本土ヒラタクワガタの産卵セットの時期はいつ?スケジュールを確認!

こんにちは。ケンスケです。

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我が家には愛媛県産の本土ヒラタクワガタを累代飼育しています。

何年か飼育していて感じたのは、

ヒラタクワガタって卵から孵化して羽化までの期間がバラバラ!

ということ。

とくにヒラタクワガタは、幼虫期間が他のクワガタに比べて、短めのことが多いのです。

幼虫期間が短いと大きくなる期間が少なくなるので、大きくなりにくい!

なので、考えてみました。

産卵セットを組むタイミング!

(エサとか管理温度とかも、もちろん重要。)

今回は、常温飼育(温度管理なしで飼育)で産卵セットを組む時期を検討してみました。

ヒラタクワガタメスの顔アップ

本土ヒラタクワガタの産卵セットの時期はいつ?スケジュールを確認!

※お住まいの地域によっては、気候が違いますよね。今回の記事では、東京の気候を基準に考えています。ご自分の飼育環境によって産卵セットを組むタイミングを見つけてみてくださいね。

本土ヒラタクワガタの産卵のさせ方についてはこちらの記事をご覧ください。

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産卵セットを組むベストなタイミング。

ヒラタクワガタの産卵セット

ヒラタクワガタの産卵シーズンは、5月~9月ごろです。
春から夏が終わる頃まで産卵可能ってことですね。

でも、春に生まれた幼虫と9月後半に生まれた幼虫とでは、成長に大きな差が出てきます。

ポイントは「どのくらいの大きさで冬をむかえるか。」ってこと。

やっぱり、小さい状態でむかえるよりも大きく体力のある状態でむかえたほうが、越冬に有利です。

できるだけ幼虫が大きくなった状態で寒い冬を越させたいのです。(もちろん小さいままでも越冬は可能)

ただし、大きく育てたい人は注意が必要です。
それが、「早期羽化」

あまりに早く成長させてしまうとすぐに蛹化してしまい、結果、あまり大きくならずに成虫になってしまうこともあるんです。

産卵シーズンが始まってすぐに産卵させてしまうと、幼虫は早く成長しますが、羽化も早くなってしまうことが多いのです。

このあたりのさじ加減を考慮した結果、産卵セットを組むベストなタイミングは、

5月後半~6月前半

もちろん、5月初めや6月後半を過ぎての産卵も可能です。
より大きく元気に育ててみたいっていう人へおすすめするタイミングです。

気候や飼育環境によってもタイミングは、変わってくるとは思うのですが、私と同じような環境で育てている方はぜひ、試してみてくださいね。

それでは、その理由をみていきましょう。

ヒラタクワガタの産卵と幼虫の成長。

 

ヒラタクワガタの雄と雌の大きさ

ご存知かとは思いますが、クワガタは蛹から羽化して成虫になると、どんなにエサを食べても大きくはなりません。

幼虫の大きさが成虫の大きさを決めるのです。

なので、産卵セットを組んでから幼虫がどれくらいの期間で羽化するのかを考えることで、産卵セットを組む時期を逆算していきましょう。

本土ヒラタクワガタ幼虫の成長

季節や気温によって期間はかなり違うので参考程度に。
ペアリング━━━1週間
産卵期間━━━4~6週間
卵~孵化━━━4~6週間
初齢幼虫━━━2~4週間
2齢幼虫━━━3~5週間
3齢幼虫━━━12週間以上
蛹━━━4~6週間

期間に幅があるのは、卵が生まれた時期によって気温が違うから。
おおむね気温が高くなれば、成長速度は速くなり、気温が低くなれば成長速度は落ちます。

ヒラタクワガタの生まれた時期による大きさの違い

上記の画像(↑)は生まれた時期が違うヒラタクワガタの幼虫です。上の2頭は7月に割り出して越冬後の姿。下は9月に割り出した幼虫。下の左側の小さい幼虫はマット飼育で育てたものです。

気温の高い時期(夏場)を経験したのとしていないのとでは、だいぶ大きさに違いがみられますね。さらに、菌糸ビン飼育とマット飼育とでも大きさに違いが見られるのがわかります。

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本土ヒラタクワガタが産卵する時期

ヒラタクワガタのペアリング

本土ヒラタクワガタが安定して卵を産んでくれる気温は、

23~28℃

季節でいうと

5月中旬~9月後半

この条件の中で産卵セットをつくるタイミングを考えていきましょう。
(温度管理をしている場合は、多少時期がズレても大丈夫です。)

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ヒラタクワガタのメス

オスとメスのペアリングが済んで、産卵セットを組んでからの作業を整理しておきましょう。

産卵セットにメスを投入。

メスだけ取り出す。4週間

孵化&2齢幼虫になるまで待つ期間。4週間

割り出し。(セットから幼虫を取り出す作業)

2齢~3齢 6~10ヶ月

蛹化 4~6週間

羽化

幼虫が急激に成長する(大きくなる)時期

 

越冬後の幼虫

せっかくヒラタクワガタを繁殖させるなら、元気に大きく育てたい!

と思うのが心情。

どうすればいいのか?っていうと、

産卵させる時期を選ぶ」ことが大切になってきます。

シーズンの後半(8月後半~9月)に産卵セットを組むと、割り出すのは10月も過ぎてから。生まれてすぐに気温が下がってきます。

気温が高いほどエサをたくさん食べて成長するので、シーズン後半に生まれた幼虫はあまり成長せずに寒い冬をむかえることになるのです。

小さい幼虫で冬を越すのと、成長してから冬を越すのとでは生存率も変わってきますよね。

なので、気温の高い時期と幼虫が大きく成長する時期を合わせるのです。

大きく成長するのが2齢幼虫から3齢幼虫の時期

2齢幼虫~3齢幼虫の時期に餌をたくさん食べる時期(7月~9月)にすることで急激に成長させてしまう作戦です。

産卵セットを組んでから「割り出し」まで約2ヶ月。

7月に幼虫飼育を始めようと考えると、産卵セットを組むベストなタイミングは、



5月。

ですが、後に説明しますが、ヒラタクワガタは「早期羽化」という個体も発生しやすいです。とくにメス。

越冬後、2月終わり頃に菌糸ビンを交換しようとすると、成長した3齢幼虫が黄色っぽくなっていることもあります。

なので、春にすぐ蛹にならないようにする必要があります。

「早期羽化」を避けるために1ヶ月ぐらい遅らせて、

5月後半~6月前半がベスト!

としたのはこのためです。

次項で解説しましょう。

早期羽化には注意が必要!

ヒラタクワガタが前蛹になった。

「早期羽化」とは、通常よりも早く羽化してしまうこと。
幼虫期間が短くなるので、大きくなりにくく、小さな個体が多いのです。

小型のメスで、成長が早いものは半年ほどで羽化するものもいます。

大きく育てたい人は、幼虫期間を長くさせる必要があるんですね。

気温の高い季節に成長しすぎると「早期羽化」になりやすいのです。越冬後すぐに気温が上がり始めると蛹化のスイッチが入ってしまうことが多いのです。

越冬後は、冬の間に減少した体重をとりもどすために、もう少し幼虫でいてもらいたいところです。

例えば6月初めに産卵セットを組むと、割り出しは8月。
幼虫が越冬準備を始めるまでに2~3ヶ月の成長期間があります。

これだけあれば、充分に成長した姿で越冬に入れるのです。
かといって、成長しきっていないので越冬明けもすぐに蛹化せず、体重を増加してから蛹になることができます。

菌糸ビンとマット飼育。

 

ヒラタクワガタの菌糸ビン飼育

ヒラタクワガタは、「根食い系」ともいわれていて、菌糸ビンでもマット飼育でもよく育ちます。

成長が早いのは、「菌糸ビン飼育」
成長速度を緩めて大きく育てたいなら「マット飼育」

併用している人もいます。

小さい時期を菌糸ビンで育てて早く成長させ、越冬明けにマット飼育に変えることで、暖かい時期にエサをたくさん食べさせることができるわけですね。

産卵シーズンの早い時期にセットを組んで、菌糸ビン飼育をすると6~8ヶ月ぐらいで羽化します。(オスはもう1ヶ月ぐらいかかることも)

クワガタのマット飼育ボトル

ヒラタクワガタのマット飼育には「2時発酵マット」が適しています。焦げ茶色のマットです。


最後に。

ヒラタクワガタのオス

今回の記事では結論として「5月後半~6月前半」がベスト!としました。

が、冷夏だったり、梅雨が長引いたりで気候が違う年もあります。また、個人の飼育環境や繁殖に使う種親の産地でも成長速度が違ってきます。

クワガタ飼育は、自分で観察したり、研究したりすることで、飼育の仕方をあれこれ考えている時間も楽しいのです。

マットも自分で配合して作成する人もいます。
産卵数を増やすためにマットに添加物を混ぜる人もいます。
大きく育てるためにわざと低温にして幼虫期間を伸ばす人もいます。

基本の飼育方法をクリアした方は、ぜひ自分なりの飼育方法を確立してみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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