【カブトムシ・クワガタ】死骸やマットの処分。地域の生態系を守ろう!

こんにちは。ケンスケです。

ケンスケ上半身

カブトムシやクワガタを飼育していて欠かせないのが、

マット交換。

使用済みマット

古いマットはカビが生えてきていたり、ダニやコバエが湧いたり、エサの昆虫ゼリーがこぼれたりして汚れています。

さらに、夏が終わるとカブトムシや多くのクワガタが天国へ行ってしまいます。

こんなとき、気になるのがその処分方法

地球の生物多様性を守るために、昆虫を飼育するときに知っておいてほしいことがあります。

【カブトムシ・クワガタ】死骸やマットの処分。地域の生態系を守ろう!

ゴミとして捨てましょう

 

できるだけ「ゴミ」として捨てる!

ゴミ

飼育しているカブトムシやクワガタが天国へ行ってしまったら、

「土に還してあげたい!」

と思う方も多いですよね。

ヒラタクワガタ足屈曲

実は私も幼いころはそう思って、自宅の庭に埋めていた記憶があります。
でも、よくよく考えるとそれって危険なことなんです。

飼育していたカブトムシやクワガタには、いろいろな病原菌や寄生虫がくっついています。
もちろん飼育に使用したマットや止まり木にも。

もしかしたら、マットの中に卵があるかもしれない。

それを庭や花壇、公園にまいたら成長してしまいます。

「卵から成長して、成虫になったら自然に返るからいいじゃん!」

「外国産じゃないからいいじゃん!」

「住んでいる地域で採集したからいいや。」

って思う人もいるかもしれません。

でも、飼育していた生き物は自然にはいない病原菌をもっていたり、寄生虫が潜んでいたりします。

卵や幼虫が残っていると、成長して、その地域のカブトムシやクワガタと交雑してしまうことも考えられます。

たとえ、日本にもともと住んでいる生きものだったとしても、地域によって遺伝子が違うってことも考えられます。

【外来種】になってしまうんです。
(野外で採集した個体でも!)

なので、飼育していたマットなどの飼育用品、生体の死骸は、必ず「ゴミ」として捨てましょう。
(お住まいの地域によって捨て方は異なります。自治体の指示に従いましょう。)

庭の花壇や畑にまいたり、埋めたりすることはしないこと!

ダメ!

生きものが好きで飼育していたのに、地球の生態系を壊す危険を冒すのはみなさんの本意ではないはず。

その危険性については、以下で説明していきますね。

外来生物として自然界を脅かすかも!

 

コーカサスオオカブト

最近ではテレビでも取り上げられて、認知度が上がってきた「外来生物」。
アメリカザリガニやブラックバス、カミツキガメ・・・たくさんいますね。

アカミミガメ

小川で採れたザリガニ

本来の生息域から人間によって、違う地域に移動して定着してしまった生き物たち。

最近では外国産のカブトムシやクワガタの飼育も人気ですね。カブトムシやクワガタでも起こる可能性があります。

天敵がいない!

天敵

地域の生態系の中では、天敵や資源(エサや住処など)の問題で生息数が一定に抑えられています。
それが違う地域に進出すると、その制約がなくなり一気に生息数を増加させることがあります。

もとからいた種類のカブトムシ・クワガタだけではなく、他の生き物も関係する「食物連鎖」にも影響を及ぼします。

例えば、
朽ち木を食べるクワガタが爆発的に増えてしまうと、その地域の朽ち木を食べていたカミキリムシやシロアリにも影響を与えます。
さらにそれを食べていた動物たちは飢えてしまいますよね。

資源の競争

樹液に集まるカナブン

外来種が増えると、もともといた生物と資源の奪い合いが起きます。カブトムシやクワガタでいうと樹液場の奪い合いですね。
地域の生物が食べる食料が外来種によって食べつくされると、それを食べていた生物は餓死してしまいます。

住処についても同じことがいえます。

本来なら日本のヒラタクワガタが隠れる場所に、メッチャ強いスマトラヒラタクワガタがいたら・・・。
一緒には住めませんよね。隠れる場所がなくなります。

交雑種が産まれる可能性も。

 

交尾中のカブトムシ

日本のヒラタクワガタは、アジア産のヒラタクワガタと交雑してしまう可能性があります。

地域ごとにそれぞれ進化してきた近い種類どうしが交雑してしまうと、生物の遺伝的多様性が失われてしまいます。
交雑種が増え続けると、もといた種が絶滅してしまう可能性だってあります。

しかも、交雑種に繁殖能力がない可能性もありますよね。
繁殖できないならいいじゃないかと思う人もいるかもしれません。

カブトムシやクワガタのメスは、一度交尾すると他のオスとの交尾を嫌がります。
ってことは、1頭のメスが交尾できる相手の数は限られているのです。そうすると強い外来種のオスばかりと交尾することになります。
結果生まれるのは繁殖能力のない交雑種ばかり。

絶滅の危険ですよね。
これは外国産の昆虫だけではなく、日本に棲む昆虫どうしでも起こりえます。
日本に棲むヒラタクワガタは地域によって遺伝情報が違います。交雑によって独自の遺伝情報が失われてしまうんですね。

遺伝子の交雑は起きてしまうともう二度と元通りにすることはできなくなります。

病気が広がる可能性がある!

病原菌

飼育していたカブトムシやクワガタは寄生虫や病原菌をもっていることがあります。もちろん人間に影響するものではないことが多いです。

ですが、捨てた地域の生き物たちに影響がないとはいえませんよね。
現在世界中で流行している新型コロナウィルスも野生生物の影響が否定できません。

ツボカビ病」ってご存知ですか?
世界中でカエルなどの両生類に流行した病気です。
この病原菌(ツボカビ)によって世界の両生類が大きなダメージを受けました。これにより絶滅した種類もいます。世界中に広がった原因は「人間の移動」ではないかといわれています!

飼育マットや死骸を野外に捨てることで、国産、外国産に限らず、その地域にいなかった病原菌を広げる可能性があるのです。

最後に。

考えよう!

私も含めて、今まで自宅の庭に埋めてしまったり、雑木林に還しにいってしまったりの経験がある人も多いと思います。

これを機に生物多様性と生態系について考えてみるのもいいかもしれませんね。

カブトムシやクワガタの飼育は、子供が生き物を学ぶだけじゃなくって、私たち大人が地球環境を学ぶいい機会になります。

飼育していた虫たちを「ゴミ」として捨てるのは、寂しいかもしれませんが、生き物を飼う上で大事なことなんですね。

【カブトムシ・クワガタ】から生物多様性を学ぶための最適の本を見つけました!中学生以上に最適ですよ!かなり勉強になりますし、読んでいて自然を観察する目も養えます。おすすめ!

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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