こんにちは。ケンスケです。
コクワガタは日本全国多くの場所に生息していて、野外で入手しやすいクワガタです。
私も昨年、朝の通勤途中の路上で道路に落ちているクワガタを発見!
拾ってみると・・・
コクワガタのオス!
私の住んでいる地域は住宅街なのですが、近くに川や公園が豊富なためか、時々こんなことがあります。
都心部に住んでいても注意深く観察していると、意外に見つかる種類ですね。
今日はそんなコクワガタの飼育方法を紹介していきましょう。
『国産コクワガタの飼育。採集した成虫の育て方をわかりやすく解説!』
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コクワガタの魅力は長生きと丈夫さ、かわいらしさ。
コクワガタの成虫になってからの寿命は、
2~3年!
国産クワガタの中でもトップクラスの長生きクワガタなんです。
幼虫時代も含めると3年以上生きることもあるんですよ!
ドルクス属といわれる黒くて平べったい種類で、国産種ではオオクワガタやヒラタクワガタのように成虫のまま1~2回も越冬できるのです。
しかも、
丈夫!
コクワガタは全国各地、いろいろな場所に生息できる適応性をもっています。
なので、飼育下においても非常に飼いやすい種類です。
気をつけることといえば、
夏季の高温
他のクワガタでも同じことがいえますが、飼育ケースの中は蒸れやすく、ほとんど無風状態。
夏場外気温が35℃を越えることも珍しくない近年では、室内温度も30℃以上、場合によっては40℃になってしまうこともあります。
さすがのコクワガタでも30℃以上の高温が長く続くと弱ってしまいます。
一方、低温環境の方は、0℃を大きく下回ることがなければ問題なく過ごすことができます。
むしろ、冬季に加温して飼育するよりも、15℃以下にして休眠させたほうが長生きする傾向にあります。
冬季に加温して活動させておくと、体力を消耗してしまうためですね。
もうひとつ、コクワガタの魅力はかわいらしさ。
コクワガタはオオクワガタやヒラタクワガタと比べて、その名の通り少し小さめです。
(もっと小さいネブトクワガタやスジクワガタという種類もいます)
メスは小さくてスマートな体格。
そして、両者に共通するチョコチョコとせわしない動き。
かわいいんですよ。
コクワガタはそれほど珍しくない種類なので、軽視されがちですが私はけっこう好きなクワガタです。
コクワガタ成虫の飼育方法。
コクワガタの飼育も、他のクワガタと同じように飼育できます。
注意事項も含めて、確認しておきましょう。
クワガタの「後食」ってな~に?
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飼育ケース
基本は単独飼育が基本ですが、ヒラタクワガタやノコギリクワガタと比べると温和な個体が多いので、大きめのケースに複数飼育する人もいます。
ただし、たくさん飼育しているとやっぱり闘争はおきます。
長く飼育したいなら、ペアリング時(交尾させる)を除いて、個別の容器で飼育しましょう。
単独飼育なら、1400ccのボトルでも飼育可能です。
みやすさ重視なら飼育ケースSで充分。
底床マット
観賞目的のみなら成虫用針葉樹マット(ダニやコバエが発生しにくい)やハクスチップ(ヤシを粉砕したチップ状のもの)がおすすめです。3cmぐらいあればいいでしょう。
屋外で採集したメス個体は普通に飼育していても、交尾済みの可能性が高いので、産卵することがあります。
産卵させたいのであれば、発酵マットに加水した産卵材(クヌギやコナラの朽木)を埋めておいてもいいかもしれません。
このときは、針葉樹マットやハクスチップではなく、広葉樹の発酵マットを使います。
おすすめは「産卵一番」(フォーテック社)。
粒子も細かくて、メスももぐりやすいマットです。
気づかないうちに産卵して、孵化して産卵材から出てしまってもマットの中で成長できます。
レイアウト素材。
転倒防止になるとともに、隠れ場所にもなります。
自然の中にいるコクワガタの住処は、樹木の洞やウロ。
なにかの隙間に潜り込むのが大好きです。入れておいてあげると落ち着いて長生きしてくれます。
昆虫ゼリーはどんなものでもかまいません。
それほど大食いではないので、長生きさせるためにちょっと効果なものを与えても家計にひびきませんよ。
エサ皿はあったほうが、マットを汚しにくいので入れておきましょう。
なくてもいいのですが、マットの乾燥防止や隠れ家のために入れておけるといいですね。
ケースとフタの間にはさみます。コバエの発生を抑えたり、乾燥を防ぎます。
あまり分厚いとフタが閉まりにくく、脱走の原因になるのでフタがしっかり閉まるか確認しましょう。
メスに繁殖させたいのであれば、少し大きめの容器に産卵材を入れて、深めにマットを入れます。
飼育の管理
○マットを乾燥させない
乾燥は足が取れる原因にもなります。
マットの表面が乾かないように湿らせる程度に調節します。
○エサとマットの交換
昆虫ゼリーは1頭につき1個ぐらいでOK。
エサは2~3日ごとに取り替えます。
マットは汚れたら(コバエ・ダニが発生したり、ゼリーで汚れたりしたら)交換します。
○温度管理
屋内であれば加温の必要はありません。
夏季に高温(30℃以上)になるのであれば、扇風機の風を当てたり、エアコンで調節しましょう。
○越冬の準備
10月後半ぐらいから気温が15℃を下回る日が出てきたら、越冬の準備が必要です。
マットを深めにして、登り木・エサを入れておきます。
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繁殖もさせやすい!
コクワガタは野外で採集した個体は、そのまま飼育していると卵を産むことがあります。
また、オス・メス複数で飼育していても勝手に産卵していることもあります。
採集して育てていたコクワガタが次世代を産んでくれるのは、嬉しいものですよね。
産卵セットの作り方
①クヌギやコナラの産卵材を1~2時間水に沈めておいて、2~3時間陰干しします。
②その材を飼育ケースに1~2本埋めておきます。マットは加水した広葉樹の発酵マット。
③転倒防止材(小枝など)とエサを入れます。
④採集したメスかオスメスペアを投入。
コクワガタの繁殖については、また別の記事で詳しく紹介しますね。
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産卵させたくない場合
産卵材を入れずに、マットを浅く敷きます。
コクワガタは材に産卵するので、朽木がなければ産卵することはありません。
(たま~にマットに産卵してしまうこともあるようです。)
幼虫の成長は比較的早い!
だいたいコクワガタの産卵数は、メス1頭につき10~15個ぐらいでしょうか。
オオクワガタやノコギリクワガタのように30個以上産卵してしまうことは少ないです。
幼虫の成長は、他の国産クワガタ種よりも早いです。
シーズンの早い時期(6月~7月)に孵化した幼虫は、飼育温度にもよりますが、次の年の夏までに羽化して活動を開始することが多いです。
幼虫期間が短い個体ほど小さい傾向ですね。
幼虫は菌糸ビン、マット飼育どちらでもよく育ちます。
菌糸ビンで飼育すると、成長が早く、だいたい次の年の春に羽化します。
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最後に。
丈夫で長生き。そしてかわいい。
入手しやすい。
そんなコクワガタは、飼育に慣れていない方やお子様にもおすすめの種です。
入門種といっても、とっても魅力的。
オスの姿は、その大きさによって全然違います。
野外の採集では2cmぐらいの小~っちゃなコクワガタから5cmを超える立派なものまで見られます。
大アゴの大きさも千差万別。↓
飼育しているとコクワガタの魅力に魅せられること間違いなしですよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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