は幼虫用のものに替えておきます。)
卵が孵化するまで一時的に管理するためのものなので、
「プリンカップ」で充分です。
なければ、どんな容器でもかまいません。上にラップをして乾燥を防ぎます。
〇飼育ケース
一時的なカップで管理しているスキに飼育ケースを用意しておきましょう。
卵の数が多ければできるだけ大きい方がいいですね。小さいケースを複数用意するのもアリです。
カブトムシの卵は1~2㎜程度。そこから生まれてくる幼虫はもっと小さいです。
最初のうちは小さいケースでも大丈夫ですよ!
ただし!
カブトムシの幼虫はあっという間に大きくなります。
2週間ほどで丸くなった状態で5㎜~1㎝ぐらいにもなります。
できれば、早めに大きめのケースを用意しておきましょう。
目安として、横幅18㎝ほどの飼育ケースMで3~4頭、横幅30㎝ほどのLケースで6~8頭ぐらいは羽化させることができます。
コバエシャッターはコバエの侵入を防ぐように作られたフタが便利です。
新聞紙などを挟む手間が省けるのでお勧めですよ!
〇カブトムシ幼虫用の発酵マット
二次発酵の黒っぽいマットが成育に適しています。
パッケージに「カブトムシ幼虫用」とか「カブトムシの幼虫」の絵が描いてあるものを選びましょう。
必ず「ガス抜き」を行います。
2~3日マットを空気にさらします。
「再発酵」といって、温度が高くなり、ガスが発生することがあります。ガス抜きをせず、マットが再発酵してしまうと幼虫が弱ったり、死んでしまったりします。
タライやビニールシートにマットを広げて、全体的に加水して、2~3日空気にさらしておくだけです。
加水はマットが軽く湿る程度で充分です。
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孵化までに気を付けること!
カブトムシの卵は、実は全部が無事に孵化できるわけではありません。
途中でカビてしまったり、そのままふ化できずにしぼんでしまうものもあります。
卵が30個ほど採れても、孵化できるのは15~20個ほどでしょうか。
でも、ポイントを押さえておけばふ化率も上げることができますよ。
〇安静
卵はやわらかい殻で覆われています。
そして、卵があるのはマットの中。多くがケースの底近くです。
この時期に振動や衝撃を与えると、マットの重みや衝撃で柔らかい殻は壊れてしまいます。
なるべく安静にしてあげましょう。
割り出しのときにも、プラスチックなどの柔らかいスプーンで土ごと救うように扱います。
他のケースに移すときやマットを上からかぶせる時にも優しく卵を壊さないようにしてくださいね。
〇温度
適温は25℃~28℃です。
ですが、夏場は温度管理も難しいですよね。
なるべく30℃を超えないような場所に置きましょう。
超えてしまってもすぐにダメになるわけではありませんが、長時間30℃超えないように気を付けましょう。
〇湿度
こちらも適度にマットが湿っている状態がいいです。
ただし、湿気が多いとカビや雑菌が繁殖しやすい状態。
孵化率を上げるには、乾燥しすぎないようにマットが少し湿っているぐらいを目指しましょう。
コツは霧吹きでマットを少し湿っている状態。
乾きやすいですが、これをこまめに加湿することで対応します。
さらに、マットの上に木の皮や枯葉で乾燥を防ぎます。
加湿の際は木の皮や枯葉をよけてから行います。
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〇カビ
マットが湿りすぎていると卵にもカビが生えてしまうことが多いです。
ただ、卵は周囲の水分を少し吸収するようですので、湿度は必要です。
強い卵はカビが生えずにきちんと孵化します。
弱い卵や孵化できない卵はカビてしまうということも頭に入れておいてくださいね。
卵から孵化したら。
卵から無事に孵化するとち~っちゃい幼虫が出てきます。
まだまだ弱い弱い状態です。
孵化したマットでそのまま直径1~2㎝ぐらいまで(2~3週間)育てます。
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最後に。
カブトムシ飼育では、「安静」にする時期が2回あります。
「卵」の時期と「蛹」の時期ですね。
卵で取り出すのは壊してしまう危険があるので、できれば孵化して幼虫の時期に取り出すのもひとつの方法です。
カブトムシ飼育は大変なことも多いのですが、やっぱり世話して羽化したカブトムシが卵を産んでくれたら嬉しいものです。
絶対に逃がしたりせずにかわいがって飼育してみてくださいね。
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