こんにちは。ケンスケです。
カブトムシの飼育って楽しいですよね。
強そうで、硬そうで、姿を眺めているだけでも楽しめます。
でも、カブトムシがマットに潜ったまま出てこない!
な~んて経験ありませんか?
あんまり出てこないと姿を眺めて楽しむどころか、生存しているかどうか心配にもなってしまいますよね。
今回は、カブトムシが潜ったまま出てこないのはなぜか。
そんなときどうしたらいいかを解説していきます。
『カブトムシの成虫がもぐったまま出てこない!こんなときどうする?』
カブトムシが土に潜るのは?
カブトムシを飼育していて土(マット)の深さはどれぐらいにしていますか?
実は観賞用(見て楽しむ)だけなら、それほど深くしなくてもいいんです。
カブトムシが潜りたいときにちょっと隠れられる程度、3~4cmもあれば充分。
でも、産卵させたいと考えているなら話は別。
5cm以上で、できれば10cm以上は欲しいところです。
まずは、「どうしてマットに潜るのか?」っていう疑問を考えていきましょう。
カブトムシのマットの深さ!どれぐらい?
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暑さや危険から逃れるために隠れる!
自然の中に住んでいるカブトムシも土に潜ります。
オスよりもメスのほうが潜っていることが多いですね。
やっぱり潜るのには角が邪魔なんでしょうか。
土の中は、表面から3~4cmも潜ると暑い昼間もそれほど温度は上がりません。
日の当たりやすい樹の枝や樹皮で過ごすよりも涼しく過ごせるんですね。
さらに、地上は危険がいっぱい。
カブトムシの天敵であるカラスは地上に出ているときを狙っています。
イノシシはミミズなどを探して土を掘り返すことはありますが、カブトムシの成虫はあまり好まないようです。
地上に比べて比較的安全に休んでいることができるんです。
暑い昼間は、土に潜って高温と捕食者から隠れて休み、夜になると樹液と交尾相手と出会うために地上に出てくる習性があるんですね。
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メスは卵を産んでいる。
もうひとつ、土(マット)に潜る理由があります。
それは、
卵を産む!
オスよりもメスのほうが潜っていることが多いのはこの理由によるところも大きいです。
昼間のオスのカブトムシは、樹の目立たない場所。
枝の付け根部分や葉の裏側で休んでいることが多いです。
これに対して、メスは枯れ葉を集めて腐葉土を作っている場所に潜っていることが多いんです。
この場所は、カブトムシの幼虫がたくさん見つかる場所。
幼虫にとっても栄養豊富な場所なんです。
発酵の進んだ腐葉土は幼虫の格好のエサ。
そんな場所に産卵することで、自分の子孫を残そうとしているんです。
なので、飼育しているカブトムシのメス長い間潜っているのは、産卵しているか、卵が生育しやすい環境を探しているのかもしれません。
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出てこないのは生きている証拠?!
これは、毎年200頭以上もカブトムシを飼育している私の経験による推測なのですが、
潜ったまま死んでしまうカブトムシは少ない!
カブトムシは成虫になって1ヶ月半~2ヶ月ぐらいすると徐々に数が減ってきます。
我が家では、産卵させるために少し深め(12cm程度)にマットを敷いています。
数が多いのでどうしても複数飼育(一つのケースに何匹も)になってしまっています。
交換をするために一度、マットを出すのですが、土の中から死骸が出てきたことがないんです。
(地上にあって、半分もぐってしまっていることはありますが。)
どうしてかわかりませんが、潜ったまましんでいることはほとんどないんです。
なので!
もぐったまま出てこないのは生きている証拠だと思って、見守りましょう。
エサ(昆虫ゼリー)が減っているようなら、時々でてきている証拠です。
警戒心の強い個体なのかもしれません。
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出てこないときはどうする?
せっかく飼育しているカブトムシがもぐったままで鑑賞できないのは残念ですよね。
産卵させるためにマットを深く敷いているのでなければ、掘り起こしてみても問題ありません。
ただし、産卵させるために深くしているのであれば、そのまま様子を見ましょう。
だいたい1~2週間様子をみて、昆虫ゼリーが減っているかどうかで生存は確認できるはずです。
メスが1~2週間エサも食べずに潜ったままなのであれば、産卵している可能性が大きいです。
あまり産ませてしまうとメスも消耗するし、あとあと幼虫の処理に困ってしまうかもしれません。
一度掘り返してみるのもいいかもしれませんね。
このとき、卵や小さい幼虫がいることも考えながら丁寧にやりましょう。
①大きな容器やシートの上に優しくマットをひっくり返す。
②卵や幼虫に注意しながら、成虫を探す。
③卵や小さい幼虫がいる場合はマットごと別容器に移す。
④生まれた卵や幼虫の数が充分であれば、成虫のマットは薄くする。
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最後に。
カブトムシがマットに潜るのは、
危険から逃れるため
産卵するため
カブトムシの成虫の飼育にマットではなく、キッチンペーパーや新聞紙を敷く方法もあります。
交換が容易で、清潔にしやすく、コバエやダニ、線虫が発生しにくい!
っていう利点があります。
ただし。
私もやったことがあるのですが、「カブトムシが落ち着かない」ような気がするんです。
小さい容器にしたからかもしれませんが、ひっきりなしに動き回ります。
やっぱり、薄くてもマットを敷いて、登り木を入れてあげると少し動きが落ち着きます。
加湿や交換が少し面倒な面はありますが、マットを敷いて飼育してあげるほうが長生きしてくれるかもしれませんね。
登り木を多めに入れてあげると、カブトムシも落ち着きやすいです。
カブトムシの成虫にもピッタリのマット。産卵用にも使えますよ!
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