簡単!ノコギリクワガタの繁殖。採集した個体を増やしてみよう。

こんにちは。ケンスケです。

ノコギリクワガタ。

私は毎年、初夏になるとクワガタ採集に行きます。
わが家から原付で20分ぐらいの場所で採集するのですが、年々採集しにくくなっているように感じます。

それならば自分で増やそうと思い、繁殖に挑戦してみました。

自分で採集したノコギリクワガタが卵を産んで増えてくれたらうれしいですよね。

みなさんも、もしカブトムシやクワガタの採集でノコギリクワガタが獲れたらぜひ挑戦してみてください。

それではいってみましょう。

今回は
『意外と簡単!ノコギリクワガタの繁殖。採集した個体を増やしてみよう。』
です!

 

今年はヒラタクワガタにも挑戦しました。
興味のある方やヒラタクワガタを捕まえた方は下記の記事も読んでみてくださいね。
ヒラタクワガタ繁殖記事リンク

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ノコギリクワガタについて詳しく知りたい方は、

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ノコギリクワガタのペア

ノコギリクワガタ

日本ではあまり珍しくはないクワガタですが、やっぱりカッコいいですよね。
私も好きなクワガタです。

 

大アゴの形も大歯・中歯・小歯と大きさによって呼び方が違います。
とくに大歯のノコギリクワガタのオスは『水牛』といわれて人気があります。

色は赤みがかった茶色
濃さは個体によって結構差があります。

体形は細身でオオクワガタなどと比べると華奢なイメージです。

身近にも生息する種類なので、野外で採集する場合も比較的見つけやすいです。

 

というのは、
体形が細身なので飛翔能力が高いため外灯や自販機などの明りに集まりやすいので、林の中まで入らずとも入手できる確率が高いからです。

私も仕事帰りに、自宅近くにあるコンビニの灯りに引き寄せられたノコギリクワガタのオスを採集したことがあります。
私の家は、東京の西部の自然豊かな地域ではありますが、すぐ近くに林があるわけではありません。
500~600mぐらいに小さな小川があるぐらいでしょうか。
結構、長距離を飛んでいるのではないかと考えられます。

 

そのコンビニでは、駐車場に大きな外灯があって、別の日にはメスも発見しています。
もしかしたら、生け垣のように植えられているシラカシについていたものかもしれませんね。

 

 

あなたもコンビニに寄ったついでに外灯もチェックしてみてくださいね。
意外な大物に出会う可能性もありますよ!

 

ノコギリクワガタのメス

 

せっかく野外でクワガタのメスを採集できても、その種類がわからないと困りますよね。

ということで、

ノコギリクワガタメスの特徴です。

大きさは20mm~40mmくらい。
色は茶色か赤みがかった黒っぽい色
体形はなんとなく丸っぽい。横から見るとふっくらとした体高
他のクワガタのメスと比べるとわかりやすいのですがずんぐりし た印象の体形です。
〇似ているのはミヤマクワガタのメス。
ミヤマクワガタのメスは、大アゴが太く力強い感じです。
後足のつけ根にオレンジ色の模様があります。
(ノコギリクワガタのメスにはありません)
〇アカアシクワガタのメスにも似ています。
アカアシクワガタのメスはノコギリクワガタに比べてほっそりし た体形をしていて、裏返すと足が赤いのが特徴で違いはすぐに分かります。

野外で採集したメスはすでにペアリング済みの可能性もあります。もしメスのみ採集した場合は、そのまま産卵セットを組んでみるのもいいかもしれませんね。

産卵前のメスにはタンパク質を多く含んだゼリーを与えておくと産卵しやすくなりますので、充分に栄養を摂らせてください。

 

繁殖しやすいノコギリクワガタ

 

ノコギリクワガタは初心者でも繁殖させやすいクワガタです。
理由は、

①ぺリングの時にオスがメスを攻撃しにくい
②マットにも産卵するので産卵材がなくても繁殖できる。
③他のクワガタより繁殖力が強い。
④ペアリングしやすい

などが挙げられます。

私も昨年、採集したノコギリクワガタのメスを深めのマットで飼育していたら産卵してくれました。
その幼虫たちは今年、サナギになって今は休眠中です。

今年の冬を乗り切って元気に姿をみせてほしいです。

 

産卵セットの組み方

1.まずはペアリングをしましょう。

小さいケースに薄くマットを敷きます。
止まり木・エサ皿・エサを入れてオス&メスを同居させます。
期間は3日~1週間ぐらいで充分です。

2.産卵セットを用意しておきます。


産卵セットは大きめのケース(深さ15㎝は欲しいです)を用意します。

産卵材も用意しておけると産卵の確立も高まります。
ショップで売っている直径10㎝くらいのクヌギやコナラの産卵材を水に漬けて(5~6時間くらい加水)陰干しします。
加水する前に樹皮を剥いでおくと水がしみこみやすいです。
(樹皮は剥かない方がいいという人もいるのでお好みで)
樹皮を剥くときは金属のスクレーパーを使うと簡単です。

 

マットは高発酵のものか完熟マットを使います。
必ずガス抜きをしておきましょう。ガス抜きをしていないと再発酵してマットが発熱したり、発酵ガスの濃度が高まり、メスや幼虫に悪影響を与える恐れがあります。

マットへの加水はノコギリクワガタの場合は強く握って水がでてこないぐらいがいいでしょう。
オオクワガタよりは少し湿った環境を好むようです。

マットを深さ3㎝ぐらいギュウギュウ硬めに詰めます。さらに半分ぐらいまでマットを入れて軽く押しつけます。

産卵材もあれば入れておきましょう。その上にもマットを今度はあまり押しつけずにマットを入れます。
自然の中では、ノコギリクワガタは朽ち木の根の部分に産卵することが多いです。産卵材は隠れるぐらいがいいかもしれません。材の乾燥も防げます。

その上にメス用のエサ皿・エサ・転倒防止用の木や樹皮をしいて、ペアリング済みのメスを入れます。
採集したメスがいる場合はここに投入してみてもいいです。

ペアリング後のオスは別のケースで観察しましょう。

 

産卵セットを組んだあとは。

だいたい23~27℃くらいの温度で産卵します。
なるべく静かな場所で3~4週間管理します。
エサ切れとマットの乾燥に注意しながら、1か月ほどでメスを取り出します。

途中、ケースの横や底から卵や幼虫が見えるかもしれません。
あまりたくさん生まれても困るという方は早めにメスを取り出すことをお勧めします。
クワガタの幼虫は単独飼育が基本です。育てられる範囲で楽しみましょうね。

 

上の写真のように産卵セットを組んだ日付、採集した場所、クワガタの種類などを記入して貼っておくと後の管理がわかりやすくなります。私は青森県で2019年夏にキャンプしたときに採集したノコギリクワガタのペアで産卵セットを組んでみました。

メスを取り出してからさらに3週間ほどたったら、いよいよ割り出し(卵や幼虫の回収)です。

 

お楽しみの幼虫を回収しましょう。(割り出し)

産卵セットを組んでから1か月半~2か月くらい経ったらいよいよ割り出しです。
この頃には産卵が成功していれば、ケースの側面や底面に幼虫の姿が見えていることが多いです。
見えなくても、幼虫がマットを掘り進んだ跡が見えるはずです。

どちらも見えないときは・・・あまり期待しないで割り出してみましょう。

それでは、産卵セットをひっくり返してみましょう。
大きなタライや衣装ケース、新聞紙などを敷くなどしてマットが飛び散らないようにして、その上に産卵セットを慎重にひっくり返します。

 

まずは、すでに出てきた幼虫を回収しましょう。
回収はなるべく素手で触らないようにします。ビニール手袋とプラスチックのスプーンがあると便利です。


また、産卵材を入れている方はマイナスドライバーやスクレイパーなどの材を崩す道具も必要です。

回収した幼虫は一匹ずつプリンカップなどの容器に入れておくといいですね。

次はマットを少しずつほぐして幼虫を探します。
まだ孵化したての幼虫がいるかもしれません。見逃さないように、かつ慎重に行ってください。
黄色っぽい白の卵らしきものも見つかることがあります。こちらも丁寧に回収しましょう。

でも!
まだマットは捨ててはいけません!
見逃している可能性があります。可能であれば、そのままケースに戻してさらに1か月くらい様子をみてみましょう。
私もかなり見たつもりでも、後から幼虫が見つかった経験があります。

マットを全て見終わったら、産卵材も見てみましょう。

産卵材にメスの成虫がかじった跡があったり、丸い穴が開いていたら期待大です。

 

材が柔らかければ、手でもほぐしていけますが、硬い場合はドライバーなどを使って少しずつ慎重に材をほぐします。

途中、穴に木くずが詰まったような箇所があれば近くに幼虫がいることが多いので注意してみてくださいね。

 

あまりにも材が硬すぎる場合はもう少し待ってみるのもいいです。
幼虫が成長して材を食べてくれるので割り出しやすくなります。

割り出した産卵材も先ほどの産卵マットの中に埋めておきましょう。
まだ卵の状態で材の中にいるかもしれません。

 

割り出した幼虫の管理

1~2週間は小さいプリンカップでも大丈夫です。
ノコギリクワガタの幼虫は発酵が進んだマットを好みますので、色の濃いめのものを使いましょう。

 

高発酵マットをカップに8分目ぐらいまで硬めに入れます。


その上に今まで産卵セットで使っていたマットを少量入れて、幼虫が入るぐらいの穴を開けてあげます。

 

その穴に幼虫を入れたら完成です。
産卵セットのマットを入れるのは、幼虫が新しいマットになじみやすくするためで、腸内細菌や腸内の酵素のためともいわれています。

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カップで2週間ほど様子を見たら、コーヒーの空き瓶やクワガタ幼虫飼育用のビンにマットを詰めて管理します。
オガクズにキノコの菌糸を添加した菌糸ビンでも育てることができます。

ノコギリクワガタはうまくサナギから羽化した後、1年近く休眠することが多いです。
その後の管理についてはまた改めて執筆しますね。

ノコギリクワガタの休眠管理の記事です。

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最後に。

ノコギリクワガタは、関東ではコクワガタに次いで一般的な種類です。
一般的ではありますが、その成虫の姿はかなりカッコいいです。

繁殖もしやすいクワガタでうまくすると30匹以上もの幼虫が採れることがあります。

(今年は産卵セットを2組作りました。2つで合計36頭の幼虫が生まれました。)

 

クワガタ繁殖を始めてみたい方や採集した個体を繁殖させたい方はぜひ挑戦してみてくださいね。

 

 

林の中ではこんな感じで樹に張り付いていることがあります。

2018年に生まれたノコギリクワガタの幼虫を掘り出してみました。こちらの記事もどうぞ!

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最後まで読んでいただきありがとうございました。