こんにちは。ケンスケです。
昨年、繁殖に成功した【オオクワガタ】の幼虫が羽化している様子なので、掘り出してみました。
1年近くにもなる幼虫期間を経て、やっと成虫になった姿は、
感動的です!
クワガタ飼育の醍醐味ともいえますよね。
ただ、いつ掘り出していいのか分からなかったり、掘り出した後はどうすればいいのか分からなかったりしますよね。
今回は、【オオクワガタ】がボトルで羽化した後の掘り出しについて紹介していきましょう。
『【オオクワガタ】成虫の掘り出し。タイミングとその後の管理について!』
【オオクワガタ】の幼虫期間
オオクワガタの幼虫期間はだいたい
10~14か月
といわれています。
わが家は、東京で常温飼育(温度管理せず室温で管理)。
昨年(2019年)6月に割り出した幼虫が今年(2020年)6月~7月には羽化していました。
メスの方がオスよりも羽化時期が早い傾向にあります。
昨年の夏はかなり高温の日が続いて、割り出したばかりの幼虫を多くなくしてしまったのを覚えています。
菌糸ビンかマット飼育かでも幼虫期間が変わってきます。
菌糸ビン飼育の方が少し1~2か月ぐらい成長が早くなります。
ただし温度や使用するマットや菌糸ビンによっても変わってくるので、一概に菌糸ビン飼育の方が有利とはいえないかもしれませんね。
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オオクワガタの幼虫を飼育していると、カブトムシほど頻繁にマット交換をしないので忘れられがち(笑)。
実は、今回「マット飼育と菌糸ビン飼育でどちらの方が大きくなるか」っていう実験をしてみたくて両方で育ててみたんですが、
ボトル交換のときにどっちか分からなくなってしまうという失敗の悔過になりました!m(__)m
【オオクワガタ】の蛹の期間
前蛹になってから2週間ぐらいで蛹になります。
さらに蛹になってから、
3週間~4週間ぐらいかかって、羽化します。
羽化してからも2週間はまだ身体が赤く、外殻が固まらない状態です。
それからもしばらくは、身体の各器官がしっかりと形成されるまで蛹室の中でジッとしています。
たまに動いてはいるようですが、ほとんど自分からは動かない状態が続きます。
ご存知かもしれませんが、前蛹から蛹、羽化直後は身体が弱い状態。
衝撃も傾きも振動も避けなければいけません。
大事にここまで約1年育ててきた幼虫が、翼を得るときです。
静かに見守ってあげましょう。
『羽化不全』を起こしてしまうことがあります。
上羽がしっかり閉じなかったり、アゴが曲がってしまったり、ディンプル(くぼみ)ができてしまったり・・・。
少しの羽化不全なら生存や繁殖には問題ありませんが、大きいと弱ってしまうこともあるので注意が必要です。
羽化後の掘り出しのタイミング!
基本的に羽化後は、
「自力で地上に出てくるまで待った方がいい!」
といわれています。
でも、不安なんですよね。
メスなら自力でマットを掘り進んで地上に出てこられそうです。
でも、オスはあの大きい大アゴ!
やわらかいマットならともかく、硬めに詰めたマットや菌糸ビンから無事に出てこられるのか?
心配じゃないですか?(私だけかな?)
なので、私は「救出のため」っていう大義名分で掘り出しちゃいます。
もちろん、羽化直後は避けます。
羽化を確認してからだいたい3週~4週間ぐらい。
羽化後、身体が黒くなってちょっと待つ感じでしょうか。
(たまに放置しすぎて、開けたらメスが地上に出ていたりしますが・・・)
ただ一つ問題が!
「ボトルの外側から蛹室が見えない!」問題です。
飼育のベテランたちはどうしているのでしょうか。
とくに、かなり大きくなってから、菌糸ビンを交換した後、食痕もみえない状態で2か月以上経過しているボトル。
私の場合は、
「同時期に産まれた幼虫が羽化していたら掘り出す。」
ことにしています。
今のところは、掘り出したら「蛹だった。」ってことはないのですが、安全のためにもう少し待ってみるのもアリかもしれませんね。(掘り出すときは自己責任でお願いします!)
掘り出し開始!
メスはオスよりも1か月早く羽化しました。
メスに遅れてオスたちも羽化してきました。
ずいぶんと小さいオスもいますが、かわいいです。
背中にシワが少し出てしまいましたが、キレイな個体ですね。
来年、また累代飼育に挑戦してみたいと思います。
掘り出した後の管理方法。
無事に羽化して掘り出したオオクワガタの成虫。
実はまだエサを食べません。
「後食」といって、羽化したてから約3か月近くはエサを食べず、動かないでジッとしているんです。
今回掘り出した幼虫は羽化してからまだ約1か月。
まだしばらくはエサも食べません。この時期にあまりにいじくり回したり、動かしてしまうと弱ってしまいます。消化器官などの内臓がまだしっかり機能できていないんですね。
ただ、いつ活動を開始してエサを食べ始めてもいいように昆虫ゼリーは入れておきましょう。
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他には、
- マットを深めに入れる。
- 転倒防止のため、止まり木・枝木を入れておく。
- たまに加水して湿度を保つ。
- 静かに見守る。
活動を開始して、エサを徐々に多く食べるようになったり、活発に動き始めたら通常の成虫飼育を始めましょう!
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最後に。
【オオクワガタ】は繁殖から羽化まで1年以上かかることがほとんどです。
ですが、無事に羽化してくれれば3年以上も成虫として生存してくれる昆虫です。
中学生なら卒業してしまいますね。
長い期間飼育しているとやっぱり愛着も湧きます。
日本産の【オオクワガタ】なら、繁殖や幼虫飼育も簡単で、成虫も丈夫です。
わが家のオオクワガタも最初に「道の駅」で購入したものが繁殖したものです。
大きさにこだわってみたり、形にこだわってみたり楽しみ方もひとそれぞれ。
あなたも一緒に【オオクワガタ】飼育楽しんでみませんか?
オオクワガタの幼虫飼育で使用した「菌糸ビン」はこちらです!
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最後まで読んでいただきありがとうございました。