カブトムシ成虫と幼虫の「水やり」。霧吹きはどれくらい?頻度は?

こんにちは。ケンスケです。

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カブトムシの飼育では、幼虫でも成虫でも「水やり」が欠かせない作業ですよね。

でも、カブトムシを初めて飼う人にとっては、どれくらいの量をあげればいいのか、どれくらいの頻度で行うのかわからないことも多いのではないでしょうか。

本来、自然で暮らしているカブトムシは、乾燥したり、雨が降ってビチョビチョになると快適な場所を求めて移動することができます。

でも、飼育しているカブトムシは、狭いケースの中から移動して自分に適した環境を選ぶことができません。

そこで私たち飼育している人の助けが必要なんです。

ということで、今回の記事は「カブトムシの水やり」について詳しく紹介していきましょう。

水やり

カブトムシ成虫と幼虫の「水やり」。霧吹きはどれくらい?頻度は?

カブトムシ飼育に水やりは欠かせない!

じょうろ

自然界では夏季には雨が降ります。
さらにカブトムシが住む場所は、雑木林の中。
湿度は充分に保たれています。

ですが、私たちが飼育している屋内には雨が降りません。
ケースを密閉していない限り、カブトムシのマットは乾燥してきます。

カブトムシの成虫も幼虫も水を直接飲むわけではなく、食べ物から水分を取り入れています。

水を直接飲むわけではありませんが、カブトムシにとって水分は重要です。

幼虫はともかく成虫は硬い外殻で覆われているのでそんなに水は必要なさそうにみえます。

ですが、成虫にも湿度が必要なんです。
ジメジメしていたり、水が流れるような場所は嫌いますが、実は乾燥も嫌がります。

カブトムシは身体の横にある「気門」(きもん)というところから呼吸をしています。
ここから空気を取り入れて呼吸をするわけですが、周囲が乾燥していると呼吸により体内の水分も失われていきます。

そうすると身体の水分量が減少して、脚や体幹部の関節が壊れやすくなってしまうのです。

カブトムシの飼育環境についてはこちらの記事も参考にどうぞ!

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角を突き合わせるカブトムシのオス

成虫飼育の水やり

昆虫ゼリーを食べるカブトムシたち

カブトムシの成虫がエサにするのは「樹液」。
飼育下では「昆虫ゼリー」。

ともに水分は多めですよね。
エサがなくなるとマットや登り木についた水分をなめて生活しているようです。

カブトムシの成虫は液体を排泄します。
よくスイカなどの水分が多いエサを与えると下痢をするといわれますが間違いです。
もともと排泄物は液体なのですから。

水分の多いエサを与え続けると弱ってしまうのは、腐りやすく生活環境が不潔になりやすいためであると考えられます。

加えて水分の多いエサを長期に与え続けると排泄量が増えることで不潔な環境を助長してしまうのです。

水分が多すぎるとカビやダニ、コバエの増殖速度が飛躍的に増えます。カブトムシだけでなく人の生活も脅かすことになります。

私は成虫を飼育するときに、マットではなくキッチンペーペーを敷いて飼育したことがあります。結果、一日でキッチンペーパーはびしょびしょに濡れてしまいました。
エサの昆虫ゼリーをひっくり返していたこと、カブトムシの排泄物によるものです。

なので、カブトムシの成虫に関しては水分は少なめがいいでしょう。

とはいっても、水やりが不要なわけではありません。
幼虫よりも乾燥に強いだけです。

マットで飼育する場合は、表面が湿る程度に霧吹きをしましょう。
ケースのフタに新聞紙を挟んでおけば完全に乾燥するまでに時間を稼げます。

カブトムシの成虫飼育についてはこちらの記事を参考にどうぞ!

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カブトムシ成虫

幼虫飼育の水やり

カブトムシの幼虫飼育

成虫と違って幼虫はマットをエサにして成長します。
加えて幼虫は、硬い殻に身体を覆われているわけではありません。

さらに身体の水分量はかなり多めです。
取り入れる水の量もそれにつれて多めにしなければなりません。

マット交換時に行う加水は、

強く握ったときに
○水が染み出してこない!
○握った形にマットがまとまる!

ぐらいがいいとされています。

市販されているマットを使用している人はある程度、水分量が調整されています。
ですが、「ガス抜き」作業をすることで多少水分は抜けてしまいますので、さらに加水は必要です。
※ちょっと高価ですが「ガス抜き不要」のマットもあります。

参考までに。
私は10Lのマットに対して、500~800mlぐらいの水を使います。

マットの質、粒子の粗さ、もとの水分量、ケースの通気性によっても変わりますので様子を見ながら少しずつ加水していくのがいいと思います。

水分が多すぎると幼虫はマットの上に上がってきます。
マットを手で強く押し付けたときに水分が出るようなら「多すぎ」です。

新しいマットを足すか、交換したほうがいいでしょう。
(水を入れすぎたマットは大きい容器に広げて乾燥させることで再度利用できます。)

これからカブトムシ飼育でのトラブル「あるある」です。

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4月後半~5月の時期は慎重に!

カブトムシの蛹

4月後半以降は、春になってカブトムシの幼虫が蛹になる準備をする季節です。

このとき充分に成長した幼虫はマットの中に「蛹室」という空間を作ります。
この「蛹室」のなかで蛹になって、1ヶ月ほど過ごした後に羽化して成虫になるのです。

この蛹室を作るためにはある程度マットの強度が必要です。
幼虫は自分の体液やフンを使って壁を塗り固めます。

このときにマットが乾燥しすぎたり、逆に濡れすぎていたりすると、蛹室が崩れてしまう恐れがあります。

さらに蛹室内に水分が流れ込んでしまうと、「羽化不全」といってきれいに羽化できず、成虫として身体ができないまま死んでしまうこともあるのです。羽化不全の個体

↑羽化不全で成長したカブトムシ

そうならないためにこの時期には特に!水やりは適切な量を与えるようにしましょう。

さらに湿度を適切に保つためにこの時期にだけ、フィルムでできた「コバエディフェンスシート」を利用すると便利です。

新聞紙や不織布よりも水分が抜けにくい構造になっているので、ケース内の湿度を保ちやすいです。


カブトムシの蛹についてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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カブトムシオスのさなぎ

どれくらいの加湿ぐあいがいい?

カブトムシのマットは握って固まる程度に加湿する。
成虫飼育(産卵させない場合)
加湿は少なめ。
マット表面が湿る程度。
成虫の産卵セット
しっかり加湿しておく。
握って手の形にマットが固まるぐらい。
幼虫飼育
しっかり加湿しておく。
握って手の形にマットが固まるぐらい。

霧吹きの頻度はどれくらい?

カブトムシを飼育するためのマット

飼育環境(ケースや置き場所、飼育温度)にもよるのですが、マット表面が乾いていると感じたら、霧吹きで湿らせましょう。

頻繁に霧吹きをできない場合は、マットを深めにすることでケース内の湿度を保つことができます。

水やりが少しの間できなくて、マット表面が乾いていても、深部が乾燥するまでにはかなりの時間がかかります。
焦らないでも大丈夫。
すぐに幼虫が弱ってしまうわけではありません。

参考までに。
成虫飼育の場合…エサ交換時に湿り気をみて調整。
幼虫の場合…秋~冬/2週間に1度。春から初夏/1週間に1度。
※成虫飼育では新聞紙を2枚重ねてフタにはさんでいます。
※幼虫飼育では乾燥しないようにフタに小さい穴を複数あけたビニールをはさんでいます。
カブトムシ成虫のエサ交換の頻度についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
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水道水のカルキ(塩素)問題。

カブトムシのオス

水道水をそのまま加湿するか、カルキ(塩素)を抜いてから、はたまたミネラルウォーターや井戸水を与えるっていう意見もあります。

水道水には、人体に危険な細菌類が繁殖しないように塩素が入っています。
その塩素は蛇口から出たあともしばらく水中にとどまります。

ということは、そのまま使うとマットのバクテリアにダメージを与えることになります。
塩素を中和する派の人はそれを嫌っています。

こちらの記事も参考にどうぞ!⇒カブトムシやクワガタの幼虫飼育。加湿に「水道水」は使って大丈夫?

ただし、カブトムシが残留塩素の水道水を直接飲むわけではないので気にしなくてもいいという人も多いです。

私は水道水をそのまま加湿に使ってしまっています。
今までそれで問題は出たことはありません。
そのまま霧吹きで加水してもマットのバクテリアに与える影響は微細なものだと思います。

ただし!

すごく大きく育てたい!

っていう方は、1日ぐらい汲み置いた水を利用したほうがいいかもしれません。

幼虫は体内にバクテリアを取り込み、それを増殖させることでタンパク質を得たり、マット内のバクテリアがさらにマットを分解することで消化しやすい形にしてくれたりしています。

幼虫がより大きく育つ可能性があるのです。

カブトムシを大きく育てたい!

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樹の幹にいるカブトムシオス

最後に。

昆虫ゼリーを食べるカブトムシのメス

カブトムシ飼育で主にやることといえば、

①エサ交換(マット交換)
②水やり

ぐらいですよね。

ということは、エサ選びやマット交換と同じぐらい重要なことっていえます。

たかが水やり。されど水やり。

愛情をもって育てたカブトムシが元気に育ってくれたら嬉しいものです。
よろしければ参考にしてみてくださいね。


こんな霧吹きがあると便利ですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

カブトムシ幼虫のマット交換のやり方。

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