初めてのカブトムシ・クワガタ採集。やっぱり外灯採集がおすすめ!

こんにちは。ケンスケです。

虫好きなお子さんには今も昔もカブトムシやクワガタが大人気ですよね。

ちょうど10年ぐらい前には「ムシキング」が流行したりして、人気に火が付いた感じです。
そのころムシキング大好きだった少年たちが今や高校生。
時のたつのは早いものです。

今の都会のお子さんたち(大人も)は野外でカブトムシやクワガタを採集したことがない人が多いですね。

「やっぱり飼育するなら、ショップで購入したり、もらったりもいいけれど自分で採集した個体を飼育してみたい」

って方に読んでいただければ、と思います。

それでは行きましょう。

今回は
初めてのカブトムシ・クワガタ採集。やっぱり外灯採集がおすすめ!
です。

外灯採集とは、夜間に街灯や自動販売機などに集まってくる昆虫を採集する方法です。

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夜間の照明

野外採集の準備

雑木林は危険がいっぱい。安全に採集するためにも準備はしっかりしていきましょう。

「備えあれば憂いなし!」

まずは持ち物!

まずは、持ち物から見ていきましょう。

①採集した虫を入れるもの(必須)

オーソドックスな虫かごで充分です。
虫かごは採集したカブトムシやクワガタが掴まりやすく、複数採集した場合でも逃げ場が立体的なのでおすすめできます。
ただし、カブトムシのツノやクワガタの大アゴが挟まってしまうこともあります。
肩や首にかけられるヒモが付いていれば、持ちやすくて移動もしやすく、両手が空くので安全面でもいいですね。

飼育ケースやタッパーも代用できます。
中に止まり木や葉っぱなどを入れて複数採集したときにも隠れる場所をつくってあげましょう。カバンなどに入れて両手を空けておきましょう。

ルアーケースもおすすめです。


区切りがついているので、気性の荒いクワガタを採集したときでも個別に入れられるので使い勝手がいいです。
カブトムシは体高があり、オスにはツノがあるので高さがあるものを使いましょう。
くれぐれもカブトムシのツノやクワガタの大アゴをフタに挟まないように気を付けてくださいね。

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コクワガタ成虫のオス

②懐中電灯(必須)

カブトムシやクワガタが活発に動き出すのは日が暮れてから。
懐中電灯は明るい方が虫たちを見つけやすくなります。ただし、あまり大きなものだと電池がすぐになくなってしまったり、重くて機動性にかけたりするので扱いやすい大きさがいいです。

外灯採集では、基本的に外灯のある場所を狙うのでそれほどハイスペックではなくてもいいでしょう。

③服装(必須)

灯火に集まる虫はカブトムシやクワガタだけではありません。
ガや小さい羽虫、さらにそれらを狙うムカデ、トカゲ、カエルなどもよく見られます。
もちろん、夏の野外ですから蚊やブヨも。
長袖・長ズボンでいきましょう。

足元も必ず靴下をはいて靴を履きましょう。
ヒルがいる地域ではズボンのすそを靴下に入れておくのも、大事ですよ。
もちろん、クツは履きましょう。サンダルは厳禁です。

そしてそして、頭まわりも防御が必要です。
こわーいスズメバチ。基本的に昼間に活動しますが、たまに夜活動していることもあります。
スズメバチは黒いものを襲う傾向がありますので、白っぽい帽子やタオルを巻いて頭を防御しましょう。

④軍手(必須)

毒のあるケムシやムカデなどを気づかずに、素手で触ってしまわないように軍手も持っていきましょう。
木の枝やフェンスでのケガも防げます。

手のひら側がゴムになっているものが使いやすいです。

⑤虫よけスプレー(必須)

「虫捕りに行くのに~?」とは思いますが、これも必須です。
蚊やブヨ、ダニ他いろんな虫があなたを狙っています。
カブトムシやクワガタにももちろん害はありますが、大型の甲虫類には影響は少ないので、虫に刺されるリスクを考えればつけておいた方がいいでしょう。

⑥捕虫網(あった方がいい)

虫捕り網のことです。
手が届かないところもある程度長さがあれば捕まえられます。

⑦ピンセット(あると便利)
これは外灯採集で必要になる場面は少ないのですが、狭い場所にクワガタがいる時に引っ張り出すときに使います。
今回はなくても大丈夫です。

採集の時期と時間

関東地方ではカブトムシは6月ごろから出現し始めます。クワガタは早い個体で5月ごろから活動しているものもいます。

でも、活動する数が少ないと空振りの可能性も多くなるので、できれば6月中旬以降が採りやすい時期といえます。
また、8月も中旬になってくると活動する個体の数がガクンと減ります。
ですので、時期的には6月後半から8月上旬の2か月間が採集しやすいです。

時間帯は、日没前の薄暗くなってくる時間帯から活動しますが、灯火採集では完全に暗くなってからでないと灯りに集まりません。
夜が明けて明るくなると灯火の虫を引き付ける力も弱くなります。

解説する人によって、勧める時間帯は違うのですが、深夜でも捕れますよ。

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カブトムシが樹にとまっているところ

採集しに行く場所

都会ではなかなか見られなくなってはいますが、まだまだいるところにはいます!

詳しいポイントはネットにはほとんど出ていません。
採集している皆さんは自分のポイントを荒らされたくないと考えているのと、乱獲による生息数の減少を恐れているからです。

ヒントは、
すぐ近くに山や雑木林がある道路で外灯のある場所
林間にあるキャンプ場
夜間に外灯がついている公園(クヌギやナラの木がある)
湖やダム、川の橋上にある外灯
自然豊富な地域にあるコンビニやパーキングエリアの駐車場などです!

必ず事前に下調べをして、危険や禁止されていないかなどをリサーチしておきましょう。

とくにお子さんを連れていく場合は、安全を第一に考えてくださいね。

採集の仕方

昆虫は夜間に光に集まる習性があります。
本当は月に向かって飛んでいくそうです。
なので、
満月で月明かりが明るい夜は外灯採集の成果は下がります。

必ず捕まえたい方は満月の夜は避けましょう。

外灯は、明るいハロゲンライトや蛍光灯、電球が集まりやすいです。
最近は外灯もLED化が進んでいますが、LEDのライトにはあまり集まりません。
また、赤っぽい、オレンジの外灯もよく見られますが、こちらも少ないです。

判断する方法としては、光源のまわりに小さい羽虫が飛び回っている外灯を見つけましょう。

外灯があったら、光の当たっている範囲、さらにその外側を注意深く見回ってください。
灯りの近くの木やフェンス、壁にとまっていることもあるので、しっかりと探しましょう。

たくさんいる地域では道端に頭だけ落ちていたり、車にひかれた跡があったりとなんらかの痕跡があることも。

静かな場所だと飛翔する音でも見つけることができますよ。

五感を総動員して探してみてくださいね。

見つけたら、その場で待ってみるのもよし、他にも外灯があるのならそちらを周るのもよし。
なんだか、釣りにも似ています。
どの辺にいるのか想像しながら探すのも楽しいですね。

カブトムシの持ち方!についての記事はこちらです。

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オスの持ち方

採集時の注意

夜の暗い時間帯に野外に出るのは危険がたくさん。自分の身は自分で守る、安全第一を徹底しましょう。

また、採集時のマナーも大切です。
他人への迷惑、自然への配慮、自分の安全それぞれを守って楽しく採集したいものです。

交通事故

夜間に人気の少ない場所では車やバイクは結構なスピードで走っています。
できる限り車道には出ないでください。
お子さまを連れていく方は子供からも目を離さないようにしてください。

転落や落石

高さのある場所で採集していると夢中になって足元への注意がおろそかになることも。
危険な場所ではとくに注意しましょう。

毒虫やケモノ

ムカデやガ、ハチたまにヘビ、イノシシ、サル、自然豊富な地域では普通にいます。
これらも地球に暮らす仲間だと思って必要以上に刺激したりしないようにすることで自分の安全を守りましょう。

地域への配慮

私たちが虫捕りに夢中になっていると地域の住民の方に迷惑をかけていることも。
夜間での話声や懐中電灯の光など絶対に迷惑になる行為はしないでください。子供連れの場合も同様です。

また、他人の私有地には入らないこと。入る場合は許可を得ておく必要があります。

獲りすぎにも注意

たくさん採れたからといって飼育できる数を超えて持ち帰ることはやめましょう。
獲れすぎたら、安全な場所にそっと還してあげてくださいね。

乱獲によってその地域で絶滅してしまう危険があります。昆虫が好きで採集しているのに、それによって絶滅させてしまうのは本末転倒ですもんね。

また、その地域で保護対象になっている昆虫もいます。
必ず事前に採集していい種類を確認しておきましょう。

採集時の注意に関してはまた別記事でまとめますね

採集の注意事項についてまとめました。詳しくは次の記事で!

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最後に。

今回は外灯採集をご紹介しました。
他にも樹液採集やルッキング採集、トラップ採集がありますが、やっぱり外灯採集が安全面や難易度でもおすすめです。

カブトムシやクワガタ飼育は、最初はお子さんと初めたのに、やってみると親御さんがハマってしまったっていうことも多いですよね。

そういう方はだいたい子供のころ好きだったとか経験していたりとかの方が多いです。
もちろん大人も楽しんだっていいんです。
生き物の飼育はいろんなことを考えさせられます。
生き物の命のこと、自然環境、里山の知恵などなど。

あなたも昆虫を通して忘れかけていた幼い記憶をもう一度思い出しませんか?

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