こんにちは。ケンスケです。
突然ですが、この花ご存じですか?
そう、
「アカシア」
黄色いアカシアの花言葉は
「秘密の恋」
意味深ですねぇ~。
さて、「アカシア」といえば・・・?
サンマ!
じゃなくて、
「アカアシクワガタ」
ですよね!
え?
ご存知ない?
ということで、いってみましょう。
『採集したアカアシクワガタから幼虫が採れたぞ!の巻』
青森県で採集したアカアシクワガタ
アカアシクワガタは標高の高いところにいるクワガタです。
その名の通り、「赤い脚」が特徴です。
ミヤマクワガタと同様に低めの気温で生息しています。
日本全国にいますが、自然が豊かな地域に多く、低地や都市部ではあまり見かけないクワガタです。
昨年の夏、城めぐりに秋田~青森を訪れたときにキャンプ場で昆虫採集をしました。
そのキャンプ場は山深いところにあり、周りはブナの林。
実はここで期待していたのは、
「ヒメオオクワガタ」
オオクワガタと同じくらい天然で採集してみたいクワガタです。
ヒメオオクワガタが生息するのは、自然環境が豊富なブナ林。
ここはいるかも!
と期待したのもつかの間。
「クマ出没!」
「林に入らないでください!」
の看板。
そういえば、今年の春ごろ、山菜採りやキノコ採りに来た方が被害にあう事故が多かったのでした。
いくら「憧れ」でも、山でクマと会う恐怖に比べたら、やっぱり命の方が大事です。
ここは諦めて、キャンプ場内で外灯採集に切り替えます。
そこで採れたのは、
カブトムシ
ノコギリクワガタ
ミヤマクワガタ
コクワガタ
アカアシクワガタ
キャンプ場内で採集している親子もいたのであげたりもして、持って帰ったのは、
ノコギリクワガタ♂♀
ミヤマクワガタ♂
アカアシクワガタ♀×3
コクワガタ♀
こうして、アカアシクワガタのメスを手に入れたのでした。
実は小さい2~3㎝くらいのメスだったので、どうせコクワガタだろうと思って、あまり確かめもしなかったのです。
テントに戻って成果を眺めていて気付きます。
「あれ、アカアシじゃね?」
もしかしたら、
「あげてしまったクワガタの中にもアカアシクワガタがいたかも」
と考えると夜も眠ることができませんでした・・・
うそです。
ぐっすり眠れました(笑)
春になっても生存。
残念ながらアカアシクワガタのオスが採れなかったので、そのままクヌギの材を入れた産卵セットに投入していました。
※野外で採集したメスの多くが「交尾済み」といわれています。
高温が苦手なクワガタなので、1階リビングで快適に過ごしたアカアシクワガタ。
秋になっても産卵した様子はないので、そのまま放置。
いや静観していたのですが、春になり暖かくなってきたのでようやく暴いてみることにしました。
結果。
3匹中2匹が生存。
幼虫も4頭。
で、今回もいたんです。
ヤツが!
(苦手な方ごめんなさい。)
これ、コメツキムシの幼虫。
肉食で、クワガタムシの幼虫も捕食されるんです。
だいたい、コメツキムシの幼虫が出てくるとクワガタ幼虫も少ない結果に終わります。
まぁ、今回は放置時間が長すぎて、メスに食べられてしまった可能性もあるんですが。
アカアシクワガタは、自然界では秋になると寿命が尽きてしまう昆虫ですが、わが家のように環境が良ければ飼育下では次のシーズンまで楽しめるクワガタです。
アカアシクワガタでも使える産卵セットの組み方。記事はヒラタクワガタですが、アカアシクワガタでもOKです!
⇒本土【ヒラタクワガタの産卵】の方法。材とマットを用意すると簡単!
幼虫をマット飼育
今回獲れた幼虫は、マット飼育で様子を見ます。
菌糸ビンで飼育した方が早く大きく育てられるのですが、菌糸ビンが手元になかったもので。
今回使用したマットはコレ。
粒子も細かくて、成虫の産卵にも使えます。
少し乾燥しやすいような気もしますが、こまめに加湿してあげれば大丈夫です。
なんとかオスとメスのペアにして、もう一度繁殖させてみたいと思います。
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最後に。
クワガタのメスって採集したときに、どれも同じに見えちゃいますよね。
うつ伏せだとほぼ一緒。
右からスジクワガタ、コクワガタ、アカアシクワガタ
裏返すと、
脚が赤いからこれで分かります。(元気が良くてブレちゃってますが)
まだ元気なアカアシクワガタ2頭は、今年も産んでくれるか分かりませんが、もう一度産卵材を埋めたセットに入れました。
幼虫たちも夏前にはマットの交換をして、来年には成虫になってくれるはずです。
まだ、アカアシクワガタのオスは飼育していないのですが、写真で見ると
「けっこう、かっこいい。」
クワガタですね。
今年も夏場、またキャンプへ行くので探してみようと思います。
キャンプ場で出会った珍しい生き物の記事も読んでみてくださいね。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。