こんにちは。ケンスケです。
カブトムシは約10か月もの期間、幼虫で土の中で過ごします。
約1か月サナギの期間を経て、成虫として子孫を残すために行動します。
せっかくカブトムシの成虫を手に入れたんだから来年もその姿が見たい!
という方に読んでいただければ、と思います。
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今回は
『国産カブトムシ成虫の飼育。繁殖に挑戦しよう!』
です。
こちらの記事もご一緒にどうぞ!カブトムシが成虫になったら必要になるものを紹介しています。
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用意しておくもの
春から夏にかけては、ホームセンターで購入できるものばかりですが、セットで購入するのもおすすめですよ!
ペアリングのためのケース(小さめ)
最近は100円ショップでも夏になると大量に売っています。
100円のものでもいいのですが、ダイソーさんの300円のケースがカブトムシには幼虫にも使いまわせるのでちょうどいいですね。
このケースはペアリングさせるときにオスとメスを同居させるために使いますが、同居後はオスの住処として使います。
産卵セットに使うケース(大きめ)
マットを深めに入れて、メスに卵を産ませるために使います。大きければ大きいほどいいのですが、あまり多く産ませてしまっても後の管理が大変になりますので注意が必要です。
たくさん産ませる方は、大きい衣装ケースを使ったりもします。
深さは15㎝以上あるのが理想ですね。
足場になるための木
カブトムシは何かにつかまっていたい生き物です。必ずつかまれる木や枝を入れてあげましょう。
また、カブトムシは転倒したときに起き上がるのが苦手です。
起き上がるときの足場として枝や木を入れておいてあげましょう。
こちらも夏になるとホームセンターや100円ショップで売っているのでそれを利用しましょう。
拾ってきたものでも利用可能ですが、害虫の混入の恐れもありますので気を付けてください。
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昆虫ゼリー
カブトムシは成虫の間もエサはたくさん食べます。エサを切らさないことが長生きさせるコツです。
メスには高タンパクのものをあげると卵をたくさん産んでくれます。
バナナなどの果物をあげてもいいのですが、成虫は暑い時期のものですので腐ったり、ニオイも気になってきますので昆虫ゼリーが無難です。
また、水分が多いものだとケース内が汚れて不衛生になりやすく、成虫や幼虫が病気になってしまうこともありますので注意が必要です。
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新聞紙またはコバエの侵入を予防するシート
ケースのフタに挟んで使います。コバエなど小虫の侵入を防ぎ、湿気を逃がさないようにするために使います。
使わないとケースの格子部分にツノがひっかかって抜けなくなる事故もあり得ます。
小さい通気用の穴が開いたビニールのシートが売っています。
見た目もキレイだし機能的で私も使ったことがあるのですが、カブトムシは簡単に破ってしまい、すぐにボロボロになってしまいます。
不織布のシートもありますが、こちらもすぐに破られます。
しかも!
繊維にカブトムシのオスのツノやツメが引っかかって、絡まりすぎて取れなくなるなんて事故も起きるので気を付けましょー!!!
実は新聞紙が一番使いやすいと感じています。もちろんカブトムシのツノは新聞紙も破りますが、他に比べて事故が少ないと思います。
破られたら新しい新聞紙を取り換えましょう。新聞社はどこのものでもダイジョウブです(笑)
カブトムシのマットの深さはどれぐらいがいい?
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マット
ケースの底に敷いて使います。
ペアリングケース、オスの飼育に関してはそれほどこだわる必要はありません。
ハクスチップといって木片を小さく砕いたものが安くて便利です。粒が粗いというか木片なので転倒した際も起き上がりやすい特徴もあります。
「成虫用」と書かれているものは、発酵が進んでいない明るい色のものが多いです。幼虫には完熟マットがいいのですが、ペアリング用や成虫のみ飼育の場合は未発酵のマットでもダイジョウブです。
針葉樹のオガクズはダニを予防しやすいのですが、カブトムシ自体ももともと針葉樹林では見かけないのであまりおすすめできないような気はします。
産卵セットに使うマット選びは重要です。
まずは「カブトムシ幼虫」用と書いてあるものを選びましょう。
カブトムシは発酵が進んだ完熟マットというものを好みます。
発酵とはオガクズや落ち葉が微生物や時間、空気によって分解されていくことをいいます。
発酵が進んでいくほどに黒っぽい色になっていき、カブトムシはこれを好みます。
値段も安いものから高いものまでありますが、産卵には粒子が細かい方が向いています。
国産のカブトムシに関してはあまり気にしすぎないでいいと思いますが、粒の粗いのが気になったら園芸用のふるいでふるって使用しましょう。
まずはカブトムシのオスとメスをペアリング
小さいケースでペアリングを行います。
小さいケースにマットを2~3センチほど敷きます。あまり厚く敷くとメスがマットに潜ってしまってうまくペアリングできない可能性もあるので薄めで大丈夫です。
足場となる木と木の枝、昆虫ゼリーを入れて、オスとメスを同居させます。
期間は5日間もあれば充分です。
長すぎるとオスが何度もペアリングを試みて、メスが消耗してしまいますので、ペアリングを目撃出来たら次の段階に進みましょう。
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産卵セットの出番です
大きめのケースには、少なくとも10㎝はマットを入れてください。
下の4~5㎝は少し硬めに押し固める方がいいといわれています。
産卵はマットの固い部分との境にすることが多いので、メスが潜りすぎて消耗するのを避けるためです。
実際のところはそれほど厳密に固めなくても、産卵は行われます。ただし、マットが崩れたりして卵をつぶしてしまう可能性もありますので一応やっておきましょう。
ケースの上5㎝ぐらいは成虫の活動スペースとして開けておきましょう。メスは産卵しながらときどき地上に出てきてエサを食べます。地上部分には止まり木と転倒したときのために小枝を置いておきます。
昆虫ゼリーも忘れずに入れましょう。
うまくペアリングが成功していれば、メスを入れて2~3週間で産卵しているはずです。あまり多く産ませたくなければ早めにメスだけ取り出しましょう。このときはマットをほじくり回さないようにしてください。
メスが地上に出ている時を見計らって取り出します。
ペアリングの終わったオスや産卵後のメスは一緒に飼育してもかまいませんが、長生きさせる場合は別々の方がいいです。
オスがメスを追い回してお互いに消耗してしまうためです。
オスもメスも小さいケースで夏の終わりまでエサ切れと湿気に注意して大切に育てましょう。
産卵セットを暴くのはセットを組んで1か月は経ってから。
メスを取り出した産卵セットは3週間もすれば底面や側面から卵や幼虫の姿が見えることもあります。
すぐにひっくり返してみたい気持ちになりますが、もう少し我慢。
あと2週間くらい待ちましょう。それぐらい経てばほとんどの卵が孵化しているはずです。
それまでは、霧吹きで水分を保ちつつ待ってみてくださいね。
この時期は「あまり加湿しすぎないように」してください。卵や幼い幼虫はカビに弱いので。
いよいよ産卵セットを割り出してみましょう。
産卵セットを組んで一か月以上たったらいよいよ割り出し(幼虫を取り出す)です。
この時期、幼虫はまだまだ小さい状態。
慎重に少しずつ掘り出していきます。
何匹出てくるかはお楽しみです。
掘り出した幼虫はそのままのケースで飼育してもいいですし、たくさん採れた場合はケースを分けて飼育しましょう。
大きめのペットボトルを利用するのもアリです。(ただし、幼虫がかじって穴を開けてしまうことがあります。)
まだ、黄色っぽい白の卵で出てきたときには、小さいケースに幼虫用のマットを詰め、上部に小さい穴を開けてそこに優しく卵を置いておけば孵化します。
カブトムシ卵の孵化のさせ方!
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ここから幼虫飼育の始まりです!
無事に幼虫を得ることができたら幼虫飼育の始まりです。来年には元気な成虫になるように大きく育ててみましょう。
幼虫の飼育は産卵セットと同じですが、今度は止まり木や転倒防止の枝は必要ありません。もちろん昆虫ゼリーも。
その分マットを深くして、加湿しながら育てていきましょう。
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注意点
基本的には丈夫なカブトムシ。
ですが、やっぱり小さな昆虫です。人と暮らすには危険もいっぱい。
むずかしくはないのですが、いくつかの注意しておくポイントを紹介しておきます。
カブトムシにも暑さ対策が必要です!
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カブトムシの成虫はかなり力強い
カブトムシはかなり力が強いです。新聞紙を挟んだケースの上部フタを開けてしまうこともあるくらいです。
フタを開けた後はきっちり閉まっているか確認して必要があれば上に重しを置くなどして絶対に逃げないようにしてください。
蚊取り線香や殺虫剤は禁止
カブトムシを飼っているとどうしてもコバエや小さい虫が発生するものです。それにこの時期は蚊も発生する時期です。
当たり前のことですが、カブトムシを飼育している場所では殺虫剤は絶対に使わないこと。
蚊取り線香も殺虫成分が入っているため、成虫が弱ってしまいます。薬剤に頼らず、なんとかしましょう(笑)
絶対に放虫(外に逃がすこと)はしない
一度飼育した虫、自宅で繁殖させた虫は野外に放さないでください。国産のカブトムシでも地域によってそれぞれ独自に進化しています。
何千年、何万年と培われてきた生態系を壊してしまう可能性があるので放さないことはもちろん、絶対に逃げられないようにしてください。
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最後に
カブトムシの成虫期間はひと夏です。その間にオスは他のカブトムシや天敵と戦いながらメスを探します。
メスは多くの子孫を残すためにたくさん栄養をとります。
私は約1年の間に寿命を終えるカブトムシたちを飼育、繁殖させることで動物や自然のサイクルに深く興味を持つことができました。
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