クワガタ幼虫のオス・メスの見分け方。メス斑といわれる卵巣がポイント

こんにちは。ケンスケです。

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クワガタを幼虫から羽化させるのに、オスとメスでは使用するケースの大きさや菌糸ビンの交換回数が違うこともあります。

そんなとき、「幼虫のうちから雌雄を判別できたらいいなぁ。」って思います。

今回はクワガタの雌雄の鑑別方法を紹介します。

ただし、成長具合やエサの色、個体差によって分かりづらかったり、間違ってしまったり、ってこともあります。

100%確実!ってわけではないのでご容赦ください。

ヒラタクワガタのオスとメス

 

クワガタ幼虫のオス・メスの見分け方。メス斑といわれる卵巣がポイント

オス・メス鑑別するメリット

 

クワガタの幼虫の雄と雌の頭の違い

国産のオオクワガタでいうと、2齢幼虫から羽化までに、

オスなら2~3回の菌糸ビン交換
メスなら1~2回の菌糸ビン交換

が必要です。

それに、最後のボトル(ケース)の大きさもオスかメスかによって変える必要もあります。

飼育しているのが1頭~2頭ならそれほどコストはかかりませんが、たくさん飼育している人には、かなりの負担にもなります。

「コスト削減」

になるんです。

メスに必要以上の菌糸ビンを購入してしまうことも防げるし、オスの頭数ぶんの大きなボトルを用意してあげることができます。

また、幼虫のうちに鑑別できることで、オスだけ、またはメスだけ偏っている場合には知り合いと交換してもらうこともできますよね。

もちろん、「蛹になったときのお楽しみ!」っていう育て方もアリです。

クワガタって、オスはカッコいいし、メスは愛嬌があってかわいいですからね。
クワガタ好きならオスもメスも大事に育ててくれるはず。

鑑別は3齢幼虫になってからがわかりやすい!

オオクワガタの3齢幼虫↑オオクワガタの3齢幼虫

幼虫があまり小さいうちだと分かりづらいです。
クワガタの幼虫は2回脱皮してだんだんと大きくなっていきます。

孵化してから2ヶ月は確実に判断できない。

最初が1齢(初齢)幼虫、脱皮するごとに2齢幼虫、3齢幼虫と成長します。

初齢・2齢幼虫は、まだまだあまり大きくない状態。
身体の器官が充分に育っておらず、正確に判断しづらい状態です。

クワガタは産卵された時期によって、気候がずいぶんと違いますよね。
1年で羽化できる個体(1年1化)、羽化までに2年かかる個体(2年1化)、と成長するスピードが違うんです。

(クワガタの成長は産卵時期と飼育温度に左右されます。)

羽化直後のノコギリクワガタ↑羽化直後のノコギリクワガタ♂2年1化の個体

ということは、2齢幼虫で冬を迎えた個体と3齢幼虫で冬を迎えた個体では、大きさと成長具合に大きな差が出てしまうのです。

後に紹介しますが、「頭の大きさ」で判断する場合は、成長差によって判断を間違う可能性も出てくるのです。

とはいっても、2齢後期ぐらいになるとメスの卵巣が確認できるようになってくるので、ある程度は判断できるようになりますよ!

だいたい3齢幼虫になると身体の器官もできてきて、鑑別しやすくなります。

幼虫の成長段階

 

 

 

割り出したばかりのヒラタクワガタの2齢幼虫↑ヒラタクワガタの2齢幼虫

1齢幼虫・2齢幼虫・3齢幼虫・前蛹・蛹(さなぎ)・羽化の順番に成長していきます。
~齢幼虫というのは、最初は判断しづらいですね。
見慣れてくるとだんだんわかるようになるのですが、「頭の幅」で判断します。

脱皮以外で頭の幅はあまり成長しないのです。

あくまで目安ですが、オオクワガタの場合だと、

1齢(初齢)幼虫…頭の幅が2~3mm程度
↓2~3週
2齢幼虫…頭の幅が5~6mm程度
↓4~6週
3齢幼虫…頭の幅が8~12mm程度

3齢幼虫になると、エサの消費量に確実な差が出てきます。
3齢期になると身体も急成長して、オスはメスよりも多くマットを食べて大きくなっていくのです。

この時期に雌雄の判断ができると菌糸ビンや飼育ケースを無駄にしないで効率的に飼育できますね。

ちなみにクワガタの幼虫が脱皮直後だと、頭が白い病気や白変種ではないのでびっくりしないでくださいね。時間がたてば、オレンジ色に戻りますよ!↓脱皮直後のクワガタ幼虫

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雌雄を見分けるポイントは3つ!

クワガタ幼虫の雌雄判別

2齢後期から3齢幼虫になるとオスとメスの鑑別がしやすくなると述べました。

どこを見ればいいの?

①雌斑(メス斑)=卵巣の有無
②頭の大きさ
③身体の大きさ・エサの消費量

それでは解説していきましょう。

①雌斑(メス斑)=卵巣の有無

クワガタ幼虫。メスの卵巣↑いちばん見分けやすいのが、メスの「卵巣」
↓もちろんオスにはありません。クワガタ幼虫オスの尻

卵巣がクワガタのどの段階で完成しているのかはわかりませんが、3齢幼虫になると見えやすいです。

クワガタの皮膚は薄くて中身が透けてみえるので、わかりやすいのです。

ただし、食べているエサの種類によって見えやすい・見えにくい状態があります
黒っぽいマットで育てている幼虫は、メス斑も見えやすいです。

どこに見えるのかというと、

幼虫の最後尾のちょっと上の背中側!クワガタ幼虫の卵巣の見える位置

白っぽいような黄色っぽいような、オレンジのような塊が背側に1対。

これが見えたら、メス。

見えなければ、

オスの可能性が高い!

もちろんメスでも見えにくいものもいます。
なので、見えないものは全部メスというわけではありませんが。

次に説明するポイントをみて、総合的に判断しましょう!

②頭の大きさ

ヒラタクワガタ♂の幼虫ヒラタクワガタ幼虫メスの頭

上の2枚の写真は同時期に生まれたヒラタクワガタの3齢幼虫。

上がオス。下がメス。

身体の大きさは同じくらいですが、身体に対する頭の幅が違います!

クワガタの幼虫は、脱皮直後以降は頭の大きさはあまり成長しません。

頭の幅が大きいものはオス!
小さいものはメス!

できれば、同じ時期のクワガタ幼虫と比べたいところですね。
慣れてくると、身体の太さと頭の大きさの比率で見分けやすくなってきます。

参考までに。
オオクワガタでオス10mm以上、メス8mmぐらいでしょうか。

③身体の大きさ・エサの消費量

オオクワガタマット飼育

①雌斑も見えず、②頭の大きさも微妙でわからないときは、身体の大きさで見分けます。

3齢幼虫になるとエサの消費量がオス・メスで差が出てきます。
それに伴って大きさにも違いがでてきます。

もちろん大きくて、たくさん食べるほうが、オス!

ただ、これも幼虫を何頭も飼育していると違いがわかるのですが、初めての方には分かりづらいですよね。

鑑別は完璧ではない!

鑑別の順序としては、

①雌斑(卵巣)の有無 →あればメス。
②頭の大きさ →あきらかに大きければオス。
③エサの消費・身体の大きさ →あきらかに大ならオス。

このような感じでしょうか。

ただ、「卵巣の有無」は客観評価(絶対評価)に対して、「頭や身体の大きさ・エサの消費量」は、相対評価。

いちばん精度が高く評価できるのは卵巣の有無です。
なので、頭や身体の大きさは補助的な評価として判断するようにしましょう。

いちばんわかりやすいのは、

卵巣が見えていて、頭が小さい!

っていうのがいればメス確実なのですが、実際はそうわかりやすいものばかりではありません。

完璧ではないことも理解しておきましょう。

もうひとつ、クワガタ幼虫のオスにあるマークがわかりやすいとの情報がありました。
私自身まだ未確認なので、分かりしだい追記していきますね。

最後に。

割り出したヒラタクワガタの幼虫

クワガタの幼虫の雌雄を判別するのって、難しそう!

と思っていました。

でも、メス斑とよばれる「卵巣」をみればわかりやすいですよね。

マット交換や菌糸ビン交換のときにぜひ確認してみてくださいね。

累代飼育(何代もつづけて飼育する)するなら、交換の度に写真をとったり、はかりで重さを計ったりして、記録しておくと自分なりの研究記録のようで楽しいかもしれませんね。


オオクワガタは丈夫で長生き。初めての方でも育てやすいクワガタですよ!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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