「井上源三郎資料館」新選組の原点は兄・松五郎にあった!

こんにちは。ケンスケです。

あなたは新選組六番隊組長ってだれだか知っていますか?

知っていたあなたはかなりの新選組マニアです。

 

答えは

「井上源三郎」

です。

いろいろな小説や映画では「源さん」って呼ばれて、人柄のよさそうな人物です。

私も新選組の中でも、好きな人物です。

で、

見つけました!

しかも、わが家からほど近く!

車で20分もあれば着いてしまいます。

ということで、

今回は、

「井上源三郎資料館」新選組の原点は兄・松五郎にあった!

です。

新選組は好きで、以前に「土方歳三資料館」は行ったことがありましたが、「井上源三郎資料館」があるなんて。

しかも、
こんなに家の近くにあるなんて。

知りませんでした・・・。

 

基本情報

井上源三郎資料館公式ホームページ

地図

JR日野駅から徒歩5分です。

〒191-0011東京都日野市日野本町4丁目11-12

駐車場はありませんので、車で来た場合は近隣のパーキングをご利用ください。

開館日

基本的に第1・3日曜日 12:00~16:00
開館日時は変わることがあるようです。行く前に公式ホームページで確認しましょう。

入館料

¥500 小中学生は¥300

井上源三郎資料館

JR中央線日野駅から歩いて5分くらいの住宅地の中にあります。
大通りに面していないので、初めて行く方は分かりにくいかもしれません。
マップを頼りにがんばって探しましょう。
近くまで行くと新選組ののぼりが立っているのですぐにわかりますよ!

井上源三郎資料館は、新選組六番組隊長の井上源三郎の子孫の方が、個人で貴重な資料などを公開してくださっている施設です。

この場所で「源さん」が生まれ育ったと思うとなんだか感慨深いですね。

今回訪問できたのは、以前に行った土方歳三資料館の開館日をWEBで、調べていた時に見つけたのがきっかけです。

井上源三郎は、最近気になっていた新選組幹部のひとりです。
小説や映画などでは近藤勇や土方歳三、沖田総司たちを脇で支える兄貴分的な存在に描かれていますね。


ほとんどの小説ではあまり前に出ず、他の隊士たちを盛り立てる役割です。
私が井上源三郎を好きになったのは、実は何年か前の大河ドラマ「新選組!」がきっかけです。

ドラマの中では井上源三郎を演じていたのは、役者の小林隆さん。

ドラマでは温厚な役柄でしたが、ある茶屋で暴漢が暴れるのですが、そこで迅速にその暴漢を取り押さえる場面があり、
「源さん、カッコいいじゃん。」
その場面から源さんに注目するようになりました(笑)


門をくぐると洋風の素敵な家。
その手前に資料館があります。

資料館は、井上源三郎の生家の蔵を改装して作ったものらしく、それほど広くはないのですが、中の資料は貴重なものばかり。
2階は天然理心流・日野道場になっているようです。

今回、私が行ったのは1月5日。
2020年になって初めての開館日でした。
入口で入館料を支払うと






超レアなものを記念にいただきました!

手作り絵馬!
新年先着20名のみの限定品です。

嬉しくないですか?
あの源さんの子孫の方から記念品ですよ。
しかも、世界で20人しかもっていないわけですから。

資料館には、天然理心流や八王子千人同心に関する資料、土方歳三や佐藤彦五郎との手紙など激レアな宝物がいっぱい。

撮影は禁止なので写真はありませんが、資料をまとめた本を購入可能です。

私も買っちゃいました!
たくさんあったので、まずは2つ。
もっと勉強してまた訪れたいと思います。

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井上松五郎と八王子千人同心

源さんの兄、井上松五郎は八王子千人同心でした。
八王子千人同心とは、江戸幕府の領地であった多摩郡を守ったり、土木工事をしたりする集団で、半士半農だったそうです。

もとは武田家が滅びた後、その遺臣たちが信玄の娘、松姫を守るために組織されたもので、それを徳川幕府が西国への備えとして八王子に置いたのが始まりです。

で、

その八王子千人同心の槍が展示されています。

わが家は八王子市にあるのですが、近くに千人町という住所があります。ここに八王子千人同心の屋敷があったそうです。
(今度、屋敷跡の写真を撮ってきますね。)

この源さんの兄である井上松五郎は、近藤勇と土方歳三の出会いにも関わっていたのです!

実はこの松五郎さん。
あの天然理心流(近藤勇の剣術の流派)を修めていたのです。

この天然理心流の当時の師匠・近藤周助(近藤勇の義父)を地元の有力者である佐藤彦五郎(土方歳三の義兄)に紹介したのが、井上松五郎なのです。

佐藤彦五郎は自宅に道場をつくり、天然理心流を多摩に広めます。この道場に近藤勇が稽古に訪れたことでしょう。
しかも、土方歳三は実家よりもこの彦五郎宅に出入りしていたといいます。

同世代の近藤と土方が意気投合したのも、なんとなくうなずけますね。

ということは、
井上松五郎さんがいなければ、のちの新選組は生まれなかったかもしれませんよね。

まず、井上家の分家の林太郎という男性
この人は沖田総司の姉、「みつ」と結婚して沖田家を継いでいます。さらに、その子供(沖田総司の甥)は松五郎の娘と結婚しています。

さらにさらに、
松五郎の息子・泰助はのちに新選組に入り、源さんの最期をみとったといわれています。

そして、もひとつさらに、
松五郎の娘「もと」は、のちに新選組隊士になった松本捨助と結婚しています。

う~ん。
すごいでしょ。

私もこの井上源三郎資料館に行くまでは、ここまで深く新選組に深いつながりがあるとは思ってもいませんでした。

せいぜい、天然理心流つながりで、源さんも浪士組に参加したのだろうぐらいしか考えていませんでした。
けっこう、新選組には詳しくなったつもりでいましたが、私もまだまだです。

八王子千人同心のこころが近藤勇の胸に宿った!⇒小説「新撰組」童門冬二著。架空人物が暗躍!時流を読むのにも最適

実は強かった井上源三郎

源さんも天然理心流に入門しているのですが、実は近藤勇よりも兄弟子です。

資料館には、井上源三郎が近藤周助(天然理心流の師匠)からもらった切紙(お免状)が展示されています。

本物です。

天然理心流は実践向きの剣術で、免許をもらっているってことは、強いです。

個性派ぞろいの新選組、実力が重視される組織の中でも、仲間に信頼され、慕われていたのも実は本当に強かったからではないでしょうか。

源さんの兄、松五郎も天然理心流の免許をもっています。
資料館からすぐ近くの八坂神社に奉納された額の中にも松五郎や源三郎、近藤勇、沖田総司らの名前があります。

新選組の中でも結束のもっとも強かった天然理心流の仲間。

近藤や土方がいちばん信頼していたのは同じ流派だからというだけではなく、同じ故郷で育った影響なのかもしれませんね。

新選組隊士のエピソードが満載の司馬遼太郎作品【新選組血風録】⇒司馬遼太郎「新選組血風録」。長く読まれるのにはワケがある!

最後に。

親切な資料館の方々

私が展示を見ていると近くにいた方が詳しく解説してくださいました。
やっぱり、当時の文字はなかなか読めません。
でも、これは「こういう手紙ですよ」って説明してくださいます。

大変ありがたく、拝見&拝聴しながら、展示を見て回ると、

最後に写真が。

ドラマの役者さんたちと一緒に写っているそのお顔。

今、解説してくださっている方、その人ではありませんか!

なんと、館長さん、自らが解説してくださっていたのです。
気づかずにたいへん申し訳ない気持ちでいっぱいです。

後でわかったのですが、館長さん、なんと子孫の方なんです。
貴重な資料を見せていただいて、しかも解説まで。

明治維新後、新選組関係者への追及は厳しかったといいます。
みつかったら、大変なことになったであろう貴重な資料の数々を現代に残していただき、さらに公開までしてくださっていることに本当に感謝しかありません。

みなさんも、もし行く機会がありましたら、大事な資料をしっかり目に焼き付けてくださいね。

私もぜひまた行きたい施設です。
そして、日野、八王子地域には新選組や天然理心流ゆかりの地がたくさんあります。
この記事もどんどん追記していきたいと思います。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。

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