こんにちは。ケンスケです。
カブトムシは飼育するのに、難しい知識や特別な道具が必要なわけではありません。
だれでも簡単に育てることができる生き物です。
でも、
生き物ですから、たまにはうまくいかないことも失敗してしまうこともありますよね。
そんなときは!
対処法を知っておくことで大事に至らないで済むことも。
というわけで、
『はじめての【カブトムシ幼虫飼育】ありがちな失敗&トラブルとその対処法!』
それでは、いってみましょう!
使うマットを間違えた!
カブトムシのマットってたくさんありますよね。初めてだとどれを選んでいいのかわかりません。
カブトムシの幼虫は、二次発酵マットといって、発酵が進んだ黒っぽい色の「土に近い」マットを好みます。
分かりづらいときは、「カブトムシ幼虫用」と書いてあったり、カブトムシの幼虫の絵が描いてあるものを選んでおきましょう。
よくある間違いは、
成虫用マットを使ってしまった!
針葉樹マット
成虫用のマットは、ダニやコバエの発生を抑えるために針葉樹(スギやヒノキ)を粉々にしただけのマットもあります。
対処法
基本的にカブトムシは広葉樹が発酵した土で育つので、針葉樹マットを使ってしまった場合は入れ替えが必要です。
成虫に使用する分には問題ないので、幼虫が羽化するまでとっておきましょう。
広葉樹マット
針葉樹マットと同じように、こちらはクヌギやナラの樹を粉々に粉砕したマットです。発酵させていないのでカブトムシがすぐに栄養にすることができず、成長が悪いです。
対処法
育たないかといわれれば、たぶん育ちます。
幼虫たちは自分たちでマットをさらに細かくして発酵させてから食べているようです。そのぶん、成長も遅く、あまり大きく育たない可能性があります。
できれば、入れ替えてあげましょう。
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発酵マットが売っていない!
専門店などでは一年中置いてありますが、ホームセンターなどでは昆虫用品は春から夏場までのところが多いようです。
対処法
通信販売を利用しましょう。
私がよく使用するのはこちらです!
できない場合は、あまりおすすめできませんが、「腐葉土」を利用するのもアリです。
ただし、農薬が入っているものもありますので「無農薬」って書いてあるものにしてくださいね!
水を入れすぎた!
これもよくある失敗ですね。
大きな容器で飼育していて、
「霧吹きではもうやってられない」
ってときにペットボトルでジョボジョボジョボ~。
マットがベチョベチョに。
対処法
まずは、落ち着きましょう(笑)
とりあえず、幼虫を救出してください。
大きな容器にあけて、新しいマットで(この場合、緊急なのでガス抜きをしていなくてもしょうがない)、水分を調整しましょう。
一時的に別の容器を用意して避難させて乾かすのもアリですね。
加湿のし過ぎは、マットの劣化、幼虫の発育不全、病気の原因になります。
面倒ですが少しずつ加湿しましょう。
カビが生えてきた!
水分量が多かったり、マットが古かったりするとカビが生えてくることがあります。
「土」ですから多少は生えてきますが、あまり多すぎると幼虫も心配です。
とくに、5月から6月ごろには「蛹室」を作ります。その中にカビが生えてしまうと『羽化不全』にもなりかねないので注意が必要です。
白いカビ
対処法
幼虫にはそれほど影響がないです。キノコの菌糸だったり、真菌だったりします。
ただ、そのままにしておくとマットの栄養をとられてしまう可能性もあるので、取り除いてもいいでしょう。
放っておいても幼虫を飼育しているとバクテリアが分解してくれて、いつの間にかなくなっていることも多いです。
青いカビ(緑っぽい色)
対処法
マットが湿りすぎたり、通気がなかったりして、環境が不衛生になると発生します。
マットが古くなってくると発生する確率が上がります。
質の悪いマットの証拠なので、新鮮なものに取り換えましょう。
先述しましたが、蛹室にこの青カビが生えるとサナギが危険ですので、4月終わりごろには新しいマットにしておくと安心です。
飼育容器を落としてしまった!
これ、実は私もやったことがあります。
家の中は大惨事です。
できるだけ落とさないように気を付けましょう。
対処法
幼虫が無事であることを祈りましょう!
落としてしまった場合、まだ前蛹(蛹になる直前)より前であれば、無事であることが多いです。
が、
蛹とくに蛹になって間もない状態(黄色っぽい蛹)では、致命的です。
蛹の中身はどろどろ状態なので振動や衝撃で外殻が傷つくと星になります。
5月ごろから羽化するまでは動かさなくていい場所に置いておけると安心です。振動もなく静かで薄暗い場所がベストです。
触りすぎない!
お子さんと一緒に飼育しているとどうしても何度も掘り返して様子を見たくなります。
しかも素手で。
幼虫は皮膚も薄く、かなり無防備な生き物。
なるべくそっとしておいてあげましょう。
こちらも蛹の時期は絶対に動かしたり触ったりしないようにしてください。
でも、気持ちは分かるんです。
私も子どものころ、蛹を見て「本当に生きているのかな?」とおもって、
ツンツン
してました。
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幼虫が地上に出てきた!
幼虫もたまには外の空気を吸いに来ることもあるようです。
が、
いつまでたっても潜らない、何頭も同時に出てきてしまうなどのときは何らかの原因があるはずです。
いくつかの原因をあげてみました
②エサ不足
③密度が高すぎ
①酸欠
加湿をしすぎたり、マットが古くなっていると粒子が詰まりすぎて息苦しくなったりしています。
マット交換をするか、少しかき混ぜてみましょう。
②エサ不足
マットがフンだらけになっているときは、新しいマットに変えましょう。
③密度が高すぎ
幼虫の密度が高いので、潜れなくなっていることも考えられます。別の容器を用意して密度を下げてみてください。
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土の上で蛹になっちゃった!
密度が高すぎる時やマットの深さが足りないときにおこることが多いです。
1~2ℓに1匹ぐらいがちょうどいい密度です。
もし、マット上で蛹になってしまったときは人口蛹室をつくりましょう。
トイレットペーパーで簡単に作れますよ。(コーヒーのビンにトイレットペーペーの芯とキッチンペーパーで作成!)
観察しやすくておすすめです。
こんなものを使ってみても変化が分かるのでおもしろいですよ!
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最後に。
さてさて、いかがでしたでしょうか?
初めて飼育される方は参考にしていただけると幸いです。
まぁ、いろいろと注意点はありましたが、カブトムシは基本的に丈夫な生き物です。
ちょっとだけ生態を知っておけば簡単に育てることができるはずです。
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たくさん幼虫を飼っている方は、これで飼育すると便利です!
私もこれを二つと特大飼育ケースで飼育しています。値段も安いしね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。