クワガタを長生きさせるポイントは?成虫の体力消耗をおさえよう!

こんにちは。ケンスケです。

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飼育しているクワガタ。少しでも長く生きていてほしい!

自分で繁殖から羽化までさせたクワガタなら、なおさらそう思いますよね。

でも、ムシの一生は短い!

まぁ、短いとはいっても、国産クワガタは5年近くも成虫でいる種類もあるんです。

今回は、「クワガタを長生きさせる!」ことに焦点を当ててみたいと思います。

アカアシクワガタ

クワガタを長生きさせるポイントは?成虫の体力消耗をおさえよう!

こちらの記事も合わせてご覧ください。
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ヒラタクワガタのオス

クワガタの寿命に関わる要因。

ミヤマクワガタ横から見た。

クワガタの寿命を伸ばすには、

無駄な活動を抑えて、体力を消耗させないこと。

クワガタの体力を消耗させる原因となるのは主に4つ。

①乾燥
②エサ
③飼育環境
④温度

これらの要因を考えることで、クワガタを長生きさせるポイントを紹介していきましょう。

コクワガタの越冬の方法についてはこちらの記事で解説します。

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コクワガタのオス

①乾燥

掘り出した新成虫たち

クワガタは湿った場所を好みます。
とはいっても、湿り過ぎもよくありません。

湿り過ぎは雑菌が繁殖しやすく、ダニやコバエの発生のもと。
適度に加湿して、乾燥を防ぎましょう。

逆に、今度は乾燥しすぎると足欠けの原因にもなります。

マットを深め(3~4cm)に敷いて、湿る程度に加湿しておくとちょうどいいですよ。
(深めに敷くのは、乾燥でからからにならないように。)

②エサ

 

バナナ

クワガタにとって大事なのは「エサ」

カブトムシと違ってエサを大量に食べるわけではありません。
5日間ぐらい食べなくても意外と大丈夫なんです。

だ・か・ら!

エサが大事なんです。

少ししかエサを食べない

栄養のあるエサが必要!

ってこと。

③飼育環境

トカラノコギリクワガタの飼育セット

クワガタにとっては、飼育ケース内が自分の生息環境になります。
ケース内はクワガタの消耗を避ける環境にすることで、長生きさせることができます。


単独飼育複数飼育
転倒防止材平坦なレイアウト
飼育マットツルツルの底面

飼育マットの上には清潔な(ダニや小さい虫がいない!)枯れ葉や樹皮をかぶせると、乾燥を防げるし、転倒したときの足がかりとして有効です。

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オオクワガタオスの横顔

④温度

温度計

日本のクワガタは比較的低温には強い傾向にあります。

一方、高温にはあまり強くありません。
成虫としての活動温度は多くが18℃~28℃ぐらい。

真夏の高温は30℃以上になることもしばしば。
エアコンで室温を管理したり、風通しを良くしたりするなどして高温が長時間続かないようにしてあげましょう。

越冬する種類のクワガタに関しては、低温はあまり気にする必要はありません。

ただし、空調(エアコン)を使う部屋で飼育する場合は注意が必要です。

急激な温度変化や繰り返しの大きな温度変化は、クワガタも体調を崩しやすいといえるでしょう。
空調の風が当たらない、温度変化の少ない場所に置きましょう。

クワガタを長生きさせる飼育。

ミヤマクワガタのメス

クワガタが弱ってしまう原因が分かったら、次は長生きさせるコツをみていきましょう。

少し長くなってしまいましたが、大事なのは「クワガタの体力(活動)を温存すること」

愛情をもって育てれば、あなたも立派なクワガタマスターです!

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カブトムシとノコギリクワガタのエサの取り合い

エサ

越冬明けのヒラタクワガタ

いちばんいいのは昆虫ゼリー。
長生きを目指すなら、「高タンパク」とか「高栄養」のものがいいです。

カブトムシと違ってクワガタはゼリーを大量に消費するわけではないので、3日に一度ぐらいの交換で大丈夫です。少し値段が高めでもそれほどコストはかからないといえるでしょう。
ただし、エサ切れには注意しておきましょう。

さらに贅沢をいうと、少し「硬め」のものがおすすめです。
真夏の高温が続く日には、昆虫ゼリーはゆるくなって、水っぽくなってしまうものが多いです。

そうすると、ゼリーをひっくり返してしまい、マットが汚れて雑菌やダニ・コバエの発生のもとになります。

結果、クワガタが雑菌に免疫を使うことで体力を消耗してしまうといえるでしょう。

おすすめのゼリーはこちら。


真夏でも水っぽくならずにこぼれにくいのでおすすめです。栄養もバッチリ!

果物を使用する場合は、リンゴやバナナなど水分の少なくて糖分が多いものがいいです。

※クワガタの口は、ブラシ状になっていて水分を染み込ませるようにして取り込みます。
このときにスイカやメロンなどの水分の多いものだと、水分ばかりを吸収してしまい、クワガタの消化器に負担をかけます。
また、水分が多いと腐りやすく、排泄物も増えるので、ケースないが不衛生になりやすいのです。

湿度

霧吹き

もともとクワガタは乾燥には強いムシです。
ですが、乾燥が続くと足の関節がもろくなり、足欠けの原因になります。

そうなると転倒の原因になったり、起き上がれないなど体力の消耗度が増します。

2~3日に一度は霧吹きでマット全体が湿るぐらい加湿します。
乾燥しやすいときはマットを深めに敷いて加湿しておくといいですよ。

複数飼育

クワガタの飼育レイアウト

クワガタは異種・同種問わず、単独飼育(1頭ずつ飼育)が基本です。
繁殖のためのペアリング時以外は同居を避けましょう。

オスどうし、メスどうしだとケンカをして体力の消耗、さらにはケガの原因になります。

オスとメスの同居でも何度も交尾を迫ったり、メスがオスをタンパク源として捕食してしまうことだってあります。

交尾・産卵

ヒラタクワガタの産卵セット

交尾や産卵はクワガタの体力を著しく消耗させます。
観賞目的の場合は、産卵させないほうが長生きする確率は上がります。

温度

温度計

夏の高温時は30℃を長時間超えないようにします。

越冬するクワガタの場合は、冬の温度にも注意が必要。
15℃を下回るとクワガタは越冬準備に入ります。
このときに暖房などで加温されると、クワガタの季節感覚がズレて弱ってしまうこともあります。

暖房の影響のない場所で越冬させたほうが、長生きしやすくなります。

※加温して越冬させないで、常時活動させておくこともできますが、活動量が増えるので体力は消耗しやすいです。

クワガタの越冬のさせ方についてはこちらの記事をごらんください。

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オオクワガタのオス

刺激を避ける。

ヒラタクワガタメス親

クワガタはカッコいいですよね。
どうしても手にのせたり、棒でつついたりして動く姿をみたくなります。

威嚇する姿もカッコいいのです。
ですが、クワガタにとってはストレスのもと。

さらに、音や振動、常時明るい場所もクワガタは苦手です。
大きな温度変化も苦手。

さらにクワガタは光に向かって飛んでしまう習性もあります。
夜間の照明にも気をつけましょう。(なるべく夜間は光の当たらない静かな場所で管理する。)

ケース内のレイアウトにも気をつけましょう。

ノコギリクワガタの飼育セット例↑イラストは「ノコギリクワガタ」ですが、ほとんどのクワガタで活用できます。

ケースの底にはマットや新聞紙、キッチンペーパーを敷き、転倒防止用の登り木を入れてあげるのも忘れずに!


マットの上に枯れ葉や樹皮を入れておくと、乾燥防止にも転倒予防にも役立ちます。

コクワガタの飼育方法を紹介しています。

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最後に。

ヒラタクワガタ

クワガタ飼育は楽しい!

「クワガタの飼育」といっても、楽しみ方はいろいろあります。

純粋にクワガタを鑑賞したい人。
繁殖させて累代飼育を楽しむ人。
ブリードして自分好みのクワガタを作出する人。
クワガタの生態を研究する人。

どんな楽しみ方をしたいですか?

クワガタが消耗しやすい原因を知っておくことで、飼育をもっと楽しんでみてくださいね。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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