国産コクワガタ幼虫の飼育。簡単な管理方法や気をつけることを解説!

こんにちは。ケンスケです。

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コクワガタは全国いろんなところに生息していて、数も多いので採集しやすいクワガタです。

採取したコクワガタのメスを産卵材を入れたケースで飼育していると、いつの間にか卵を産んで幼虫が生まれていることがあります。

産卵セットを組んで繁殖に成功した人もいるでしょう。

ということで、「コクワガタの幼虫飼育」について紹介していきましょう。

国産コクワガタ幼虫の飼育。簡単な管理方法や気をつけることを解説!

コクワガタ幼虫の大きさ。

 

クワガタの卵

コクワガタを含めて、クワガタたちは卵から孵ったときは、本当にちっちゃいです。

卵の大きさはほんの1~2mmぐらい!

※コクワガタの産卵痕
コクワガタの飼育セットに産卵材を入れておくと産卵していることがあります。
産卵痕と呼ばれる「⦿」マーク(真ん中に小さな穴が空いて周囲が丸く削られている)があれば、中に卵があります!

それが半年以上をかけて、発酵マットやオガクズを食べて大きくなっていきます。

クワガタやカブトムシは一度、成虫になってしまうともうそれ以上大きくはなれません。
幼虫の時代にどれだけ大きくなれたかによって、成虫の大きさが決まるのです。

コクワガタの幼虫の成長段階は3つあります。
2回脱皮してから徐々に大きくなっていき、3回目の脱皮で蛹になります。

初齢(1齢)幼虫
↓脱皮
2齢幼虫
↓脱皮
3齢幼虫
↓脱皮

見分けるには「頭の幅」をみます。

※たまに卵の割り出しのとき、頭の白い幼虫を見かけることがあります。
これは脱皮直後の状態で時間が経つとだんだんオレンジ色になります。なかなか見る機会がないので、みられたらラッキーですよ!
初齢幼虫
頭の幅1~2mmで丸くなったときの直径は2~10mm程度
常温で1週間~2週間で脱皮します。
2齢幼虫 
頭の幅は3~5mmで丸くなったときの直径は10~40mm程度
常温で2~4週間で脱皮します。
3齢幼虫
頭幅7~12mm。丸くなったときの直径は40~50mm程度
重さはメスで4~5g、オスで4~6gぐらいです。

大きさはあくまで目安です。コクワガタは、飼育温度やエサによってかなり大きさが変わってきます。
(成虫になると50mm以上の大型のオスもいれば、20mmぐらいのメスもいる!)

通常、幼虫の色は透明感のある白っぽい色ですが、3齢幼虫が、大きくなって黄色く色づいてくると前蛹(蛹になる直前)が近づいている証拠。

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コクワガタの菌糸ビン飼育

コクワガタの幼虫の菌糸ビン飼育

コクワガタは菌糸ビンでもマット飼育でも羽化させることが可能です。

菌糸ビンで飼育すると羽化するまでマット飼育よりも早くなる傾向にあります。

「大きく成長させられる!」という意見もありますが、成長が早いぶん充分に大きくなる前に蛹化(サナギになる)するということもあるので、なんともいえないのが実情です。

菌糸ビンには、幼虫が2齢になって直径10mmぐらいになったら投入しましょう。
あまりに小さすぎると菌糸の増殖についていけずに消えてしまうことがあるからです。

使用する菌種はヒラタケ・オオヒラタケでもカワラ菌でもOK。
管理温度は屋内の常温管理。

クワガタ幼虫の菌糸ビン飼育についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

コクワガタは、菌糸ビンの劣化が抑えられれば、800ccのボトル1本で羽化させることができます。

ただ、暑い時期(7月~9月)をまたぐ幼虫期間がある場合は、気温が高いので菌糸が劣化しやすいです。

小さいボトル(菌糸カップや500ccボトル)に入れて、劣化したら交換するほうが安心です。


コクワガタのマット飼育

コクワガタ幼虫のマット飼育

コクワガタはマット飼育でも簡単に羽化させることができます。
菌糸ビン飼育よりも少しだけ成長が遅いような気もしますが、それほど大きな差はないです。

○使用するマットは二次発酵マットが最適。
○水分は水が握って染み出ないぐらいで握り跡がつくぐらい!
○ケースの大きさは500~800cc。
○押し付けるように固めに詰める!マットを詰めている様子
○気温が18℃越すようになったら(3月後半~4月ごろ)一度マット交換。
○管理温度は室内の常温で大丈夫。(夏季の30℃以上は避けること)

クワガタのマット飼育の詳しい解説はこちらの記事で。


羽化までは常温でだいたい8~10ヶ月。

羽化したコクワガタ

先述したとおり、コクワガタは基本的に温度管理は日本国内で飼育するのであれば、必要ありません

ただし、夏場連日30℃を超える気温が続くのであれば涼しい、風通しのいいところで管理しましょう。

コクワガタは成長が早く、常温で管理しても8~10ヶ月前後で羽化します。
冬季に温かい場所で管理していると半年で蛹室を作っていることもあるほどです。

夏がくる前の早い時期(5~6月)に卵から孵った幼虫だと、翌年の春~夏には活動を開始するものもいます。

コクワガタは「だいたい1年で成虫になる」のです。

ただし!
夏を過ぎてから孵化した幼虫は休眠して翌年の春に活動を開始します。
成虫が動き出すまでに「2年かかるものもいる」ので、注意が必要です。
(いつまで経っても出てこないので、「失敗したかも」って心配になりますよね~。)

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春以降のマット・菌糸ビン交換は慎重に。

クワガタ幼虫の掘り出し

コクワガタにおいては、他のクワガタと比較して小さめってこともあり、マットや菌糸の消費が多くはありません

なので、少し大きめ(800cc)の容器で飼育しているとマット(ボトル)交換をしなくても大丈夫なこともあります。

ただ、マットや菌糸の状態が悪い場合は交換が必要です。
ボトルやケース内の幼虫を傷つけないようにスプーンなどで慎重に掘り出して新しいボトルに移し替えます。

○真冬の交換は避ける!
冬季は幼虫の活動が抑えられている時期です。急激な飼育環境の変化は幼虫を消耗させますので控えましょう。

○4月後半~5月の交換は注意!
蛹室を作り始める時期です。外から観察して見えるところに細長い楕円形の空洞をつくっていたら交換は控えたほうがいいです。

○蛹室を壊してしまったら人工蛹室。
全部の蛹室が見えるところにあるとは限りませんよね。
万一、蛹室を壊してしまったり、掘り出した幼虫が前蛹(黄色くて動きが鈍い)だったりした場合は、人工蛹室を作りましょう。

人工蛹室
湿らせたキッチンペーパーやオアシス(園芸用品)で幼虫よりもひと周り大きなベッドをつくります。
乾燥しないように注意して静かに見守りましょう!

作るのが難しい人は市販されているものでもOKですよ!


蛹~羽化後の注意事項。

菌糸の底に蛹室

蛹の期間は約1ヶ月。
気温が低いともう少し長くなります。

蛹の期間は「安静」が重要!
蛹の中はすごく柔らかいです。外から余計な力が加わると身体が変形してしまいます。(羽化不全といいます)

振動や衝撃を与えない静かな場所で管理しましょう。

羽化した後は「休眠」といって、外骨格が固まる、体の器官が機能するまでの間、蛹室でジッとしている期間があります。

蛹~休眠期間は非常にデリケートな時期です。
手に持っていじったり、無理に活動させてしまうと寿命が縮まる恐れがあります。

基本的に自力で蛹室から地上に出てくるまで待つほうが無難です。
自分から動いて活動するまでは、そっと見守りましょう。
いつ活動を開始してもいいように、昆虫ゼリーも入れておきます。

コクワガタの成虫の飼育方法をまとめました。

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最後に。

コクワガタの飼育

コクワガタは「成長が早い」といっても、羽化までに約1年近くかかります。
やっぱり1年かかって育てた幼虫が無事に羽化してくれたら、嬉しいものです。

コクワガタは「完全変態」といって、成長段階で大きく姿が変わります。
生態もまったく違うものに変わっていくので観察していくのがおもしろいです。

ぜひ楽しんでみてくださいね。

コクワガタの生態についてはこちら!

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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