こんにちは。ケンスケです。
カブトムシがたくさん産まれて、幼虫を知り合いのお子さんにあげたのはいいものの、
オスばっかりだった・・・。
メスばっかりだった・・・。
な~んてことはありませんか?
そう、私もちょっと前までは、幼虫の性別を判別できませんでした。
だから、せっかくあげたのに「オスしか羽化しなかった!」ってことが何度もありました。
幼虫のうちにオス、メスの鑑別ができるといいですよね。
今回は、完璧ではないものの、カブトムシ幼虫の性別を見分けるポイントを紹介していきます。
『カブトムシ幼虫のオスとメスの見分けるポイント!高確率の判別方法は?』
ちなみに今回は、日本に住む国産カブトムシ(ヤマトカブトムシ)の幼虫の見分け方です!
いちばん高確率なのは【V字マーク】
高確率で見分けるポイントは、幼虫のお尻のちょっと上あたり。腹側。
お腹側の肛門から数えて2番めの線の上(頭側)に【V字マーク】があるかどうかを見ます!
幼虫が大きくなればなるほど見やすくなります。
幼虫は基本的に丸くなっていることが多く、持ち上げると体を守るために余計丸くなろうとします。
マットに潜ろうと、背すじが伸びたところを見計らって確認しましょう!(あんまり強引にこじ開けないでね!)
【V字マーク】があれば・・・オス!
なければ・・・メス!
簡単でしょ?
海外のカブトムシの場合はこのマークが小さく【-】だったりします。本当に小さな印なので見分けがつきにくいです。
初齢幼虫(生まれたばかり)や2齢幼虫(生まれて3~4週)ぐらいだと小さくて見分けづらいです。
(初齢幼虫だとまず無理!)
3齢幼虫になるとはっきりと見えることが多いので、判別をするのはこの時期がおすすめです。
また、3齢幼虫の後期(4月はじめ~後半)になると体色が黄色くなって見づらくなることもあります。
幼虫によっても見にくい(ビミョーな)ものもあったり、【V字マーク】が見えないオスも存在するらしい!完璧というわけではないことも覚えておきましょう。
「大きさ」や「重さ」は見当をつける程度
もうひとつ、参考にできるものが、
大きさや重さ
だいたい3齢の後期で25gとか30gを境に
小さければメス。
大きければオス。
といわれていますね。
ただし!
飼育ケースやエサの質、飼育温度によっても成長はずいぶんと変わってくるのであまり当てにはしないほうがいいです。
もうひとつ、頭の大きさでみることもできます。
ただし、こちらもメスに比べて、オスのほうがわずかに大きい程度なので「鑑別」というほどの精度は期待できません。
やっぱり【V字マーク】の有無のほうが精度は高いと思われます。
オス・メスを見分けるメリットは?
幼虫のうちにカブトムシの性別を見分けることは、ブリーディングにも有効なのです。
ちなみにクワガタの幼虫の性別の見分け方はこちらで紹介しています。 こんにちは。ケンスケです。クワガタを幼虫から羽化させるのに、オスとメスでは使用するケースの大きさや菌糸ビンの交換回数が違うこともあります。そんなとき、「幼虫のうちから雌雄を判別できたらいいなぁ。」って思います。今[…]
①人に譲るときに役立つ!
まず、知り合いに譲ってあげるとき。
できれば、オスとメス両方をあげて形態の違いを見せてあげたいですよね。
うまくいけば繁殖も可能になります。
成虫になってからでもいいのですが、幼虫が蛹になって、羽化するときの喜びは、経験した人なら分かるはず。
自分が羽化させたカブトムシはきっと大事に育てられることでしょう。
②ブリーディング(「選別」)に役立つ!
例えば、
大きな成虫を育てたいとき。
ホワイトアイ(白い目)を育てたいとき。
こんなとき、勝手にペアリング(交尾)してもらっては次世代の血統に影響がでてしまいます。
オスとメスを別々の容器で羽化させることができれば、どのオスとどのメスをペアリングさせるかを選ぶことができます。
これを「選別」と呼びます。
大きなオスと大きなメスをペアリングすれば、次の世代も大きいカブトムシを得られる確率が上がるからですね。
もし選別せずに同じケースで羽化してしまうと、いつの間にかペアリングしてしまっている可能性がでてきます。
私も昨年、カブトムシが羽化した容器をひっくり返したところ、卵が30個ほど出てきたことがありました。
羽化直後でも交尾して、産卵してしまうことがあるんですね。
(私も驚きました!)
③産卵数を計画的にできる。
羽化直後にペアリングして産卵してしまうことを防ぐのは、オスとメスを別々にしておくことが大切です。
放っておくとカブトムシはかなりの数の卵を産みます。
気づいたら、マットがフンだらけ!
ってこともよくある話です。
オスとメスを別々に飼育できたら、メス1頭だけに産卵させることも可能です。
あまりたくさん生まれたら困るという人は、幼虫のうちにオスとメスを別にしておくといいですね。
累代を重ねると性別が片寄る!
何年も子孫どうしで産卵させていくと、だんだん「オスばかり」「メスばかり」ってこともよく聞きます。
血が濃くなることを防ぐようにできているのかもしれません。
ある程度、代を重ねたら違う血も入れたほうがいいのかもしれませんね。
最後に。
カブトムシの幼虫は比較的に性別の判別が見分けやすいといわれていますね。
見るのは幼虫のお腹。【V字マーク】です。
最初はなかなか判別しづらいとは思いますが、ぜひ挑戦してみてくださいね。
カブトムシのマットはこちらがおすすめです。大きく育ちますよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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