こんにちは、ケンスケです。
コクワガタは全国的に「普通種」といわれるほど広い範囲に生息していて、自然の多い地域であれば比較的見つけやすいクワガタです。
オオクワガタやヒラタクワガタ、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタはコクワガタよりも大きく、なんとなく派手で人気があります。
一方、コクワガタはあまり珍しくもなく、小さめのものが多いためかあまり重要視されていないように思います。
でも!
コクワガタも実は魅力的なクワガタなんです!
ということで、今回はコクワガタの特徴を紹介していきたいと思います。
『本土コクワガタ(成虫)。身体やアゴの特徴と全国に生息する理由!』
本土コクワガタの形状。
自然に近い生活道路では路上を歩いていることも!↑
コクワガタは多くの人がみたことがあると思います。
コクワガタという名前の「コ」。
小さいという意味で使われていますが、日本国内でも決して小さいわけではなく、むしろ大きい部類に入るのです!
離島では、独自に進化した亜種が生息していて、顎の形や形状が少しずつ違っていたりしますよ。
今回は本土産(おもに本州に生息する)のコクワガタについて紹介していきます。
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体長
オス・・・20~54mm
メス・・・20~32mm
色
黒または少し茶色っぽい黒
光沢はほとんどない。
身体の形状
オス・メスとも樹洞や樹皮の裏側に生息する習性があるので、身体の厚みが薄くて、平らに近い形状をしています。
オスの特徴
腹側と背側の厚みが薄く、平べったい身体。
○細くてまっすぐ。
○真ん中あたりから先端寄りに内歯(内側に尖った部分)がある。
○小型のものだと内歯が消失している場合がある。
メスの特徴
②腹部の上翅(外側の羽)はツヤ消しで細かい点刻。
③頭部と胸部、胸部と腹部のくびれが強め。
④胸部が台形のようになっている
⑤前足の脛節(けいせつ:ツメのひとつ体側。前腕部分)がまっすぐ気味。
ヒラタクワガタに似ている?!
クワガタの種類ってたくさんあって、「見分けがつきにくい!」っていう人も多いですよね。
いろんなクワガタを見る機会が多い人は簡単に見分けてしまいます。ですが、あまりたくさん見る機会のない人は似ている種類だと分かりづらいです。
とくにコクワガタと近い種類のオオクワガタ、ヒラタクワガタは似ていますね。
簡単に見分けるコツ
最初は難しいですが、慣れると簡単!
画像をupしておくので、参考にしてみてくださいね!
オスの見分け!
コクワガタ:細く、まっすぐ前方に伸びて内歯は中央か先端寄り。
オオクワガタ:太く、丸みがあって、先端が2つに分かれる。
ヒラタクワガタ:太めで、内歯が根元より。細かい内歯が発達。
メスの見分け!



コクワガタ:脛節がまっすぐ。頭部➖胸部、胸部➖腹部のくびれ大。
オオクワガタ:上翅の点刻がはっきり。体長が明らかに大きい。
ヒラタクワガタ:脛節が弯曲してトゲが鋭い。頭部➖胸部のくびれ小
詳しくは別記事で紹介していきますね。
⇒本土ヒラタクワガタのメス。間違えやすいクワガタとの違いは?
全国的に生息できる理由!
コクワガタはチョコチョコと動いて、なかなか動きが早いクワガタです。
性格は臆病で、人影が見えただけでも樹皮の裏側に隠れてしまったり、「擬死」(ぎし)といって樹の枝から落下して死んだふりをします。
そうかと思うと、軽い身体のため、他のクワガタよりも飛翔能力が高く、外灯や家の窓に飛んでくることも多いです。
生存能力も強く、いろいろな環境に適応して、繁殖力も強い。
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全国に子孫が繁栄しやすい!
ってことがいえます。
カブトムシや大型のクワガタがひしめく雑木林の中でも、コクワガタの生息数が多く、さらに全国的に広がっているのは、これらの身体的特徴と生態によるものなのかもしれませんね。
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昆虫が外灯に集まる理由。
最後に。
コクワガタは大きいものだと50mm以上にもなり、意外と迫力満点。
小さいものだとチョコマカと動いてかわいらしいです。
性格も比較的温和で、広い範囲の環境に適応できるので非常に飼育しやすいクワガタです。
成虫になってからも飼育下では、越冬して1~2年生きることが多いうえに、繁殖もさせやすいので長く飼育を楽しむこともできるのです。
採集も簡単ですので近くに採集できる場所があれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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