富樫倫太郎【信長の二十四時間】読む前に知っておきたい4つのこと!

こんにちは。ケンスケです。

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なかなか外出できない休日。
通勤や通学の電車の中。
少しの空いた時間に居心地のいいカフェで。
眠れない夜、布団の中で。

こんなときにちょっと読める小説があったらいいですよね。

今回おすすめする本は、少し軽めに読める歴史小説。

深く考えるとなかなかに「沼」にハマってしまいそうな題材ですが、サラッと読み進められますよ。

戦国時代好きの方や歴史ミステリー好きな方にお勧めです!

『富樫倫太郎【信長の二十四時間】読む前に知っておきたい4つのこと!』

ネタバレなしでレビューしていきます。

 

①「本能寺の変」前の状況

②信長の怖さ

③信長の周りの文化人たちも怪しい?!

④本能寺の変に絡む織田家の武将もチェック!


「本能寺の変」の黒幕はだれだ?

日本人ならほとんどの人が知っている「本能寺の変」。
そして、秀吉の「中国大返し」。

当時、何が起こっていたのか?

現代ではいろいろな説がでてきていて、それぞれの説がリアリティがあって、おもしろいですね。

絶対的な権力を手に入れた信長。
織田家中で実力を見せる羽柴秀吉。
信長から絶大に信頼される明智光秀。
戦では信玄以外に負け知らず徳川家康。
多くの武将に支持される柴田勝家。

さらには、
信長から家督を譲られた織田信忠。
三職推任問題で信長の機嫌をとる朝廷。
・・・・などなど、

たくさんのキャラクターがそれぞれの思惑を持っています!

短期間で全国の多くを支配下に治めた信長は、配下や同盟国、敵対国、領民たちに恐れられると同時に恨みを買ってもいたのでした。

その辺の人間模様がぐちゃぐちゃに絡まって起きたのが

「本能寺の変」

「本能寺の変」を題材にした作品は数多くありますが、それぞれ独自の切り口や解釈があっておもしろいんですね。

さてさて、富樫倫太郎さんはどんなふうに「本能寺の変」を料理してくれるのでしょうか?

「本能寺の変」を扱った小説【信長の棺】もおススメです。

「本能寺の変」を知りたいあなたにおすすめの小説【信長の棺】加藤廣著

本能寺の変に迫る前に!

さぁさぁ、もう読んでみたくなってきちゃった、あなた。

もうちょっと待ってください。

読書を始める前に、本能寺の変へと迫る背景を少し知っておけば、もっともっと楽しめます。

「本能寺の変」前の状況をみておきましょう!

甲州で武田家を滅ぼした織田家は、

北陸で柴田勝家が上杉謙信と対峙。
中国地方では羽柴秀吉が毛利家と対峙。

さらには、

四国は長宗我部元親が治めており、その交渉役は明智光秀でした。
でも、ここで信長の気分が変わり、長宗我部を征伐するために、三男の織田信雄軍を派遣しようとしていました。

一方、信長は盟友、徳川家康を安土城に招いて接待します。
その接待役を仰せつかったのが、明智光秀。

中国地方で毛利家と対峙していた秀吉の援軍に向かおうとしていた信長は、後方の家康を懐柔しておく必要があったんですね。

そう、家康は信長にとってただの同盟相手なだけじゃなく、大事な大事なお客様。
そこで、手近にいたいちばん有能な人物「明智光秀」を接待役に命じたわけです。

朝廷の立ち位置

本能寺の変は朝廷の動向も関係していたといわれていますね!

この時代の天皇陛下は「正親町天皇」(おおぎまちてんのう)。

この頃、朝廷は大きな力をもっていた信長に対して、

太政大臣
関白
将軍

のどれか。お好きなものをどうぞ!(三職推任問題)

ご機嫌取りをしています。

実は、その前年に信長は自分の力を朝廷に示すために、

「馬揃え」

を京都で行っています。

信長はこの「馬揃え」で朝廷を武力でおどしたのではないか~なんていわれています。

馬揃えとは。
騎馬をはじめとする兵たちを行進させる軍事パレード。
朝廷、内外の武家に武力を誇示し、天皇に譲位を迫る目的があったかも!といわれている。

この頃は朝廷も困窮していて、資金難で信長に援助を求めたこともあったのです。

信長の怖さ

鳴かぬなら・・・。よく言われていることですが、信長は自分に歯向かうものには容赦しませんでした。

長島・越前・伊賀で起きた一揆を鎮圧した後の大量虐殺や比叡山の焼き討ち、高野山包囲、荒木村重謀反鎮圧、・・・などなどなど。

徹底的に叩きのめしました。

さらには、

自分の長年の配下であった佐久間信盛、林秀貞などの重鎮を追放したり、徳川家康の正室と息子を切腹させたり、内部に対しても恐怖政治を行っていました。

信長の華麗な人員配置による輝かしい戦果のうらには、たくさんの命も奪われていたのです。

新しいものを手に入れて、配下同士を競わせて適切な人員配置によって、手に入れた権力ですが、数々の恨みを買っていた可能性もすてきれませんね。

信長、こぇー!

信長の周りの文化人たちも怪しい?!

近衛前久(このえさきひさ):公家

太政大臣。朝廷と武家の橋渡し役をしています。
上杉謙信と親交があったり、三好三兄弟についたり、本願寺顕如についたり、幅広い人脈を持ち、さらには信長とも親交を深めるという

スーパー公卿

ともいえる人物。

里村紹巴(さとむらじょうは):連歌師

謎の連歌師。連歌師であるがいろいろな武将とも関りがあったともいわれています。

「ときは今、雨がしたしる、五月かな」と光秀が詠んだ連歌の会にも出席していました。

今井宗久:茶人・堺の商人

堺の商人でありながら、茶人として信長にもかわいがられていました。千利休や津田宗及とならび当時の茶の湯ビッグスリーといわれていた人物。

本能寺の変に絡む織田家の武将もチェック!

織田信忠(秋田城介)

織田信長の長男で、1575年(本能寺の変の前年)に家督を譲られて、織田家を継いでいます。

この織田信忠。
織田家がまだ美濃を手に入れたばかりの時期に武田信玄と同盟を結ぶために、信玄の娘「松姫」と婚約していたのです!

ところが、

時代の流れで、今度は信忠が武田家を征伐しに行くはめに。
見事、武田勝頼を滅ぼした信忠でした。

この時、松姫は遺臣に守られて落ちていったのが、

八王子!

そう、私の住んでいる近くなんです。
その後、松姫たちを守っていた遺臣たちは江戸時代になって、

「八王子千人同心」

へと変わっていくのです。

八王子千人同心の関連記事も読んでみてくださいね。

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信忠は武田家滅亡後、松姫を迎えようと八王子へ使者を出します。

が、

ここで「本能寺の変」が勃発!

【信長の二十四時間】では、信忠の行動も要チェックです!

明智光秀

何を隠そう「本能寺の変」の実行犯。
信長からの信頼は篤く、さまざまな能力は秀吉を凌ぐともいわれていました。

「本能寺の変」で謀反を起こした光秀ですが、その真相は現代でもいろんな説が論じられていますね。

その主な説が、

信長に足蹴にされて恨んだ説。
長宗我部氏との約束を信長に反故された説。
光秀の尊王思想を利用した朝廷陰謀説。
秀吉に利用された説。

など。
どれもありそうですよね。

【信長の二十四時間】では、光秀の行動・思惑もチェックしておきましょう!

光秀目線で「本能寺の変」を描いたこちらの小説もおすすめです!

明智光秀が謀反した理由がよく分かる小説!加藤廣【明智左馬助の恋】

羽柴秀吉

織田家中で光秀と壮絶な出世争いを繰り広げている人物。
中国攻略を任されていた秀吉は毛利軍と対峙していましたが、総仕上げに信長を援軍に呼びます。

これが本能寺の変の引き金になるのですが、注目してほしいのが軍師。

秀吉の軍師は、

竹中半兵衛!

じゃない!
いや、そうなんだけど、違う!

黒田官兵衛です!

黒田官兵衛は私の好きな武将。

黒田官兵衛をもっとよく知りたい方は、

小説【NHK大河ドラマ軍師官兵衛】は戦国時代の入門書に最適!

【信長の二十四時間】でも、存在感ばっちりです。

秀吉を詳しく知りたい方へおすすめの小説

秀吉の「天下統一」とその「性格」がよく分かる小説【秀吉の枷(かせ)】

いろいろと語りましたが!

これまで、【信長の二十四時間】を読む前にちょっと知っておきたい事前知識をお伝えしてきました。

が、

ちょっと長すぎたでしょうか。

「本能寺の変」というおもしろいテーマを扱っている本なので、熱く語りすぎましたね。

もちろん、事前知識なしでも充分楽しくできていますよ。

感想は

「おもしろいよ~!」

です。

歴史小説は、

今まで知られている史実の断片をつなぎ合わせてどう料理するか?

ってところが醍醐味なんです。

今まで本能寺の変は多くの作家さんに語りつくされてきましたよね。

でも、

この小説では「こっちからきたか~」って感じで楽しめました。

歴史ミステリーとして、よくできた作品ですので読んでみてくださいね。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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