こんにちは。ケンスケです。
動物好きのあなたにぜひ読んでみてほしい本があります。
【ソロモンの指環】コンラートローレンツ著
いったい何の本?って思うかもしれませんね。
副題に「動物行動学入門」って書いてあります。
そう、身近な動物を観察して書かれた本なんです。
私は子供の頃に読みました。
で、最近なんとなくまた読み返してみたんです。
ずいぶんと古い本なんです。
もう50年以上も前に刊行されています。
でも、おもしろいんですよ!
「動物行動学」っていうからどうしても「お堅い」本かと思ってしまいがちですが、いやいやそうじゃない。
ハイイロガン(鳥)のヒナに母親と間違えられてしまったり、サルに大事な原稿をめちゃくちゃにされてしまったり・・・。
ユーモアたっぷりに彼の日常を描いた本なんです。
動物好きが憧れる「動物と共に生活する」暮らし。
ちょっと覗いてみませんか?
『動物行動学入門「ソロモンの指環」は動物好きなら読んでおきたい一冊。』
○動物が好き。
○小学生高学年以上
○夏休みの読書感想文をなににしようか迷っている。
○動物をどうやって観察すればいいのかわからない。
○読みやすい動物の本を探している。
○将来、生物の研究者になりたい!
子供でも楽しめる動物観察を紹介した本。
ハイイロガン↑
私は子供の頃から生き物が好きでした。
その頃楽しく読んでいた本は、
ファーブル昆虫記
シートン動物記
ソロモンの指環
他にも図鑑が好きでよく眺めていたのを覚えています。
【ソロモンの指環】も子どものころ読んだ本のひとつ。
何度も読んだのを覚えています。
とくに気に入っていたのが、「バランスドアクアリウム」のお話。
最近のアクアリウム(観賞魚水槽)では、ポンプとフィルターを入れて水を回しながらろ過する仕組みが一般的です。
でも、【ソロモンの指環】でローレンツがやっているのは、
自分だけの生態系をつくる!
水槽という閉鎖空間で、誰の力も借りずに絶妙なバランスで保たれる食物連鎖です。
もちろんエアポンプもフィルターも使いません。
給餌さえも行わず、水槽の中で発生するバクテリアやプランクトン、さらには藻やコケを利用して生態系をつくるんです。
おもしろそうでしょ。
実は昔、真似てやってみたことがあるんです。
・・・結果は、見事に「グリーンウォーター」。さらに発生したアオミドロにより異臭が発生し諦めることになりましたが・・・。
水中に植物性のプランクトンや藻が増殖して「緑色」の濁った水のこと。
実は生物にとって棲みやすい環境で、メダカなどには良いとされている。
ただし、ラン藻などが繁茂しすぎると悪臭を放ち、光合成が行えず溶存酸素が減少してより悪い状態になる。
「バランスドアクアリウム」の他にも興味深い話がたくさん詰まっています。
作者のローレンツ博士が自宅でいっしょに過ごした動物たちを観察している楽しい話は一度は読んでおきたいです。
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魚から鳥、サルまでいろんな動物を解説。
この本でおもしろいのは、ただ単に動物の生態を書いてあるだけじゃないってこと。
この本が生まれたのは、第二次世界大戦が終わって間もない時期。
動物の日常や生態を見つめながら、人間の愚かな戦争を否定したり、揶揄したりしているのです。
魚の婚姻について詳しく観察して解説した章では、人間の結婚に例えながらおもしろおかしく説明されています。
ハイイロガンやコクマルガラスは、実際に自分で育てながら鳴き真似で群れを操れるようにまでなったり、彼らの言葉を理解したり。
読んでいるだけで動物たちの愛らしい行動を楽しめるし、四苦八苦しながらも動物と暮らす日常を楽しむローレンツ博士の人柄が楽しいのです。
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作者「コンラート・ローレンツ」とは。
1903年~1989年オーストリアの動物行動学者。
1973年には「ノーベル生理学・医学賞」を受賞しています。
動物を実際に観察し続けることで、それぞれの動物固有の行動を解明していく手法で「動物行動学」という分野をつくりあげました。
有名なのは鳥のヒナの「刷り込み」の話。
ローレンツ博士が飼育しているハイイロガンのヒナに母親と間違われたことから発見されたのでした。
ローレンツ博士の面白い話があります。
彼の家ではたくさんの動物が放し飼いにされていました。
突然ですが問題です。
博士に子供が産まれます。
放し飼いの動物に赤ちゃんが危害を加えられないかと心配した博士は、どうしたでしょうか?
・
・
・
答え:赤ちゃんを檻に入れた!
現代では怒られそうなエピソードですが、なんとなくローレンツ博士らしい行動ですよね。
【ソロモンの指環】では、他にも奥さんと愛犬の話など彼らしいエピソードもいくつか書かれていますよ。
動物を観察する目を養える!
↑ワタリガラス:街で見かけるカラスよりもひと周り大きく、北海道にも渡ってくる。
動物の生態を紹介していく本ですが、副題に「動物行動学入門」ってあります。
そうなんです。
動物を紹介していくだけの本じゃないんです。
動物たちが、
どんなときに、どんな行動をするのか。
っていう、動物観察の基本をローレンツが教えてくれているんですね。
私も子供のころに読んでいて、「自分もなにか発見できるかも!」な~んて考えながら、動物園や道端で生き物観察をしていた記憶が蘇ります。
「動物行動学入門」でありながら、堅すぎない楽しみながら学べる本なので、子供(小学生高学年以上ぐらいがいいかな)のころに読んでおきたい本ですよ。
もちろん読んだことがない人は、大人になってからでも楽しく読めます!
身近な生き物から読む生物多様性のお話。
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最後に。
↑コクマルガラス
少し古い本になってしまったので、もしかしたら現代の解釈と違うところはあるかもしれません。
さらに、現代では極力、動物との距離を保つべきとの視点が優勢です。
その点では、【ソロモンの指環】は現代とは立ち位置が違うかもしれませんね。
でも、彼は動物といっしょに過ごすことでしかわからない行動の数々を解明してきました。
なんとなくですが、私が少年時代に読んだ本が今の自分の形成に役立っているような気がしています。
「ソロモン王」とは、旧約聖書に登場する古代イスラエル国の王様のひとり。
この王様は魔法の指輪をはめて、植物や動物と会話ができたといいます。
また、ソロモン王は知恵や知識が豊富だったとされています。
私もソロモン王は知らなかったので、いったいなんの本だろう?と思っていました。
でも知れば納得。
本の題名にピッタリではないでしょうか?
ぜひぜひ多くの人にも一度読んでみてほしい本です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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