こんにちは。ケンスケです。
クワガタのメスってみ~んな似たような形をしていて見分けにくいですよね。
ということで、クワガタの見分け方シリーズ「オオクワガタ編」です。
オオクワガタはなかなか採集が難しい種類です。
実は私はまだ捕まえたことがありません。
いつかはぜひ捕まえてみたいです。
とはいえ、国産オオクワガタはわが家でも飼育しています。
毎年、卵を産んでくれて累代飼育(るいだいしいく)を楽しんでいるんです。
国産オオクワガタの魅力はなんといってもその大きさ。
オスは体長が大きいだけではなく、幅も太く迫力がありますよね。
メスにも魅力があります。
ボリュームのある身体から溢れ出る力強さ。
光沢のあるギラギラした外観。
車でいうと「キャデラック」のようなイメージ。
(ちょっと分かりづらくてスミマセン)
それでは紹介していきましょう。
『オオクワガタのメス。知っておきたい特徴と国産代表種との見分け方。』
オオクワガタを採集できたらラッキー!
オオクワガタは昔、すごい高値で取引されていた時代がありました。
なので、現在40代の私は子どものころ、憧れの目でみていたのを覚えています。
時は移り変わり、現代ではオオクワガタも飼育、繁殖の技術が普及したため産地や大きさにこだわらなければ、さほど高額ではなくなってきています。
(もちろん、産地や実績のある血統ものに関してはそれなりに高額で取引されているようです。)
そのような背景があるためか、はたまた生息環境の減少によるものか、野生のオオクワガタは減少傾向にあります。
というより、絶滅が危惧されているといってもいいかもしれません。
私も梅雨時期から夏にかけてたまに採集にでかけるのですが・・・見つけられたことはありません。
SNSでみていると、もちろん場所は伏せられていますが採集報告が毎年上がっていますね。
きっと、生息しているポイントはあるはずです。
ただ私が見つけられていないだけなのかもしれません。
現代では、ワイルド(野生の)オオクワガタでなくても、繁殖個体がいろいろな場所で手に入りやすくなっています。
少し前まではワイルドのオオクワガタを飼育してみたいと思っていました。
今では数少ない野生種を採りにいかなくても、自家繁殖したオオクワガタを選別して自分好みの体型を目指すのもおもしろいと感じるようになっています。
オオクワガタメスの特徴。
オオクワガタのメスは他のクワガタのメスと見分けがつきやすい種といえます。
体長は他のクワガタよりも少し大きめですが、小さい個体だと同じぐらいのクワガタは存在します。
ただし、他の種よりも体幅と体高が大きいので、体格はずいぶん立派に見えるのがポイント。
色はほとんどの個体が黒色です。
特徴は他の種よりも身体全体に強い光沢があります。
前脚の脛節(けいせつ)は直線的で、少しだけ外側に広がるようにみえます。
脛節のトゲは大きめ。
ハッキリと縦に点刻がスジ状にあります。
光沢があります。
メスの個体によって、また野生での生息期間や地域によって特徴がわかりにくい場合もあります。
いくつかの特徴を複合的に判断して見分けましょう。
オオクワガタのメスに似ているクワガタ。
オオクワガタのメスに似ている日本に住む代表種の特徴も確認しておきましょう。
オオクワガタのメスは、外観の特徴がわかりやすいので、他の種と比べてみるとすぐに判断できますよ。
国産の代表的なクワガタでオオクワガタに似ているのは、コクワガタとヒラタクワガタ。
それぞれの特徴を確認してみましょう。
コクワガタ♀の特徴
②上翅(外側の羽)はツヤ消しで細かい点刻。
③頭部と胸部、胸部と腹部のくびれが強め。
④胸部が台形のようになっている
⑤前足の脛節がまっすぐ気味。脛節のトゲが小さい。
コクワガタ♀の特徴はこちらの記事でも詳しく解説しています。
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ヒラタクワガタ♀の特徴

②上翅に薄い縦状のスジ
③くびれが少ない。
④前脚の脛節が内側に弯曲。
ヒラタクワガタ♀の特徴はこちらの記事でも詳しく解説しています。
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身体のどこで見分ける?
オオクワガタかも?!と思ったら、まず上翅(硬い羽)を見ましょう。
オオクワガタは全体的にツヤが強めにあり、上翅には点刻(細かいくぼみ)によってスジが縦に入っています。
光沢は越冬個体や棲み家によっては、スレて失われていることもありますが、はっきりした縦スジは特徴的です。
あとは、前脚の脛節がまっすぐかどうか、身体の幅や体高でも判断します。
オオクワガタのメスは体格もドッシリしている印象がありますよ。
累代飼育に挑戦してみよう。
オオクワガタのメスを野外で見つけたら、繁殖に挑戦してみましょう。
オスが採集できなくても交尾済みで産卵してくれる可能性があります。
採集できない場合、最近では一年を通してインターネットで購入可能です。値段は千差万別ですが、気に入った個体を見つけてみてください。
できれば、昆虫に詳しいショップで購入する方がいいかもしれません。
専門店であれば、産地や飼育管理、梱包をしっかり行ってくれるので、いい状態の個体が入手しやすいと思います。
オオクワガタは、丈夫で産卵もしやすいので累代飼育(何代も飼育を重ねること)が可能ですよ。
オオクワガタの産卵のさせ方についてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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最後に。
↑オオクワガタの産卵セット。比較的産卵させやすい種類。
子どものころからの憧れだったせいか、今でもオオクワガタには思い入れがあります。
むかしは採集も購入も難しく、デパートの催事場でたまに行われる標本売り場で眺めていたものでした。
今では飼育方法や繁殖方法が確率したおかげで、手の届く価格に落ち着いてきています。
何年か前に道の駅で購入したオオクワガタのペアの子孫たちが今でもわが家にいるんです。
あまり大きさにこだわらなかったせいか、年々サイズは小さくなってきていますが、大事に育てています。
↑羽化後掘り出したオオクワガタのオス。サイズは小さいがかっこいいスタイル!
小さいオオクワガタもかわいいんですよ!
わが家の小さいオオクワガタは内歯(大アゴの突起)が大きめでスタイルがいいのです。
あなたも自慢のオオクワガタを育ててみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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