【壬生義士伝】悲しさとせつなさと心強さと!絶対に読みたい幕末新選組小説。

こんにちは。ケンスケです。

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新選組に興味を持った方にどうしても読んでほしい小説があります。

【壬生義士伝】

新選組で一番強かった男」の物語です。

メチャクチャ強かったんだけど、ダサくて。

武士としてはカッコ悪いんだけど、男としてカッコよくて。

周囲には嗤われるんだけど、尊敬されていて。

どうしようもなく不器用にしか生きられなかった男の物語です。

それだけじゃなくって~!

坂本龍馬暗殺事件の真相
新選組隊士たちの人柄
新選組内の事件
幕末当時の生活



などなど

いろんな要素も絡めてくるから、

おもしろい!

映画やドラマ、漫画の原作にもなっていて今でも人気の名作小説です。

新選組の隊旗

『【壬生義士伝】悲しさとせつなさと心強さと!絶対に読んでおきたい幕末新選組小説。』

こんな方におすすめです!
〇新選組が好き!
〇幕末をもっと知りたい!
〇働く意味に悩んでいる!
〇涙を流したい!
〇武士の生き方を知りたい!
〇斎藤一ファン。
〇本当のやさしさを知りたい!

もうね、読んでいると途中から感動で、ラストには涙がでるくらい感情を揺さぶってきます!


それでは、いってみましょう!

「新選組で一番強かった男」の物語

 

新選組隊服

主人公は、南部藩(青森南部から岩手県にまたがっていた藩)の足軽藩士・吉村貫一郎
藩内でも有数の文武両道。

この吉村貫一郎が京都で新選組に加入して、不逞浪士たちをバッタバッタと・・・・・・

そういう物語ではないんです。

新選組の中でも腕の良かった沖田総司、永倉新八、斎藤一たちもその腕を認めた剣術は北辰一刀流の免許皆伝。

実践でもだれよりも強かった男は、本当は人も切れない優しい男だったのです。

そんな吉村貫一郎の生涯をひとりの記者が、当時の関係者たちの元を巡って紐解いていく物語

子母澤寛の【新選組始末記】や百田尚樹【永遠のゼロ】などの小説、【戦火の勇気】などの映画でもつかわれている手法です。

この描き方は主人公を多面的に映し出すことができて、語り手との関係も詳しく映し出すことができます。

その反面、時系列がバラバラで、さらに関係者たちの描く人物像を統一させるのが難しいのが特徴です。

これを著者・浅田次郎さんはその素晴らしい描写力で物語の中に読者を引き込んでいくのです!

さらにおもしろいのは、吉村貫一郎の一人称で語りが所々に入ってくるところ。

独白によって、本人の気持ちや真相を読者に伝えています。
関係者の談話を引き継ぐのと同時に次の話題へと話を展開させる役割ももっています。

冒頭部分は

なんだかわけがわからない!
どういうこと?

って、思いました。

でも、関係者の話が始まるとだんだん意味も分かるようになってきて、20~30ページもめくるとどんどん次へ次へと進みたくなっているんです。

とにかくおもしろい小説で、私が大好きな小説です。

守銭奴と呼ばれても。

小判

新選組で一番強かった男がどうして「守銭奴」と呼ばれるようになったのか。

少し核心に触れてしまうのですが、

「家族のため」

決して、私腹を肥やそうとしていたわけではなく、大きな野望を抱いていたわけでもなかったのです。

武士の出身者が少なかった新選組のなかで、誰よりも武士の心をもっていた吉村貫一郎。

その吉村貫一郎が士道でいちばん不浄とされていた「銭」を欲しがる姿。

同僚たちからは蔑まれたり、嗤われたり。

それでも吉村貫一郎は銭を手に入れなければいけなかったのです。

貫一郎は最後に独白しています。

「自分の主は南部の殿様でもなく、徳川家でもなく、自分の家族なんだ!」(というようなこと)

そんな吉村貫一郎の姿を新選組でともに過ごした同僚たちが、エピソードを交えて語ります。

新選組のエピソードがおもしろい!

誠の文字

【壬生義士伝】では一人の記者が新選組の生き残り隊士たちを取材している形になっています。

なので、語られるのは

新選組にまつわるエピソード。

これがおもしろいんですね。

私がとくにおもしろいと思ったのが三番隊組長・斎藤一の語り。

〇初めて吉村貫一郎と出会って、斬り合いになった話。
〇酒井兵庫という隊士をみんなで逃がそうとした話。
〇斎藤一と沖田総司が二人して谷三十郎を嵌めた話。
〇御陵衛士(新選組から分派)にスパイとして入り込んだ話。

などなど。

新選組ファンにはたまらないエピソードの数々。

新選組を詳しく知りたい方にもおすすめですよ!

新選組幹部の人物像も魅力!

 

近藤勇像

浅田版新選組は幹部隊士のキャラクター設定も魅力的です。
どの隊士もそれぞれ特徴的でかっこよく描かれています。

近藤勇は愚直だが、器の大きい人物。

土方歳三は、賢くて冷酷にみえるが最も情に厚い人物。

沖田総司は、剣が強くて常に明るいムードメーカー。

永倉新八は、情にもろくて正義感が強い熱い漢。

斎藤一はマイペースでありながら近藤と土方に最も信頼された人物。

原田左之助はイケメンだが短気。新選組の数々の戦いで中心になった。

隊士の他にも八木源之丞や八木家近所の「みよ」など魅力的なキャラたちが物語を彩ってくれています。

浅田版新選組(新選組三部作)の【壬生義士伝】【輪違屋糸里】【一刀斎夢録】では、キャラクター設定が一貫しているので同時に楽しむことができますよ!

【戦士の賦 土方歳三の生と死】も読みやすくてわかりやすい新選組小説ですよ。

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ふるさと資料館にある土方歳三の絵

坂本龍馬暗殺の真相

坂本龍馬像

さらに、物語にチョコチョコおもしろい見解を入れてくるのが浅田流。

これは物語を読んでの方が絶対おもしろいので、詳しくは述べませんが、この見解はスゴイ!

私が初めてこの本を読んだ20年前は、これが真実だと思ってしまいました(笑)

真実かどうかは分かりませんよ。
小説ですから。

でも、20年前の私には説得力も充分で、何の矛盾も感じない見解でした。

吉村貫一郎の物語ではありますが、こういうエピソードを中に盛り込んでくるところが浅田流ですね。

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男同士の「絆」

壬生寺

吉村貫一郎は南部藩士時代の上役・大野次郎衛門という幼馴染がいました。

【壬生義士伝】の3分の1ぐらいはこの「大野次郎衛門」の物語でもあります。

二人は幼少の時期から強い友情で結ばれていました。

吉村貫一郎が脱藩した後も、お互いの消息を気にかけるふたり。

ここで、時代の波が二人の間を引き裂くことに。



ただ二人の間に言葉は必要のないものになっていたのです。

幼少のころとは立場が変わった二人が、「鳥羽伏見の戦い」後に再び出会います。

二人はどんな言葉を交わすのでしょうか。

吉村貫一郎と大野次郎衛門ふたりの絆は、【壬生義士伝】のみどころでもあります。

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息子たちの物語もみどころ!

握手

吉村貫一郎と大野次郎衛門にはそれぞれ息子がいます。
その息子たちも、互いに信頼し合った友情で結ばれていました。

吉村嘉一郎大野千秋

この二人の友情の物語も後半には展開されていきます。

さらに!

吉村貫一郎には、嘉一郎のほかに2人の子供がいます。

ひとりは娘「みつ

もうひとり子供は生まれる前に脱藩したので出会ってはいません。

吉村貫一郎の子供たち兄弟の「その後」も描かれているんですね。

浅田次郎の小説は、読後感が独特です。
ラストの話が感動です。
最後の話で心が救われる思いがしました。

涙

最後に。

盛岡の石割桜

吉村貫一郎が自慢する南部の石割桜は盛岡城のすぐそばにあります!

【壬生義士伝】は原作となっていろいろなメディアで作品化されていますね。

私はドラマをみました。
吉村貫一郎役は渡辺謙さん。

これもすごく印象に残りました。
小説で読むのが苦手な方はこちらもおススメですね。



【壬生義士伝】は浅田版新選組3部作の中心となる作品です。
発表されたのは2000年。
今から20年も前の作品なんですね。

それが今でもたくさんの人が読んでいます。
今日仕事からの帰りの電車で前に座っていた方が読んでいたのが

【輪違屋糸里】

こちらは2004年の作品です。

誰にでもおすすめできる作品ですのでぜひ読んでみてくださいね。

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幕末新選組タイトル


最後まで読んでいただきありがとうございました。

盛岡城にかかる橋
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